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UGCによるユーザー参加型マーケティング施策を徹底解説
最終更新日 2024年9月17日(Tue)
記事作成日 2024年2月20日(Tue)
SNSでのマーケティングにおいて欠かせない、「UGC」という言葉をご存じでしょうか?UGCの活用はSNS以前から存在していましたが、ユーザーのクリエイティブな発想・投稿によって生み出される、新たなマーケティング手法として注目が集まっています。
今回は、SNSにおけるユーザー参加型マーケティング、「UGC」の魅力と施策についてご紹介していきます。
UGCの概要
まずは「UGC」についての定義と基本的な概要からご説明しましょう。
UGCとは?
UGCとは、「User Generated Content」の略称で、ユーザーによって制作、生成されたコンテンツの総称です。
企業が直接手がけた公式な広告や情報とは異なり、ユーザー自身が生み出した写真や動画、テキストなどのデジタルコンテンツ全般を指します。
実際のユーザーの生の声や体験を基に作られるため、信憑性や親近感が高いのが特徴です。
UGC投稿とは?
UGC投稿とは、一般のユーザーが自らの意志で行うSNS上のコンテンツ共有の行為を指す言葉です。
例えば、自分の経験や思考を映した食事や旅行の写真、美容商品の感想などをSNSやブログで発信します。
ユーザーが個人のアカウントからプラットフォーム上へアップロードするため、そのコンテンツの真正性やオリジナリティが高く評価されることが多いです。投稿内容が共感を呼び、拡散することで、同じ価値観を持つユーザー間でコミュニティが形成される場合もあります。
UGC投稿がSNSでなぜ重要なのか?
SNS時代において、UGCはブランドの認知度を向上させ、ユーザー間のコミュニケーションを活性化する重要な役割を果たしています。
企業が展開するマーケティング施策の中で、UGCの活用は低コストで大きなインパクトを与える手法として注目され、多くのブランドが積極的に取り入れています。
SNSのインプレッション獲得競争
SNSプラットフォーム上でのインプレッション獲得は、企業にとって避けられない戦いとなっています。ユーザーが自発的に行うUGC投稿は、自然と拡散されやすいことから、その競争を有利に進めるカギとなります。
特に、UGCを活用したキャンペーンでは、ハッシュタグを使った投稿の拡散やユーザー同士の対話を促進し、より多くのインプレッションを獲得する効果があります。
「SNSのUGC投稿」と「検索エンジンSEO」の関連性
SNSにおいてUGCはSEO(検索エンジン最適化)と深い関連性を持っています。
ユーザーが作成するコンテンツは検索エンジンに頻繁にインデックスされ、検索結果に表示されることが多くなります。これは、UGCがオリジナルかつ更新頻度が高い内容を持っているためです。
企業が積極的にユーザーが作成したコンテンツをSNS上で紹介し、それが共有されることで、ブランドや製品に対する検索頻度が上昇し、結果としてウェブサイトへの誘導に繋がります。
また、UGCにより生成される自然なキーワードは、SEOにとって有益な要素であり、検索エンジンによる評価も高まる可能性があるのです。
UGC投稿はZ世代に特に有効的
Z世代(1990年代後半から2000年代初めにかけて生まれた若年層)は、SNSが日常生活に不可欠な一部となっています。この層に対してUGC投稿は特に有効です。
幼少期からインターネットとともにあるZ世代には、特有の傾向がみられます。
- 自己表現を重視し、個性を尊重する
- 友達の意見やクチコミ情報を重視する
中でもこの2点の特性はSNSとの強い関わりがあり、身近な人が推薦する商品やサービスに対して興味や信用を持ちやすい傾向があります。
企業がこの世代のUGC投稿を上手く活用することで、高い宣伝効果を得ることができるわけです。
UGC投稿が企業にもたらすメリット
その1.UGCによる認知拡大とエンゲージメント向上
UGCは消費者が発信者となることで、広告よりも「信頼度が高い」と感じる人が多いことが知られています。また、消費者同士のコミュニケーションを促進し、製品の認知度向上や売り上げへのポジティブな影響も期待できるでしょう。
その2.UGCによる新たな市場発見
企業がUGCを取り入れるメリットとして、新たなターゲット層の発見も挙げられます。ユーザーによる独自の視点からの投稿は、製品やサービスの想定外な使い方を示すことがあり、それが新しい顧客層の興味を惹くきっかけになることがあります。
1つの例として、女子高生の間で流行した匂いケア商品があります。
好きな人とボトルキャップを交換し、使い終わると願いが叶うというUGCが生まれました。これによって、異性だけでなく友達同士で交換するなど、本来と違う使用方法で流行し、テレビで取り上げられるほど話題になりました。
UGCは企業が予測もしていなかった製品の使い道やターゲット層を見つけるヒントになることもあるのです。
その3.UGCによるニーズ把握とコスト削減
また、これらのUGC投稿を見ることで、企業は必要な情報を迅速に収集できます。
- 市場のニーズやトレンドをリアルタイムで把握できる
- 製品開発やマーケティング戦略の修正に役立てる
ユーザーの声を直接聞くことができるため、市場調査に掛かるコストと時間を削減できるという点も大きなメリットです。
UGC投稿を活用する際の注意点
ユーザー参加型の「UGC投稿」には多くの利点がありますが、その一方で企業側が注意すべきポイントが存在します。UGCを用いたプロモーションには、法的規制、ブランドイメージへの影響、ユーザーとの適切なコミュニケーションなど、様々な側面において留意が必要です。
ステマ(ステルマーケティング)による景品表示法に注意する
UGC投稿を促進する手法の一つにステルマーケティング、通称「ステマ」があります。これは、宣伝であることを隠して商品やサービスを積極的に紹介する行為のことです。
しかし、このような消費者を欺く不正行為は企業イメージを損ねるリスクを高めてしまいます。企業側がPRの依頼をしている場合、法的な罰則対象(※1)となり得ますので、自社の関与するコンテンツが透明性をもって公開されていることが大切です。
※1:2023年10月1日より、ステルマーケティングは消費者庁によって景品表示法違反となります。
【関連記事】
【2023年10月開始】ステマ規制の悩みどころ3選!よくある相談例
著作権や薬機法に注意する
著作権法や薬機法(医薬品・医療機械等の品質、有効性および安全性の確保に関する法律)などの法令にも気をつける必要があります。
たとえば、他者が作成したコンテンツを許可なく使用することは著作権侵害にあたり、健康食品や医薬品に関する誇大広告は薬機法に抵触するケースがあります。
また、ステマ以外にも不当な景品やプレゼントを用いたキャンペーンは、景品表示法の不当景品類及び不当表示防止法に違反するかもしれません。
よって、UGCを扱う際には、法的な知識を持ち、適切なチェック体制を設けることが重要です。万一、法に触れるようなコンテンツが公開された場合、ただちに修正や削除を行う等の迅速な対応をしましょう。
UGCが生まれにくい商材を理解する
ユーザー生成コンテンツは、一般にエンゲージメントを高めやすく、多くの企業がマーケティング手段として注目しています。
しかしながら、すべての商材がUGCを生み出しやすいわけではありません。
例えば、日常生活で思い出に残るような特別体験の提供が難しい商品や、技術的な知識が必要とされる高度な専門商品では、UGCが生まれにくい傾向にあります。
UGCを一過性のキャンペーンとして終わらせない
UGCを一過性のイベントで終わらせない戦略も必要です。
キャンペーン終了後もUGCをフォローアップし、ユーザーが生成したコンテンツを積極的に取り上げていくことで、継続的なコミュニティを育みましょう。
また、ユーザーの投稿を定期的にフィーチャーすることで、UGC投稿への動機付けをし、UGCの話題性を遮断させないことが重要です。
UGC投稿を活用したSNS施策
UGCの活用方法は多岐に渡り、その中で効果的な施策を紹介していきます。UGCはただ集めるだけではなく、適切な処理と管理を行って初めてその価値を最大化できるものと考えられます。
施策1:UGC投稿を広告クリエイティブとして活用する
UGCを広告素材として活用することは、非常に効果的なSNS施策の一つです。
実際のユーザーの声や体験を反映した広告は、第三者的な信頼性があり、グッと心を掴むことができます。認知度の向上やイメージアップ、商品への関心を持ってもらうきっかけを作り出すことができるでしょう。
施策2:UGC投稿を公式サイトに掲載する
ユーザーが作成した写真やレビューなどのUGCを公式サイトに掲載することで、サイトの信頼性と魅力を高めることができます。実際に使用したユーザーの率直な声は、新規顧客獲得の強力な手段になり得ます。掲載するUGCは、商品やサービスに対する満足度を反映した質の高いものを厳選することが肝心です。
掲載する際は、必ずコンテンツを制作したユーザーへ許可をとりましょう。
施策3:UGCを利用して看板商品を作る
UGCを利用して、商品を企業の顔として打ち出しましょう。
例えば、「○○を使った私だけのレシピを大募集!」といったUGCキャンペーンをすることで、商品の多様な使用方法をユーザー自身に発見してもらう絶好のチャンスとなります。
ユーザーが主役となるマーケティングによって、商品自体の認知度アップとともに、自社のファン層も広がる効果が期待できるでしょう。
施策4:UGC投稿を活かしてブランド強化を図る
UGCはブランドイメージの強化にも活用されます。
例えば、特定のハッシュタグと共にユーザー生成のポジティブなメッセージを共有するキャンペーンを実施することで、そのハッシュタグがブランドのシンボルとして定着する可能性があります。
UGCを用いたブランドのストーリー作りは、自然な形でのブランド育成に寄与しますので、上手にブランド成長へ繋げていきましょう。
SNS時代のUGCに関するまとめ
この記事では、SNS時代におけるユーザー投稿型マーケティング「UGC」についてご紹介しました。
UGCには信頼性やエンゲージメントが高いという特徴があり、企業やサービス・商品の認知拡大はもちろん、想定外の市場を発見するツールとしても大きな可能性を秘めています。
景品表示法や著作権、薬機法などに注意しながら正しく施策していくことで、SNS時代の企業発展に繋がります。
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