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インフルエンサーに依頼する費用相場は?案件の種類や無料PRの実態をご紹介
最終更新日 2024年10月17日(Thu)
記事作成日 2024年8月21日(Wed)
InstagramやYouTubeといったSNSで、インフルエンサーにPRを依頼する施策が活用されるようになりました。企業がインフルエンサーに宣伝費用を支払い、投稿活動の中で商品やサービスを紹介してもらうマーケティング方法です。
インフルエンサーの影響力を借りて、自社でもPRを依頼したいと考える企業担当者の方も多いでしょう。社内で案件依頼を検討するには、まずは費用感をつかんで実現可能性を検討することが大切です。
そこで本記事では、インフルエンサーにPRを依頼する前に知っておきたい費用相場について詳しく紹介します。
依頼の注意点も解説するので、自社の商品やサービスを広めるきっかけとしてぜひ活用してみてくださいね。
インフルエンサー依頼する際の案件相場
インフルエンサーにPR案件を依頼するには、企業側から報酬を支払うことになります。
PR案件を依頼するにはいくら程度必要なのか、ここでぜひ把握しておきましょう。
1.固定報酬制
案件に対して支払う報酬を事前に取り決めておく方式です。例えば「この商品について動画を1本作り、Instagramに投稿してください」といった依頼内容です。
依頼費用の相場は、フォロワー数×1〜5円程度。1万人のフォロワーを抱えるインフルエンサーに依頼するなら、1万人×3円で3万円といった計算で相場が決定します。
1〜5円と単価に幅があるのは、案件によって対応内容が複雑だったり、企業側がかけられる予算に違いがあったりするためです。
2.成果報酬制
条件達成への成果として報酬を支払う方式です。
- アプリダウンロード1件につき◯◯円
- 無料相談の申し込み1件につき◯◯円
- ユーザーがECサイトで買い物した額の◯%
このように、案件によって報酬発生の条件は異なります。報酬の目安とされるのは、売上に対して5〜30%程度の金額です。
固定報酬制ではPRの成功に限らず、決まった額を支払う必要があります。一方で成果報酬制では、インフルエンサーによるPR効果の大きさに比例して、支払う金額が変動することが特徴です。
インフルエンサーに案件を依頼する方法
インフルエンサーにPR案件を頼むには、ざっくりと分けて次の2つの方法があります。
- 自社で直接依頼する
- 仲介を挟んで依頼する
そして方法ごとにメリット・デメリットがあるため、違いをぜひ把握しておきましょう。
1.インフルエンサーに有償で依頼する
自社で直接依頼するうち、費用を支払って進めるケースです。出費はあるものの、仲介業者などへの中間マージンが発生せず、かえってリーズナブルに依頼できることがあります。
また、しっかりと費用を捻出すれば、自社が一緒に取り組みたいと考えるインフルエンサーが、依頼に応じてくれる可能性が高まるでしょう。
<メリット>
- 仲介費用がかからない
- 自社が先導して柔軟に対応できる
<デメリット>
- 依頼費用がかかる
- 依頼費用に対して確実なリターンがあるかわからない
- インフルエンサーとのやり取りを自社で巻き取る必要がある
2.インフルエンサーに無料で依頼する
インフルエンサーに無料でPRしてもらうケースです。サービスの体験や商品そのものを報酬の代わりとして提供できると、無料の依頼でもインフルエンサーの満足度が上がるでしょう。自社商品の提供を報酬の代わりとする手法は「ギフティング」とも呼ばれています。
なかには金銭的な報酬も商品提供もなしに、完全無料でPRを依頼する企業も。ただし完全無料では、インフルエンサーが前向きに取り組んでくれる確率は下がります。また、無料の依頼では「この人にぜひPRしてもらいたい」と依頼内容を練るよりも「連絡を入れたうち1人でも多く一緒に取り組んでくれたらラッキー」という感覚になりやすいでしょう。
<メリット>
- 依頼費用がかからない
- たくさんのインフルエンサーに案件を打診できる
<デメリット>
- インフルエンサーが依頼に応じてくれるかわからない
- 「費用を惜しんでいる」と企業の印象を下げる恐れがある
3.ASPやプラットフォームを利用する
ASPとは、広告主(企業)とアフィリエイター(インフルエンサー)をつなぐ代理店のこと。SNSを運用するインフルエンサー以外にも、ブロガーなど様々なユーザーと接点を作れます。
- 企業が単価や条件を決めてASPのWebサイトに広告を掲載する
- ユーザーが広告との提携を申請する
- 企業が申請を承認すると、ユーザーが専用リンクを使ってPR活動できるようになる
- 成果条件を達成し、企業が承認したら報酬となる
このような流れでASPを使い、インフルエンサーに自社商材をPRしてもらいます。
ASPのほかにも、インフルエンサーマーケティングを手助けするプラットフォームが数多く存在。自社に合うインフルエンサーをAIで提案してくれる、月額制でPRを依頼できるなど、マーケティング会社によってシステムの特色は様々あります。
<メリット>
- ASPやプラットフォームの運営者がインフルエンサーを集めてくれる
- 専用リンクで正確に効果を測定できることがある
- インフルエンサーとのやり取りを運営者が代行してくれる
<デメリット>
- 仲介手数料が発生する
- サービスのルール内で広告条件を考えなければならない
- サービスによってはクリエイティブの事前確認ができない
4.マーケティング会社に依頼する
インフルエンサーマーケティングのコンサルティングを行う会社と手を組む方法です。
PR内容の決定からインフルエンサー選定、広告運用の提案など幅広くディレクションを受けられることが特徴。
インフルエンサーを初めて起用する企業、SNSの仕組みに詳しくない企業でも安心してサポートを受けられるでしょう。依頼をする際には、どのような成果を得られるのか、実績や対応も含めてしっかりと確認することが重要です。
<メリット>
- マーケティング会社の知見やノウハウを頼れる
- 最適なPR方法やインフルエンサーを提案してくれる
- 結果の分析まで任せてPDCAを回せる
- 自社が対応する時間を減らせる
<デメリット>
- 対応の丸投げでは自社にノウハウを蓄積できない
- サポートが手厚い分ほかの選択肢より費用がかさむ場合がある
まずはどのやり方から悩んでいたら是非ご相談ください。
https://service.liddell.tokyo/contact/
費用なしでインフルエンサーに案件を依頼する注意点
PRのどの方法にもメリット・デメリットがあると聞くと「インフルエンサーに無料で依頼すれば最もリスクなく行動できるのでは?」と感じるかもしれません。
しかし無料依頼では、PRの質が落ちたり失敗したりする恐れがあります。ここでは無料依頼の落とし穴を3つ紹介するので、PRに費用をかけるべきか迷った際はぜひ参考にしてみてください。
1.インフルエンサーの意欲が低い可能性がある
報酬が支払われない場合、PRへのモチベーションが低くなることがあります。それによりほかの有償依頼よりも優先度が下がりPRへの自発性を引き出せないなど、案件を成功させるまでに障壁が生まれるかもしれません。
また、PRを引き受けてもらえたとしても、モチベーションが低い状態では質の低いコンテンツが作成される可能性もあるでしょう。例えば、投稿内の文章が短くなったり、写真や動画のクオリティが低下したりすることが考えられます。
十分な意欲でPRしてもらうには、商品をプレゼントしたり、インフルエンサーの名前や投稿を自社アカウントで積極的に紹介したりと、報酬以外の魅力を強化するよう心がけましょう。
2.インサイト情報をつかめない
無料でPRしてもらう代わりに、インサイトの提供を受けられないケースがあります。インサイトとは、フォロワーの男女比や年齢層といったアカウントに関する統計情報のことです。
マーケティング会社に協力してもらうと、インサイト情報をもとにインフルエンサーをピックアップできる場合があります。しかし無料PRを自社でオファーするにはこういった情報を根拠とすることが難しいでしょう。
するとインフルエンサーのファン層を知らないままPRを依頼することとなり、ターゲットに情報が届いているか不透明になってしまう事態が予想されます。
「フォロワー数10万人のインフルエンサーに女性向け化粧品のPRを頼んだけど、コメントやいいねをくれるのは男性ユーザーばかり」といったミスマッチになりかねません。
有償の依頼となっても、失敗を防ぐためには
- コメントしてくれている層
- いいねしてくれている層
- フォロワーの男女比・年齢層
このような情報を把握した上でインフルエンサーを選定するようにしましょう。
3.やり方によってステマになることがある
インフルエンサーと感覚のズレがあると、PRがステマとみなされる恐れがあります。ステマ(ステルスマーケティング)とは、PRであるにも関わらずその事実を隠してコンテンツを公開することを言います。
無償であっても、企業からの依頼や指示のもと発信する行為はステマに該当する可能性が高いです。無償・有償を問わずPRであることを必ず表記してもらい、ステマとならないよう必ず対策をしてください。
なかには、ステマに関する正しい知識を持っていないインフルエンサーもいるでしょう。認識のすれ違いを防ぐために、依頼時に提案する条件の1つとして「PR表記必須」など伝えるのがおすすめです。
まとめ
インフルエンサーにPR案件を依頼するには、多くの場合で報酬を支払うことになります。1案件あたりで報酬を渡す固定報酬制では、フォロワー数×3〜5円が相場です。対して、成果1件あたりで費用を考える成果報酬制では、売上に対して5〜30%が報酬率の目安とされています。
相場を知っても、予算の都合でPRの実施に壁を感じる方もいるかもしれません。そのときに選択肢となるのが、無償でのPR依頼です。
しかし、費用面では魅力的に見える無料案件でも、次の点を考えるとあまりおすすめはできません。
- インフルエンサーの意欲が低い可能性がある
- インサイト情報をつかめない
- やり方によってステマになることがある
報酬の印象で企業の信頼を損ねる恐れもあるため、無償依頼の実施は慎重に検討することが大切です。出費する金額よりも、得られるリターンの大きさから依頼の方針を決めるようにしましょう。