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【2024年TikTok予想】新機能やAI導入はどうなるのか?
最終更新日 2024年9月17日(Tue)
記事作成日 2024年1月30日(Tue)
TikTokはコマース領域(※1)への進出や、AI機能の拡充などで着実な進化を遂げつつあります。2024年のTikTokは、世界の電子商取引市場を最大200億ドル(約2兆8000億円)にまで広げ、それを4倍以上に増やすことを目指しているようです。ただし、米中関係が影響し、米国でのアプリ利用が完全に禁止される可能性も懸念されています。
そんなTikTokが2024年どのように進化を遂げるのか、弊社の独自予測と見解を発表します。
※1:インターネットなどを介して商品やサービスの取引・決済が行われること、また売買することの総称。
目次
【2024年TikTok】予想①:AI機能の強化
2024年はSNS全体を見ても「AIの技術勝負」と言えるほどその進化が注目される年であり、各媒体は他のSNSにない機能の開発に力を入れるでしょう。
TikTokAIももちろん遅れをとることなく、新たな試みを続けています。テキストコンテンツから動画コンテンツへの変換ツールや、AIによるプロファイル画像生成など、さまざまなAI実験を進めています。2024年には、TikTokユーザーはAIが生成した完全な動画クリップの投稿ができるようになることが期待されています。
さらに、現在テスト中(2023年5月23日、フィリピンにて試運転中)のAIチャットbot“Tako”の実験も拡大されそうです。“Tako”はチャット機能によって、TikTokでユーザーがコンテンツを見つけるための手助けをし、より多くのおすすめ動画を表示するように設計されているようです。今後は、トレンドに合わせたチャットbotを導入することで、ユーザーは楽しみながら新しい発見を得られるようになります。
これらを考察すると、TikTokのAIは利用者の期待に応えつつ、より洗練されたコンテンツの創造と多様性を推進していくことが予測されます。
また別の角度からでは、次々と新機能のアップデートも行われる予定で、例えばクリエイターが、動画コンテンツを収益化できるようにするための新機能「Series(シリーズ)」やTikTokよりも軽いデータ容量で動画を楽しむことができる「TikTok Light」、グリーンスクリーンなど、より上質なソーシャルメディアを目指していることがわかります。
【新機能「Series」参考】https://www.tiktok.com/business/ja/blog/tiktok-series?ssp=1&setlang=ja-JP&safesearch=moderate
【2024年TikTok】予想②:市場コンテンツの変化(ショッピング分野への取り組み)
TikTokは、興味コマースに焦点を当て、ユーザーの関心に基づいたコンテンツと商品を組み合わせる「TikTok Shop」サービスを各国で展開しています。これにより、ソーシャルメディアの楽しさをショッピングに統合し、消費者の購買プロセスを円滑に提供しています。この動きに対抗して、AmazonとMeta(旧Facebook)は「Facebook」や「Instagram」のアカウントをAmazonにリンクさせる新機能を発表し、ソーシャルメディアから離れずにAmazonでの買い物を可能にしました。
これらの変化は、ソーシャルメディアが商品の発見や購入において、ますます重要な役割を果たしていることを示しています。消費者の行動や好みが日々変わりつつある中、ブランドはプロモーションだけでなく、価値や体験を提供することが求められています。このようなソーシャルメディアとショッピングの融合は今後も進化し続けるでしょう。
また今後の消費者の傾向は、以下のように変化していることが、わかりました。
①消費者の意思決定は「価格」から「価値」へTikTok for Businessはアクセンチュアに委託し、最新レポート「ショッパーテインメント2024: APACにおける次世代コマースと消費者インサイト」を作成、公開しました。(※2)
②ソーシャル志向”と”商品志向”という2つの異なる消費傾向
③シームレスで十分な情報に基づく購入決定
④影響力が高まっている「コンテンツ・コミュニティ」からの購入決定
※2:引用「https://www.tiktok.com/business/ja/blog/shoppertainment-whitepaper」
上記を考察すると、AIを使用した「おすすめ」アルゴリズムや消費傾向の変化により、TikTok shopの収益は右肩上がりに成長の一途を辿っていくのではないでしょうか。
【2024年TikTok】予想③:米国で全面的に使用禁止となるのか?
TikTokは現在、米国のほぼ半数の州および議会から政府デバイスでの使用が禁止されており、プライバシー面の懸念から全面的な禁止を求める声も高まっています。TikTokは昨年12月、中国のテクノロジー企業であるByteDance社員が内部リークを取り締まるために、アプリを通じてジャーナリストのIPアドレスを追跡したという報道を認めました。社員は4名が解雇されましたが、この事件は諸外国の規制当局との信頼関係を結びたい同社にとっては、尾を引く汚点となりました。
中国の国家情報法では、「いかなる組織や個人も、国家の情報活動に協力しなければならない」と規定されています。このため、中国企業は国からのデータ提供要請に逆らえない可能性があります。位置情報やアプリの利用履歴の分析により、個人情報が特定される中、アメリカ政府や企業の幹部の情報が中国政府に渡り、脅迫に利用されれば、国家の安全保障にかかわる危機が生じる可能性にアメリカは警戒しているという背景があるようです。
そこで、アメリカ合衆国のソフトウェアおよびクラウドコンピュータテクノロジー企業であるOracle Corporation(以下、オラクル)は、米国のユーザーデータを保管する契約を最終的に結び、これによりTikTokが中国政府のアクセスから保護されるよう取り組んでいます。結果的にオラクルがTikTokのデータを預かり、それを中国政府から遮断してアメリカの安全性を確保する動きをとっています。
TikTokの使用は、米中関係の緊張が続く中で今後も注目されることでしょう。
【2024年TikTok】予想④:SNSとしての立ち位置
TikTokはダウンロード数が35億回を超える大ヒットソーシャルメディアと言える程の成長を遂げ、進化し続けています。2024年においても、TikTokは世界中で需要があり、多くの人々が利用しています。TikTokの利用者は若者が中心で、音楽やダンスなどのエンターテインメントコンテンツを中心に、創造性溢れる多様なコンテンツを提供しています。
TikTokの最大の魅力は、下記の3つです。
没入的 | 疑似対面コミュニケーションができるためユーザー自身が体験したかのような自分ごと化が起こりやすい。それは直接、購買意欲にも繋がる。 |
個別的 | 自ら情報を探しに行かなくても「おすすめ機能」によりパーソナライズされた情報がコンテンツという形でユーザーの元へ届く。 |
創造主導的 | クリエイターが本当によいと思うコンテンツを創造し、データによって最適化されたユーザー体験ができる。 |
その他の新たな試みとして、2024年1月21日TikTokは、数か月にわたり自動スクロール機能の実験も行っているようです。これは、指を動かさずにフィード上で自動的に動画を切り替えることができるというものです。さらに近日公開の機能では、【投稿の編集ボタン】【ウォーターマークなしで動画保存】があるようです。
先に前章で登場した“Tako”や、上記3点のアップデート機能は日本でも使用可能となる日が近いのではないでしょうか。
また、TikTokはフォロワーの大小で投稿の拡散レベルが決まるのではなく、あくまでもアルゴリズムによって評価された投稿が拡散されるため、フォロワー数にかかわらずバズる可能性があります。そのため新規参入でも、最初から一定数の閲覧数が期待できることもメリットです。他のSNSとの違いは「手軽にエンターテインメント性の高い動画コンテンツを楽しめる点」が大きなポイントであり、これを強みとして今以上に強靭なSNSとして確立していくと予想されます。
簡単に始められて、手軽に楽しめるので、主に10代から20代のユーザーが多いことも特徴の1つです。先に述べたいくつかのアップデートにより今後はその他の年齢層のユーザーも増えていくことが予想されます。最先端の流行をキャッチし、エンタメ性の高い動画を作ることができれば、その他のSNSよりも効率良く拡散が可能です。ビジネス利用を考えている方にとってはますます心強いプラットフォームとなるでしょう。
まとめ
TikTokは公式で「2024年には、前例のない方法で発展させるTikTokコミュニティを見ることになります。」と述べていて、その全容についてはまだ明らかになっていませんが、今までのデータに基づき、
①好奇心喚起(ユーザーの求める「正しい答え」以上を求め様々な好奇心を追及する)②物語の開放(異なる複数のストーリーアークの進行など)
③信頼のギャップを埋める(消費者とブランドの信頼ギャップを埋めることで広告主の販売増を狙う)
以上の3点に注力するようです。
今後もTikTokはますます人気が高まることが予想され、TikTok の拡大と発展に期待が膨らみます。
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