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Instagram(インスタグラム)検索とWeb検索の違い【SNSビジネスの成功法則③】
最終更新日 2024年10月18日(Fri)
記事作成日 2023年10月24日(Tue)
2014年2月にInstagramの日本語版がリリースされて以来、ユーザー数は増加の一途をたどり、今や重要な情報検索ツールの1つとして活用されています。
本記事では、検索ツールとしての側面からInstagramをマーケティング活用すべき理由や、Web検索との違いを解説します。
数あるSNSの中で、なぜInstagramがこれほど多くの人に使われているのかを理解し、Instagramのマーケティング戦略に活かしましょう。
目次
本記事は、弊社代表福田による書籍「影響力を数値化 ヒットを生み出す「共感マーケティング」のすすめ」を一部抜粋しており、以下記事の続きになります。
Instagramのエンゲージメントと共感指標の向上【SNSビジネスの成功法則②】
Instagram(インスタグラム)検索の急速な成長
SNSが浸透し、現代に生きる私たち消費者はInstagramで「検索」するのが当たり前の時代になりました。
InstagramをはじめとするSNSの影響力は、日々拡大し続けています。
SNSにおけるユーザー数がどのように推移してきたのか、解説しましょう。
SNSユーザー数の変移
2004年、日本に初めて上陸したSNS。10年以上の年月をかけて、各SNSが着実にユーザーを増やしてきました。
2024年現在のユーザー数は以下の通りです。
LINE:9,600万人
X:6,658万人
Instagram:3,300万人
Facebook:2,600万人
TikTok:1,700万人
Instagram(インスタグラム)検索の成長過程
SNSの中でも、急激にアクティブユーザーを増やしているのがInstagramです。
2015年には810万人だった月間アクティブアカウント数が、2017年には2,000万人と2.4倍の急伸を見せています。
さらに2024年現在では、2015年の約4倍ものユーザー数になっています。
Instagramのアクティブユーザーは、絶対数としてはまだXに及びませんが、 最も成長率の高いSNSといえます。
急激に人が集まり拡大しているInstagramは、期待の市場です。
特に注目すべき傾向は、近年、何か情報を探すときにYahooやGoogleのWeb検索をしていた人が、Instagramでハッシュタグ検索をするようになっている点です。
Instagram(インスタグラム)マーケティングを行わない機会損失
Instagramを軽視してアカウントを作成していない企業、あるいは、その特性を理解せず他のSNSと同じようにアカウント運用をしている企業は、機会損失をしています。
なぜなら、拡大するマーケットには人が集まり、人が集まればマーケットも拡大していくからです。一軒の店が繁盛すると、その周辺にも店ができるという相乗効果と同じです。
少しずつ道路が整備され、やがて商店街、さらにはデパートが形成されます。
するとそこには一般的な消費者だけでなく、周囲に影響を与える消費者のリーダーとなる人たちも集まってきます。
この消費者のリーダーこそ、SNSでいうインフルエンサーです。
トレンドセッターの居場所がアナログからデジタルへと遷移したように、 マーケットもまた、 アナログからデジタルへ遷移しています。
アナログからデジタルへ遷移する過程では、カタログショッピングやテレビショッピング、アマゾンや楽天などのインターネット上のコマースサイトへと移ってきました。 そして今、 強力なトレンドセッターであるインフルエンサーが存在するSNS、 とりわけInstagramにもその流れが押し寄せています。
Instagram(インスタグラム)検索のコモディ化
少し前のInstagramは、美しい写真やかっこいい写真を投稿する場所でした。
しかし、昨今のInstagramの傾向は変わっています。
今では世代を超えたユーザーの日常に溶け込んでいるのです。
コモディ化するInstagram(インスタグラム)
2018年のInstagramは、日本語での利用が可能になった2014年直後とは様変わりしています。
コモディティ化とは、商品の機能や品質の差異がなくなる、高級品の一般化、単に大衆化するという意味です。
今やInstagramは、特定の性別や年齢層が特定の目的で利用するSNSではなく、大衆が当たり前に利用するSNSになっています。
Instagram(インスタグラム)利用する年齢層と割合の変化
総務省による「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告」でも、Instagramのユー ザーは年々増加し、その層も拡大していることが明らかです。
(出典:平成27年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 報告書)
上記の報告書で、「主なソーシャルメディア」の項目に「Instagram」が初登場したのは2015年です。その際、同じ調査項目に「Google+」がありますが、20代では普及当時すでにInstagramとGoogle+の利用率にはほとんど差が見られません。
(出典:令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書)
そして、8年後の2023年度の利用率結果が上図です。2023年の調査では、対象が「主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等」に変更されているため、「Google+」が除外されていますが、この8年間でInstagramは著しい成長を見せていることが分かります。
2015年 | 2023年 | |
10代 | 24.5% | 72.9% |
20代 | 31.5% | 78.8% |
30代 | 18.5% | 68.0% |
40代 | 13.5% | 57.2% |
50代 | 5.1 | 51.7% |
60代 | 2.0 | 22.6% |
70代 | 調査結果無 | 9.5% |
Instagram(インスタグラム)使用用途の変化
弊社では、インスタグラムのフォロワー数が3000を超えた人たちによるプラットフォーム 『SPIRIT』を運営しています。
SPIRITのインフルエンサーを対象に行った独自アンケートでも、Instagramの魅力は明らかになっています。
2015年当時、Instagramの魅力について「ハイクオリティなコンテンツがある」 「自分のセンスを見せることができる」 といった答えが上位を占めていました。
それが2017年になると、「趣味や興味が近い人とつながることができる」 「世界をもっと知ることができる」といった回答が増えています。
2024年にはいち早いトレンドの導入、そしてビジネスシーンでの活用と回答する人が圧倒的に増加しました。
流行り始めた当初はセンスのいい一部の人だけが利用するSNSだったInstagramは、誰もが当たり前に活用するSNSに変わっていったのです。
Instagram(インスタグラム)検索とWeb検索の違い
LIWが提供するサービス「SPIRIT」の独自アンケートでは、もう1つとても興味深い内容が明らかになっています。
SPIRITのインフルエンサー達は「商品・サービスの情報を調べる時に最も使う検索ツールは何ですか?」という質問に対し、20~40代すべてにおいて「Instagram」という回答が最も多かったのです。
中でも、20代はなんと全体の99%がInstagramと回答しています。
Instagram(インスタグラム)検索のメリットは何か
なぜ商品やサービスは、GoogleやYahooではなく、Instagramで検索されているのか。その要因を、私たちは次のように分析しています。
GoogleやYahooなどのWeb検索をした場合、得られるのは公式情報やそれに類似した情報であることが大半です。
商品名で検索すると、上位に表示されるのはそのメーカーサイトや、商品を取り扱っている販売サイトです。
一方で、Instagramで検索をすると、公式アカウントのものは全体の1~2割程度で、消費者が生成した商品写真・画像(コンテンツ)がずらりと並びます。
この眺めや感覚は、Web検索したときとは明らかに異なっています。
Instagram検索で得られる情報とは何か
Google画像検索での検索結果をカタログに例えると、Instagramの検索結果はアルバムです。
カタログには、その商品を正確に見せるための写真が並びます。
一方のアルバムには、その商品が消費者によって実際に使われているシーンが並びます。
1つ、ファッションブランドを例に挙げてみましょう。
ブランドのカタログ写真の場合、シルエットや素材感がはっきりと伝わるような撮影の仕方を優先させます。
しかし、アルバムの場合は、服そのものの写真というよりは、どんなアイテムを使ってコーディネートしているか、着こなし方を伝える写真が多くなるはずです。
つまり、Instagramの投稿画像とは「モノ」そのものではなく「体験」です。
Instagramというアルバムに並ぶ写真は、それを見た人が追体験できるお手本であり、 先行事例なのです。
Instagram(インスタグラム)検索がWeb検索に勝る役割
Instagramは、検索に最適化されたSNSではありません。
そのため、GoogleやYahooのように、 複数の単語での検索は対象外です。
では、Web検索にないInstagram検索の役割は何でしょうか。
Instagram(インスタグラム)検索はユーザー体験を調べる
Web検索では、「渋谷 ランチ 和食」などと複数の単語で検索します。Googleマップ上の情報の他、検索上位には飲食店の情報サイトなどによってまとめられた情報が並んでいます。
一方、Instagramでは「#渋谷ランチ」などとハッシュタグ検索*をします。すると、検索結果は画像一覧で表示されます。
*ハッシュタグ検索のほか、Instagramでの日本語キーワード検索機能が2021年秋に追加されました。これにより、Web検索と比べ限定的ではありますが、「渋谷 ランチ」など複数ワードで検索することもできるようになりました。
検索結果から目を引く写真を選ぶと、大抵の場合、お店の名前や場所を知ることができます。投稿者の大半は、 それがどの店の写真なのかを明示しているからです。
また、一覧に自分が以前に訪れた美味しいお店の食事の写真があった場合、投稿者のことを知らなくても、その人の味覚を信頼できるようになるでしょう。
さらに、投稿者が渋谷エリアの写真を頻繁に投稿している場合、そのエリアに詳しい人だと推測できるため、情報の信頼性が高まります。
このように、Instagramはビジュアルを手がかりにして、過去の体験を検索し、それが投稿者によってどの程度評価されているかをすぐに判断できるSNSです。
Instagram(インスタグラム)による旅館検索の事例
実際にInstagramのビジュアルを手掛かりにして、旅行先の宿を探したという事例を紹介しましょう。
宿探しは、まず旅行サイトなどで当たりをつけ、その後ホテルの公式サイトで食事内容や設備の確認をするといった方法が一般的でしょう。
しかし、その人の旅の最大の目的は豪華な食事や露天風呂ではなく、情緒のある旅館で和室の窓から緑を眺めつつ、読書を楽しむことだったのです。
これまで、Web検索だけで「情緒のある旅館」を探し当てることは、簡単ではありませんでした。
Instagramでなら、旅先が箱根なら 「#箱根旅館」と検索し、そこから画像で、イメージに近い旅館を検索できます。
また、箱根の情報を発信しているインフルエンサーや、日本の旅館に特化した旅インフルエンサーを探し、情報を得ることもできるでしょう。
Instagram(インスタグラム)によるカフェ検索の事例
カフェ探しも、先ほどの旅館の事例と同様です。
カフェには、アメリカンなものや北欧風のもの、ガーリーなタイプやレトロなタイプなどさまざまな雰囲気があります。
また、 ひとことでレトロなカフェといっても、テイストは異なります。
60年代風なのか80年代風なのか、重厚なのかチープなのか、自分の感性を言葉で突き詰めようとするときりがありません。
しかし、これも写真があれば一目瞭然です。
どのカフェが一番自分の感性に合っているか、Instagramを見ればすぐに分かるのです。
Instagram(インスタグラム)と他SNSの違いは「感性」
Facebookとの違いに言及するならば、それはフォロワーに何を伝えたいかという意識の違いです。
- Instagram…誰かに真似されたいセンスを披露して知らない人から共感を得る
- Facebook…すでに知っている人に対して日常報告をしている
多くの人は上記のように使い分けています。
そのなかで、Instagramは感性で検索できるSNSです。
実際に、Instagramをメインの検索ツールとして利用している20代の中には、検索で見つけた店で、投稿と同じメニューを食べるという人もいます。
店でメニュー選びに迷うことなく、Instagramで見つけ出したものを食べたいと感じているのです。
その他、Instagramによる検索方法の例をいくつか紹介します。
検索をInstagramで行う人たちは、画像だけを頼りにしているわけではありません。
服をネットで買うという若い人のなかには、リアル店舗には説明がないから困ると感じる人もいるのです。
その点でいえば、Instagramにはキャプションやハッシュタグなど、文字による情報が添えられています。
この服のMサイズはゆったりしているのかタイトなのか、すでに買った人は着心地をどう感じているかなど、画像に添えられた文字から付帯情報を得られるのです。
Instagram(インスタグラム)検索はただのSNSではない
本記事で解説したように、Instagramは一般化し、多くのユーザーが情報入手源をWeb検索からInstagram検索に移行しています。特に、20代はその変化が顕著に表れています。
インフルエンサーたちが若年層に与える影響は非常に大きく、投稿する画像は多くのユーザーの目に留まり、新たな消費行動を促すきっかけになるでしょう。
多くのユーザー・フォロワーの感性に直接触れられるのが、インフルエンサーマーケティングのメリットです。
Instagramをマーケティングの場として活用できていない企業は、商品・サービスの特徴やベネフィットをユーザーに提示して、新たな消費行動を促進していきましょう。
また、インフルエンサーマーケティングについてのご相談は、以下よりお気軽にご相談ください。
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