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2023年10月24日(Tue)
インフルエンサーマーケティングを行う上で重要なのは、圧倒的共感です。
共感が生まれないならば、インフルエンサーマーケティングは失敗に終わると言っても過言ではありません。
そこで理解しておきたいのが「共感指標」と呼ばれる、共感を数値化する考え方です。
本記事では、具体的な5つの共感指標について解説します。
私たちがインフルエンサーマーケティングを実施する上で見つけた共感の指標は、5つに分かれます。
これら5つを用いることで、共感指数は数値化できるのです。
具体的な計算方法は、以下のとおり。
【 (RE+CE+ HE+IE)×AE=共感指数】
ただし、この計算式は、インフルエンサーの影響力を示すものではありません。
あくまでインフルエンサーのひとつの投稿が生み出す共感の強さを示すものです。
共感指標は「影響・承認・発見・参考・印象」、5つの要素から成り立つと先述しました。
以下では、それぞれの持つ意味について解説します。
影響の範囲の値は、その投稿がどのくらいのフォロワーの目に触れるかの基準となる指標です。
その投稿がどの位の共感を呼べるかは、どれだけ多くの人の目に触れたかが大きく関係します。
それをフォロワー数から数値化したのが、影響の範囲の値です。
影響の範囲の値の計算式は、以下のとおり。
【フォロワー数-フォロー数×0.2=影響の範囲の値】
重要なのは、フォローの数です。
フォロワー数が同じインフルエンサーがいたとしても、フォロー数が多いのか少ないのかによって影響の範囲の値は変わります。
フォロー数は、低ければ低いほど良く、仮にフォローが0であるならば、影響の範囲の値は大きくなります。
実際のところ、フォローバック率は20%ほどあるため、調整のために上記では0.2をかけました。
承認の値は、一つの投稿に対して、どれだけ「いいね」やコメントがついたかを示すものです。
承認の値を数値化する数式は、以下のとおりです。
【(いいねの数+26×コメントの数)÷影響の範囲の値=承認の値】
ここで出てくる26という数字は、過去のインフルエンサーの「いいね」とコメントを観察していた係数です。
コメントと「いいね」では、コメントを書く方がユーザーのエネルギーが必要になるので、コメントをもらえた方が、より影響力の高い承認を得られたと考えて良いでしょう。
発見の値は、ハッシュタグが関連しています。
数式は、以下のとおりです。
【ハッシュタグの投稿件数×ハッシュタグの時代性=発見の値】
基本的にハッシュタグは、フォローされていない人に投稿を見つけてもらうための役割です。
そのため、ハッシュタグが多ければ多いほど、見つけてもらえる可能性が高まるので、発見の値は上がります。
また、ハッシュタグの時代性とは、そのハッシュタグの活性度と考えてください。
私たちは調査の結果、前日比で、ハッシュタグが0.2%以上増加していればトレンド、 増加率が0・2%未満であればコモンとし、倍の重み付けをしています。
参考の値は、その投稿がどれだけ見た人の参考になったかを把握するための指標です。
数式は、以下のとおり。
【ハッシュタグ関連キーワード数×テキスト文字数=参考の値】
上記で出てくる「 テキスト文字数」とは、キャプションとハッシュタグに使われた文字数の合計です。
ただし、なかには内容と一切関係ないハッシュタグをつけて興味を惹こうとする人もいるので、ハッシュタグで使われた言葉と キャプション内で使われた言葉に相関がある場合に『参考値』が高くなるようにしています。
印象の値は、感覚値も大きい部分です。
数式は、以下のとおり。
【エンカウント率×クリエイティブ値=印象の値】
一つずつ説明していきます。
まず、エンカウント率というのは「初めて見た写真か」「インスタグラムでよくある写真か」という要素です。
多くの人をフォローしている人に 「初めて見た」と思わせることができれば、このエンカウント率の数字は大きくなります。
クリエイティブ値というのは、写真の出来を数値化したものです。
明るさの調整やフィルターの選択、構図や配置、角度などを判定していきます。
実際に私たちが共感指数を導いた例について解説します。
対象者は、フォロワー数1,300人、フォロー数90のインスタグラマーです。
計算式に当てはめてみると、以下のような数値になりました。
これらの値を、上記で解説した【 (RE+CE+ HE+IE)×AE=共感指数】の計算式に当てはめると、以下のようになります。
【(1,284+652+625+1,125)×0=2,359】
2,359は決して高い数字ではないので、まだまだ改善の予知があるといえます。
共感指数は、いずれかの要素をとにかく一つ高めていけば良いものではありません。
それぞれの要素を理解して、上手く次に繋げていかなければ、最終的な共感指数は高まっていかないのです。
たとえば、人の目を惹くような珍しい写真をアップして「印象の値」が上がっても「発見の値」や「影響の値」が小さければ、その写真が注目されることはありません。
対して、キャプションで写真の内容を細かく説明して「参考の値」を最大化したとしても、その投稿は説明文だけで満足されてしまい、いいねやコメントが残されなくなってしまうでしょう。
つまり「承認の値」が下がってしまうのです。
これらを、バランスよく、それぞれが次の値に繋がるようにインスタグラムの投稿をしていかなければいけません。
共感指数の5つに優先順位をつけるとしたら、以下の順番になります。
なぜこの順番になるのか解説します。
まず、インスタグラマーは、どれだけ多くの人の目に触れたかの指標である「影響の範囲の値」を増やしていかなければいけません。
上記で解説したように、影響の範囲の値は、フォローの数が少なければ少ないほど良いです。
では、そのために何をするべきかというと、多くの人に見つけてもらう必要があります。つまり「発見の値」のアップに注力すべきです。
もしも企業アカウントがこの流れで進めていくのであれば、インフルエンサーの力を借りて「インスタフォロワー募集キャンペーン」などを展開すると良いでしょう。
このような足場があって「参考の値」や「印象の値」の高さが力を発揮します。
そして、最後についてくるのが「承認の値」です。
「承認の値」については、特別な方法はありません。
前提となる4つの値をクリアした投稿であれば、自然と承認の値は増えていきます。
上記で「自然と承認の値は増えていく」と解説しましたが、自然増だけに留めるインフルエンサーはほとんどいません。
多くのインフルエンサーは、コメントや「いいね」の承認の値を増やすために、投稿を工夫しています。
たとえば、質問の余地を残すキャプションを書いたり、アンケートやクイズ形式でコメントを促したり、インフルエンサーによって工夫の方法は様々です。
いずれにせよ、バランスをとりながらも次の値を増やすように、常に工夫をした投稿を行っています。
共感指数のスパイラルが回りはじめた後、5つのうちどの要素が最も重要になるかは、ユーザーや商品の層によって異なります。
たとえば、質の高い腕時計への共感を得るならば「参考の値」に注力してください。
高額な腕時計や質の高いもの、つまり、比較的年齢層の高いユーザーに共感してもらうには、写真の美しさだけでは共感を得られないからです。
性能やブランドの歴史、デザインコンセプトの解説などが不可欠となります。
ただし、同じ高額商品でも対象となる年齢層が低くなるならば、必要になるのは、説明ではなくイメージです。
そのため、印象の値や影響の範囲の値を高めるべきなのです。
反対に、同じ年齢層でも比較的手に取りやすい価格帯の商品の場合は、より多くの人に共感してもらえるよう、承認の値を高めていくのが効果的でしょう。
これらを理解しておくと、インフルエンサーに依頼する際の選別条件として役立ちます。
要素の値に合わせたインフルエンサーの選び方について以下にまとめました。
要素の値 | インフルエンサーの特徴 |
影響の範囲の値 | フォロワーの多いインフルエンサー |
印象の値 | 写真の技術が長けているインフルエンサー |
参考の値 | 言葉の力が強いインフルエンサー |
発見の値 | ハッシュタグのつけ方にセンスのあるインフルエンサー |
年齢や自社の商品・価格帯に合わせて、上記の表を参考にしてインフルエンサーを選別すると良いでしょう。
共感指数について解説しましたが、共感指数を高めるためにはインフルエンサーの力が不可欠だと言えます。
なぜなら、インフルエンサーは、これまでの自分の経験による感覚、または学習によって共感指数のスパイラルを高めていく方法を知っているからです。
とくに影響力の範囲の値については、そもそものフォロワー数が多くなければいけないので、インフルエンサーに依存します。
そのほか、写真の技術や言葉の力、ハッシュタグのセンスについては、自社で高めようとしてできない部分ではありません。
しかし、インスタグラムにおいて「どのような写真が共感を得られるのか」「どのような言葉が刺さるのか」「どのようなハッシュタグが検索されやすいのか」など、それぞれを把握できている企業はほとんどありません。
多くの場合「なんとなく美しい写真」「なんとなく検索されそうなハッシュタグ」であるケースが多いです。
インフルエンサーは、自分のフォロワーにどのような発信が適しているのか、インスタグラムという主戦場においてどのような内容が良いのかを、個々で理解しています。
だから、インフルエンサーマーケティングは、ただのインフルエンサー起用ではなく「マーケティング」なのです。
企業がインスタグラムを利用する上で注意しなければならないのは、「とりあえずのインスタグラム発信」です。
インスタグラムを見れば、お手本になるような投稿はいくつかあります。
しかし、なんとなくその投稿を真似ても、共感指数は上がりません。
自社がどのターゲットに向けてどのような内容で、どのような写真で発信するかによって、共感指数の高まり方が異なるからです。
また、今回解説した共感指数の要素の値について理解してインスタグラムを運用する場合、自社でインスタグラムに集中する社員が必要になります。
他業務の傍らでインスタグラムを効果的に運用しようとしても、多くの場合は失敗します。
そのため、インスタグラムに特化した、共感指数について理解のあるインフルエンサーに依頼すべきなのです。
インスタグラムで集客施策を考えるのであれば、共感指数への理解は必須です。
共感指数を理解していないと「なんとなくのSNSマーケティング」の域を出ません。
ただ、共感指数をすべて意識してインスタグラムを運用していくのは困難ですので、ぜひインフルエンサーマーケティングをご検討ください。
ぜひインスタグラム運用やインフルエンサーマーケティングを検討しているのであれば、まずは弊社にご相談ください。
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