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2023年10月24日(Tue)
インスタグラムのユーザー数は増加の一途をたどり、コモディティ化が続いています。
企業が商品やサービスを販売する際にも、いかにインスタグラムからの流入を効果的に取り入れるかが重要です。
そこで、インフルエンサーマーケティングをインスタグラムに活用すべき理由を解説していきます。
数あるSNSのなかで、なぜインスタグラムにインフルエンサーマーケティングが必要なのかを理解して、新たな販売戦略を策定しましょう。
消費者行動は日々変化し、現在ではインスタグラムで「検索」するのが当たり前な時代になりました。
インスタグラムをはじめとするSNSの影響力は、日々拡大し続けています。
SNSのユーザー数がどのように推移してきたのか、解説しましょう。
2004年に日本に初めて上陸したSNSは、10年以上の年月をかけて着実にユーザーを増やしてきました。
ツイッ ターの月間アクティブユーザー数は4500万人超(2017年、以下同)、フェイスブックは2800万人と、増加しています。
2017年時点で、月間アクティブユーザーで9300万もの人が何かしらのSNSを利用しています。
SNSのなかでも、急激にアクティブユーザーを増やしているのがインスタグラムです。
2015年には810万人だった月間アクティブアカウント数が、2017年には2000万と150%もの急伸を見せています。
絶対数としては、インスタグラムのアクティブユーザーは、まだまだXやフェイスブックに及びませんが、 最も成長率の高いSNSといえるでしょう。
急激に人が集まり急激に拡大しているのがインスタグラムというSNSであり、マーケットです。
拡大するマーケットには人が集まり、人が集まるとマーケットも拡大していきます。
一軒の店が繁盛すると、その周辺にも店ができるのと同じ原理です。
少しずつ道路が整備され、さらに人が増え、やがて商店街が形成されます。
そして、平屋では飽き足らず、縦方向にも店が発展していきます。
つまり、デパートやファッションビルの誕生です。
するとそこには、一般的な消費者だけでなく、周囲の消費に影響を与える消費者のリーダーのような人たちも集まってきます。
トレンドセッターの居場所がアナログからデジタルへと遷移したように、 マーケットもまた、 アナログからデジタルへ遷移しています。
途中、カタログショッピングやテレビショッピングを介して、アマゾンや楽天などのインターネット上のコマースサイトに移ってきました。
そして今、 強力なトレンドセッターであるインフルエンサーが存在するSNS、 とりわけインスタグラムにもその流れが押し寄せています。
インスタグラムを軽視し、インスタグラムのアカウントを作成していない企業。
あるいは、その特性を理解しないまま他のSNSと同じようなアカウント運用をしている企業は、機会損失をしています。
少し前のインスタグラムは、美しい写真やかっこいい写真を投稿する場所でした。
しかし、昨今のインスタグラムの傾向は変わっています。
今では世代を超えたユーザーの日常に溶け込んでいるのです。
2018年のインスタグラムは、日本語での利用が可能になった2014年直後とは様変わりしています。
コモディティ化とは、商品の機能や品質の差異がなくなる、高級品の一般化、単に大衆化するという意味です。
今やインスタグラムは、特定の性別や年齢層が特定の目的で利用するSNSではなく、大衆が当たり前に利用するSNSになっています。
総務省による情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告でも、インスタグラムのユー ザーは年々増えており、その層も拡大していると発表されています。
2015年、当時のインスタグラムの中心ユーザーは20代でした。
インスタグラムの利用率は、20代は3.5%であったのに対し、30代では1.5%、40代でも1.5%、50代は5.1%です。
ところが2017年には、20代が28%と半数以上が利用するようになった一方で、30代が2.1%、40代が27%、50代に至っては47%と、20代と40代以降で大きな伸びを見せています。
また、2015年には2.5%だった10代も2017年には4%に、同じく60代が20%から4.3%に増加しています。
こうした年齢層の拡大は、私たちの調査でも裏付けられています。
私たちは 『SPIRIT』という、 インスタグラムのフォロワー数が3000を超えた人たちによるプラットフォームを運営しています。
2015年当時の調査では、その5%が20代・30代で、平均年齢は34歳でした。
ところが2017年には20代・30代の 占める割合は5%に減少し、10代が8.7%から15%に、50代が12%から2%へと増加して います。
明らかに多くの年齢層でユーザーが増加しているのです。
年齢層が広がった証拠に、インスタグラムユーザーの平均年齢は19歳に上がっています。
またこの調査からは、フリーランスの比率が減り、逆に会社員の比率が上がっていることも明らかになっています。
この二つの調査から、インスタグラムは、若くてセンスのいい人だけのものから、広く一般の人が利用するSNSになってきたと推察可能です。
私たちの調査では、インスタグラムの魅力についても明らかになりました。
2015年当時は、「ハイクオリティなコンテンツがある」 「自分のセンスを見せることができる」 といった答えが上位を占めていました。
それが2017年になると、「趣味や興味が近い人とつながることができる」 「世界をもっと知ることができる」といった回答が増えています。
インスタグラムは、センスのいい一部の人だけが利用するSNSから、より一般の人が楽しめるSNSに変わってきているのです。
2018年に私たちがおこなった他の調査では、また別の興味深い結果も得られています。
調査の内容は、『SPIRIT』に登録するインフルエンサーに「商品・サービス」と「出来事など」 それぞれについて、どのツー ルで検索をするかを尋ねるものでした。
選択肢には、グーグル、ヤフー、ツイッター(現:X)、そしてインスタグラムを用意しています。
その結果、「商品・サービス」に関しての検索ツールとして最も支持を集めたのが、インスタグラムでした。
6.9%の人がインスタグラムと回答したのです。
この傾向は若年層ほど高く、20代は99%が、30代は6.1%がインスタグラムと回答しています。
40代でも、グーグルの35%を上回って、4.1%がイ ンスタグラムと回答しています。
50代になると結果が逆転し、グーグルがインスタグラムを上回りました。
『SPIRIT』 に登録しているのは、フォロワー数が3000を超えるヘビー・インスタグラム・ユーザーです。
同じヘビー・インスタグラム・ユーザーが 「出来事など」を検索する際には、グーグルを選ぶ割合が43%で、ヤフー (3.6%)、ツイッター(現:X) (14.5%)、そしてインスタグラム(1.3%)と続きます。
決して、インスタグラム頼りというわけではなく、他の検索エンジンも利用されています。
なぜ商品やサービスは、グーグルやヤフーではなく、インスタグラムで検索されているのか。
その要因を、私たちは次のように分析しています。
グーグルやヤフーで検索した場合、得られるのは公式情報やそれに近い情報であることが大半です。
商品名で検索すると、上位に表示されるのはそのメーカーサイトや、商品を取り扱っている販売サイトです。
一方で、インスタグラムで検索をすると、 その商品のあるシーンの写真がずらりと並びます。
この画面の眺めは、グーグルで画像検索したときとは明らかに異なっています。
グーグル画像検索での検索結果をカタログと例えると、インスタグラムの検索結果はアルバムといえるほどの違いです。
カタログには、その商品を正確に見せるための写真が並びます。
一方のアルバムには、その商品が実際に使われているシーンが並びます。
たとえば服についても、カタログのための写真の場合、シルエットや素材感がはっきりと伝わるような撮影の仕方を優先させます。
しかしアルバムの場合は、服そのものの写真というよりは、どんなアイテムを使ってコーディネートしているか、どのような天候の時に着用したかがわかる写真が多くなるはずです。
インスタグラムの撮影対象は、「モノ」そのものではなく「体験」です。
インスタグラムというアルバムに並ぶ写真は、それを見た人が追体験できるお手本であり、 先行事例なのです。
インスタグラムは、検索に最適化されたSNSではありません。
そのため、グーグルやヤフーのように「渋谷 ランチ 和食」など、 複数の単語での検索は対象外です。
検索に使える単語はひとつなので、インスタグラムでは、ハッシュタグを付けて「#渋谷ランチ」などと検索することになります。
すると、検索結果は画像一覧で表示されます。
その一覧から目をひく和食の写真を選ぶと、大抵の場合、それが渋谷のどこの店のものなのかを知ることができます。
その写真を投稿する人は、 それがどの店の写真なのかを明示していることが大半だからです。
その中に、自分が行ったことのある美味しいお店の食事の写真が含まれていたとしましょう。
その投稿者のことは全く知らなくても、その人の味覚を信用できるようになります。
過去の投稿に渋谷エリアの写真が多い場合、渋谷に詳しい人だと断定できるのでさらに信用できるでしょう。
このように、ビジュアルをキーにして追体験できる先行事例を検索でき、さらにその事例が投稿者によって、相対的にどの程度、評価されているのかをすぐに判断できるのが、インスタグラムというSNSです。
フェイスブックとの違いに言及するならば、それはフォロワーに何を伝えたいかという意識の違いです。
多くの人は上記のように使い分けています。
そのなかで、インスタグラムは感性で検索できるSNSです。
実際に、インスタグラムをメインの検索ツールとして利用している20代の中には、検索で見つけた店で、投稿と同じメニューを食べるという人もいます。
店でメニュー選びに迷うことなく、インスタグラムで見つけ出したものを食べたいと感じているのです。
その他、インスタグラムによる検索方法の例をいくつか紹介します。
インスタグラムで旅行先の宿を探したという事例です。
宿探しは、まずはホテルの予約サイトなどで当たりをつけ、その後、ホテルの公式サイトで食事内容や設備の確認をするといった方法が一般的でしょう。
しかし、その人の旅の最大の目的は、食事の内容や露天風呂の有無ではありませんでした。
情緒のある旅館の畳の上で、窓から緑を眺めつつ読書を楽しむことだったのです。
ただし、言葉の検索のみで、情緒のある旅館を探し当てることは簡単ではありません。
しかしインスタグラムでなら、旅先が箱根なら 「#箱根旅館」と検索し、そこから画像で、イメージに近い旅館を検索できます。
カフェ探しも、先ほどの旅館の事例と同様です。
カフェには、アメリカンなものや北欧風のもの、ガーリーなタイプやレトロなタイプなどさまざまな雰囲気があります。
また、 ひとことでレトロなカフェといっても、テイストは異なります。
60年代風なのか70年代風なのか80年代風なのか、重厚なのかチープなのか、自分の感性を言葉で突き詰めようとするときりがありません。
しかし、これも写真があれば一目瞭然です。
どのカフェが一番自分の感性に合っているか、インスタグラムを見ればすぐにわかるのです。
検索をインスタグラムでおこなう人たちは、画像だけを頼りにしているわけではありません。
服をネットで買うという若い人のなかには、リアル店舗には説明がないから困ると感じる人もいるのです。
その点でいえば、インスタグラムにはキャプションやハッシュタグなど、文字による情報が添えられています。
この服のMサイズはゆったりしているのかタイトなのか、すでに買った人は着心地をどう感じているかなど、画像に添えられた文字から付帯情報を得られるのです。
今回解説したように、インスタグラムではコモディティ化が進み、多くのユーザーがインスタグラムを利用しています。
ただ写真を投稿するだけではなく、インスタグラムの検索を使うことで自分のイメージを具現化するユーザーも増加しています。
とくに、インフルエンサーの投稿する画像は多くのユーザーの目に留まり、新たな消費行動を促すきっかけといえるでしょう。
沢山のフォロワーを抱えるインフルエンサーの場合、わざわざ検索しなくても多くのユーザーに投稿を届けられるためです。
多くのユーザーの感性に触れられるのが、インフルエンサーのメリットです。
購入する商品の特徴と購入後の未来をユーザーに提示して、新たな消費行動を促進していきましょう。
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