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X有料2プラン「VO」「Xプライム(XBlue)」を広告主の企業目線で比較解説
最終更新日 2024年10月17日(Thu)
記事作成日 2023年9月25日(Mon)
ここ最近、商品やサービスの認知度を高めるため、Web上におけるデジタル広告を検討する企業は、ますます増加しています。デジタル広告による集客・収益化は、日本全国のみならず海外までターゲット層を広げ、売上の大幅アップを期待できるでしょう。
本記事では、Xに媒体を特化して、2つの有料プラン「Verified Organizations」および「Xプライム(XBlue)」における広告戦略について解説します。
目次
Verified Organizationsの概要と要件
Verified Organizationsとは
Xは2023年3月23日に従来の「青色Twitter認証バッジ」の廃止を発表し、同時に代替とする新制度Verified Organizations(以下、VO)の申請受付を正式にスタートしました。
有料制のサブスプリクションサービスVOへ加入したアカウントは、Xより公式に認証された事業者は「金色バッジ」、政府機関や多国間機関であることが認証されると「グレーバッジ」が付与され、認証済み組織である旨を示すことができます。
本サービスでは、無料ユーザーが利用できない多くの運用機能を使用可能で、さらに「企業目線」で作られた、関連する子アカウントの管理・紐づけや困った時のプレミアムサポートが受けられます。
また、VO加入によって企業アカウントのなりすましを防ぎ、一般ユーザーからの信頼感を得られるのも1つの目的で、X上での企業アカウント強化が期待できるでしょう。
Verified Organizations加入要件と料金設定
- 加入要件
VOへの加入希望者はウェブ上からの登録申請により、アカウント審査を経て認可されます。
しかし、個人ユーザーは加入対象外で、主に下記4つの組織に限定して認可されるのです。
- 営利企業
- 非営利団体
- 政府機関
- 多国間機関
(引用:Xヘルプセンター)
上記の加入対象者は、登録申請にあたり下記の条件をすべて満たしている必要があります。
- 過去30日以内にログインをしている「アクティブなXアカウント(公開アカウント)」であること
- 組織の現在のメールアドレス、現在のウェブサイトドメインを登録時に提供すること
- アカウントプロフィール画像や背景画像、自己紹介文やURLは最新状態で正確に掲載されていること
- フォロワー数は最低50人以上、フォローアカウント数は最低5つ以上、かつ5つ以上の投稿をしていること
- 設定料金
2023年9月現在、日本におけるVOのサブスプリクション基本料金(月額)は、親アカウント135,000円、子アカウント8,000円で設定されており、子アカウントは1つ増えるごとに料金が発生します。
支払い方法は現在クレジットカードのみの対応です。
(引用:Xヘルプセンターより)
Verified Organizations加入によって何ができる?
VO加入企業は、アプリアイコンやプロフィール画像の軽微なカスタマイズから、最大25,000文字の長文ポスト投稿が可能、ポストが優先的に上位表示されるなど、Xで企業アカウントを運用したい会社にとってのメリットは大きなものです。
しかし、加入における最大の目的は「広告出稿が可能」な点で、現在X上で広告配信をしたい方は、有料制の「VO」もしくは「Xプライム(XBlue)」への加入が必須条件となっています。
「Xプライム(XBlue)」は個人も加入対象で月額料金も安く、リーチや上位表示で言えば、VO加入者の方がより優遇傾向にあるのが確認されています。
もう1つのX有料プランXプライム(XBlue)との違い
本章では、前章で触れた「Xプライム(XBlue)」について、掘り下げて解説していきます。
Xプライム(Blue)とは
Xプライム(XBlue)とは先述のとおりXにおける月額の有料制プランの1つで、こちらはVOよりも一足早い2023年1月12日頃、日本でも申請受付が開始されました。
VOが金色もしくはグレーの認証バッジが付与されるのに対し、Xプライム(XBlue)加入アカウントは公式に認証されると、名称の通り「青色」の認証バッジが与えられます。
VO同様、加入者は広告出稿やポストの編集や長文ポスト、その他多くの機能を利用できます。SNSを利用して集客をするフリーランスや、インフルエンサーに人気なサービスです。
Xプライム(XBlue)加入要件と料金設定
- 加入要件
個人も対象としているXプライム(XBlue)では、48時間程度の審査はあるものの、VOと比較すると加入要件は優しい内容です。
- アカウント作成後30日が経過していること
- 電話番号による認証が可能なこと
加入後にプロフィール画像やアカウント表示名を変更したい場合、その都度審査が行われます。
- 設定料金
2023年9月現在、日本におけるXプライム(XBlue)のサブスプリクション基本料金は月額と年額払いがあり、年額払いだと割引されます。
月額 | 年額 | |
ウェブサイト | 980円 | 10,280円 |
ios | 1,380円 | 14,300円 |
Android | 1,380円 | 14,300円 |
Verified Organizationsとの違いとは
2つの有料プランを比較すると、VO加入者はXプライム(XBlue)のサービス内容にあるすべての機能を利用でき、さらにプラスアルファのサービスを受けられます。
機能・サービス内容 | VO | Xプライム (XBlue) |
●Xプライム(XBlue)加入者が利用できる機能・サービス | 〇 | 〇 |
・ポストの編集・取消カスタマイズ | ||
・ポスト前にプレビュー確認 | ||
・ブックマークフォルダの無制限作成 | ||
・最大25,000文字の長文ポスト、ポスト文字の書式変更 | ||
・NFTプロフィール画像設定 | ||
・ポストの優先上位・おすすめ欄表示 | ||
・Xアプリアイコンのカスタマイズ | ||
・閲覧制限の上限増加 | ||
・長尺動画の投稿 | ||
・2要素認証によるセキュリティ強化 | ||
・ハイライト機能による過去ポストの固定 | ||
・タイムライン表示の広告数の半減 | ||
・長いスレッドを読みやすい順に表示 | ||
・相互フォローでなくてもDMを無制限送信 | ||
・コミュニティの作成 | ||
●広告配信 | 〇 | 〇 |
●企業アカウントのなりすましの防止 | 〇 | |
●問題・困り事に迅速対応するプレミアムサポート | 〇 | |
●ポスト、DM、メディアのアップロード速度の大幅アップ | 〇 | |
●プロフィールカスタマイズ | 〇 | |
●関連アカウントの一括管理、所属先組織の周知 | 〇 |
(Xヘルプセンターの内容を基に編集)
X広告配信における従来との変更点
X上での企業アカウント運用や広告配信を検討、もしくはすでに実施している企業は、Twitter買収後に改変されていく「X流ビジネス」に敏感についていく必要があります。リアルタイムSNSで大きな効果を期待できる「広告運用法」もまた、最近改変されたサービスの1つです。
イーロン・マスク氏の思惑や、打ち出される新商品の意図を素早く汲み取り、商品やそのアルゴリズムに沿った運用を行いたいところです。
X広告配信には認証マーク取得(有料プラン加入)が義務化
従来、一定条件を満たしたアカウントに対して付与されていた「青色の認証バッジ」が2023年4月21日に正式に廃止され、上述した有料制「VO」および「Xプライム(XBlue)」による3種類の認証バッジに変更されました。
これに伴い、Xの広告配信には3種類いずれかの認証バッジ取得が事実上、義務付けられています。
制度の変更後、広告配信をしていた複数アカウントの広告が停止され、Xは有料プラン加入アカウントと無料アカウントの差別化を図っています。
フォロワー獲得広告の提供終了
Xによる広告配信は、テキストのみならず画像や動画・ライブ配信などで表現し、興味の高いユーザーや年齢・エリアを絞ったターゲティング設定が可能で、非常に有効性があります。
Xでは、広告運用についてオーディエンス(ユーザー)に合わせた以下の手法をとっています。
- プロモ広告
- フォロワー獲得広告
- Twitter Amplify
- Twitterライブ
- Twitterテイクオーバー
(引用:X公式ホームページ「広告クリエイティブの仕様」より)
しかし、2023年8月11日「フォロワー獲得広告」の提供終了が発表されました。
その名の通り「フォロワー獲得」が目的の広告で、Xユーザーに向けて1タップ(1クリック)ですぐフォローできるよう、「フォローボタン」を近くに配置して広告表示させます。
SNSではアカウントのフォロー数の高さは1つの指標となりますが、フォロワー獲得広告では顧客になりそうな関連性の高いユーザーへのターゲティングが可能で、フォローごとに課金される仕組みで費用対効果としても、広告主側は悪くないシステムです。
となると、広告の意図である「フォロワー獲得広告」から「コンバージョン」への成果に繋がっていなかった可能性があります。あるいは、Xアルゴリズム公開により、フォロワー獲得広告は不要と捉えられたのかもしれません。
いずれにしても、これまでフォロワー獲得広告を活用していた企業は、広告の方向転換が求められました。
広告出稿したい企業は有料プランに加入すべきか
Webマーケティングに捻出できる資金的な余裕がある企業は、ぜひとも有料プランに加入して広告配信をしていきたいところです。
しかし、月額135,000円(年間1,620,000円)を支払って継続加入するのは、中小企業にとってハードルが高いでしょう。費用対効果を考え、加入における妥当性を検討して下さい。
加入のメリットと費用対効果を対比する
総務省による情報通信メディアの調査では、動画サイトのYoutubeを除いて、TwitterとInstagramがSNSの2トップを誇る利用率であることが明らかになっています。2017年のTwitter時代、公開された利用者数は4,500万人に上っており、十分なターゲット数と言えるでしょう。
「リポスト」による「バズらせ戦法」で、拡散力が高いXの利点を生かせば、加入するメリットは十分にありそうです。
VO加入者は、「オーガニックでのリーチ力が2倍増加することが確認されている」とX社が公にしたため、本腰を入れてXによる広告出稿を行う場合には、非常に有効的であるとみられます。
加入するなら「VO」と「Xプライム(XBlue)」どちらがおすすめか
X上での企業アカウントの運用法や方向性によって、加入の可否が分かれると考えられます。
例えば、Instagramと併用している場合には、Instagramの広告出稿費と対比して効果的なプラットフォームにコスト比重を大きく置く方法で良いでしょう。
運用をXによる1本化に絞り込み、X上での認知の拡散や収益化を積極的に図るのであれば、有料プランへの加入は不可避と考えます。
ただし、加入するにしても「VO」「Xプライム(XBlue)」どちらにすべきかは一概には言えません。なぜなら、企業それぞれに設定する目的や目標値、またWebマーケティングにかけられるコストの違いなど事情が異なるからです。Webマーケティング担当者は、自社の運用スタイルに適した判断を下す必要があります。
まとめ
本記事では、VOとXプライム(XBlue)の概要や違い、広告出稿をしたい企業目線で有料プランへ加入の必要性について解説してきました。
「月額13,500円のVO」と「月額980円のXプライム(XBlue)」、13倍以上の費用差がある有料プランですが、機能・サービスの移り変わりが激しいXにおいて、今後さらにVOは内容の拡充が見込めます。
自社の企業アカウントにおける運用法や方向性を検討しながら、加入の可否を考えていきましょう。
※本記事で解説したサービス・料金を含む一連の内容は、2023年9月16日時点における情報です。
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