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Instagramのキャンペーンに種類はある?開始前に決めることや成功事例もご紹介
最終更新日 2024年9月6日(金)
記事作成日 2024年6月29日(土)
新規フォロワーを獲得したり、既存フォロワーのロイヤリティを高めたりする上でキャンペーン試作が効果的です。ユーザーとアクティブに交流できるイベントですが、目的やKPIを設定しないまま始めても事業の成長に活用できなくなってしまいます。また、まとまった予算の確保や規約の設定などの事前準備も欠かせません。
当記事では、Instagramでのキャンペーンの種類や開始前に決めるべきことを解説します。また、キャンペーンを行う上での禁止事項や成功事例も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
【種類別】Instagramのキャンペーン案3選
Instagramのキャンペーンには、以下の3つの種類があります。
- フォロー型
- ハッシュタグ・メンション型
- コメント・いいね型
それぞれの施策について順に解説します。
1.フォロー型
ユーザーは特定のアカウントをフォローすることで、キャンペーンに参加できます。効率的にフォロワーを増やせる点がメリットです。ユーザーはキャンペーンの内容に興味があれば、運営元のアカウントについて詳しく知らなくてもフォローするため、フォロワーの獲得に繋がるメリットがあります。
参加者希望者と既存フォロワーを見分けるため、フォローだけでなく、ハッシュタグやコメント複数のアクションを応募条件とするキャンペーンがほとんどです。
鉄道会社が行ったキャンペーンでは、公式アカウントをフォローした上で、特定の駅周辺の街の写真にハッシュタグを付けて投稿することを参加条件としました。キャンペーンの当選者は70名と多く、鉄道会社のオリジナルグッズや地域のお店の商品の詰め合わせなどがプレゼントされたのです。
フォロー型のキャンペーンなら、通常のSNS運用より効率的にフォロワー増加を目指せます。
2.ハッシュタグ・メンション型
特定のハッシュタグや自社アカウントへのメンションを行い、キャンペーンに参加してもらう種類です。メンションとは、投稿のキャプションやストーリーズのテキストに「@example」のようにユーザー名を含めることを言います。
ユーザーは、キャンペーンに参加したいと思ったり、魅力的なキャンペーンの存在を周囲の人に知らせたいと思ったときにハッシュタグやメンション付けを行います。そのため、UGC(ユーザーの手によって制作・生成されたコンテンツ)を獲得しやすいのがメリットです。
釣具を販売している企業が行ったキャンペーンでは、釣り上げた魚の写真に専用ハッシュタグを付けることを参加条件としていました。使用した釣具ごとにハッシュタグやもらえるプレゼントが変わることがキャンペーンの参加数を増やす工夫ポイントです。約2ヶ月間実施され、総投稿数は250を超えました。
ハッシュタグ・メンション型なら、多くのUGCを獲得できます。自社に関するコンテンツが増え、幅広いユーザーに親近感を感じてもらえる点が魅力的です。
3.コメント・いいね型
キャンペーンの告知投稿に、コメントやいいねで参加表明してもらう種類です。投稿のエンゲージメントを高めやすいメリットがあります。また、ハッシュタグ・メンション型のように参加者が発信を行う必要がなく、手軽に応募できるのも魅力です。
化粧品ブランドのアカウントの例として、周年キャンペーンとして、自社のフェイスパウダーの中から思い入れのあるものを選んでコメントすることで参加できるプレゼントキャンペーンを実施したことが挙げられます。参加者からのコメントによりエンゲージメントが向上しました。さらに、既存フォロワーからのコメントをきっかけに、告知投稿に対するエンゲージメントの初速向上に繋がったのだと分析できます。
コメント・いいね型なら、参加者のアクションによって特定の投稿のエンゲージメントが高まります。フローを通して、Instagramのアルゴリズムから質の高いアカウントだと見なされやすい点が魅力です。
Instagramキャンペーンで決めることは?種類以外にも考えるポイントあり
キャンペーンを行う際は、以下の7つを決めておく必要があります。
- キャンペーンの目的
- KPI
- ターゲット
- 予算
- キャンペーンの種類
- 期間
- 運用体制
順に解説します。
1.キャンペーンの目的
目的がはっきりしていないと、キャンペーンによって解決すべき課題が不明瞭なまま進んでしまいます。
- ブランドを広く認知させたい
- イベントや店舗への集客をしたい
- 商品の購買を増やしたい
など、自社の課題を踏まえてどのような改善を図るのか検討しましょう。
目的が明確化されれば、自ずとキャンペーンの方向性も見えてきます。また、目的を運用スタッフで共有することで、告知デザインやユーザー対応の方針のズレを防げるでしょう。
2.KPI
KPIとは、そのゴールまでのプロセスの達成状況を定点観測するための中間目標のことです。KPIを定めることで、キャンペーンの進捗を適切に評価できます。
- フォロワー数の増減
- フォロワー属性の変化
- エンゲージメント
このようにキャンペーンにより伸びが期待できる項目を中心に、KPIを設定しましょう。キャンペーン終了後に施策について振り返るためにも、KPIは非常に重要です。
3.ターゲット
アカウント開設時に考えたユーザー像とは別に、キャンペーン用のターゲットも設定します。
新規顧客を獲得する、既存顧客のロイヤルティを高めるなど、目的に沿ってターゲットを定めてみてください。ターゲットごとに、キャンペーンの訴求コピーやデザインで伝えるべき要点が変わるためです。
インサイト情報から既存フォロワーの属性を分析し、自社アカウントにさらに呼び込みたいユーザーを絞りましょう。
4.予算
キャンペーンに割ける経費を決めたり、どの程度の効果で予算を回収できるかを検討したりするのも重要です。
Instagramのキャンペーンで金銭的な負担が生まれる可能性があるのは、主に以下の点です。
- 告知の広告出稿
- 告知LP
- バナーデザインの外注
- 抽選ツールやチャットBOTツールの導入
- 景品購入
- 当選者への景品発送
確保する予算に対して十分なリターンを期待できるか検討しましょう。
5.キャンペーンの種類
キャンペーンの目的に合わせて、以下の3種類から最適な方法を選びましょう。
- フォロー型
- ハッシュタグ・メンション型
- コメント・いいね型
また、参加条件とするハッシュタグやコメントの内容を具体的に決めて、よりユーザーが参加したくなるような工夫を行いましょう。
6.期間
季節に合わせるか、新商品発表や周年記念など自社のイベントタイミングに合わせるかなどを考慮して期間を設定します。
応募の受付を開始する前に十分なプロモーションができるよう、早めに予定を立てることが大切です。
7.運用体制
どのスタッフが何の準備を進めるか、運用体制も事前に決めておきます。キャンペーン開始後に担当を割り当てて動き出しては、スムーズな対応ができません。
キャンペーン内容が複雑だったり、複数のスタッフが関わったりする際はマニュアルも用意すると良いでしょう。
また、自社スタッフでキャンペーンを開催することに不安があれば、運用体制についてマーケティング支援会社などに相談するのもおすすめです。
Instagramキャンペーンの種類に限らず注意したいこと
キャンペーンを行う際は以下の2点を頭に入れて動きましょう。
- 参加条件や対象者を明記する
- いいねやコメントに対して報酬を付与しない
施策を成功させるため、ぜひご確認ください。
参加条件や対象者を明記する
キャンペーンの存在を知らないユーザーが、意図せず参加しないよう、規約や資格要件を設定しなければなりません。 Instagramの中にないオリジナルのハッシュタグを参加条件にしたり、フォローだけでなく特定の投稿へのコメントまでを促したりして、周知する必要があります。
いいねやコメントに対して報酬を付与しない
Instagramはコミュニケーションを重視しているSNSなので「いいね」「フォロー」「シェア」を人為的に集めることは控えるよう、ガイドラインに記載されています。そのため、「フォロワー獲得キャンペーン」や「フォローで◯◯円プレゼントキャンペーン」といった趣旨は、Instagaram側にマイナスなイメージを与えかねません。
フォローを条件とする場合は「当選者へのプレゼント発送に関してDMを送り合うため」といった目的とするのがおすすめです。あくまで、キャンペーンを円滑に進行するための副次的なフォロー依頼としましょう。
Instagramでのキャンペーンの成功事例3選
ここでは、弊社が携わったInstagramでのキャンペーンの成功事例を紹介します。企画を考える際の参考にしてみてください。
1.プリモ・ジャパン株式会社
プリモ・ジャパン株式会社は、ブライダルジュエリーの企画・販売事業を国内外に展開する企業です。
数字にこだわった集客から、長期的なブランディングを意識するようになり、ユーザーの心を揺さぶるような発信ができていないことに課題を感じました。
そこで、公式アカウントの投稿にはしっかりと「憧れ感」を出しつつ、コミュニティとしての機能の棲み分けを行いました。結果、既存のファンのロイヤリティが高まり、ブランドの確立とユーザーと繋がれるプラットフォームの確保を両立できたのです。この結果は、その後にアンバサダーの募集キャンペーンを行った際に多くの応募があったことにも繋がっています。
2.株式会社鈴木栄光堂
株式会社鈴木栄光堂では、チョコレートやキャラメルなどのお菓子を扱っています。リニューアル商品のファンを増やしたいが、SNSで注目されるきっかけが掴めないことに課題を感じていました。
施策として実施したのが、インフルエンサーとのグループインタビューやプレゼントキャンペーンです。ユーザーからの認知度が向上し、実施前と比べて売上は1.5倍になりました。また、キャンペーンやプロモーションに合わせて開設したInstagramのアカウントは、1ヶ月で700フォロワーを獲得し、現在も約1.4万フォロワーと成長を続けています。
3.株式会社マクロミル「NAME LAND」
「NAME LAND」は、CASIOから発売されて30周年を迎えるラベルライターです。株式会社マクロミルは、「NAME LAND」の周年キャンペーンのためにInstagram運用や広告・インフルエンサー施策などを行っていました。
当時、周年記念のプロモーションでUGCを醸成するために、これまでとは違う施策を行うことを検討していました。ただ、ターゲットである主婦層に届くか、エンゲージメントを高められるかなどの点に課題を感じていたのです。
そこで、ユーザーと目線が近いクリエイターに発信を依頼することで、ターゲットに親近感を感じてもらえるよう工夫しました。キャンペーンではブランドの世界観とマッチするクリエイターを起用することで、企業が強くプロモーションを行わなくてもターゲットである主婦層の関心を集められたのです。
まとめ
Instagramのキャンペーンは、応募方法により主に3種類に分けられます。
- フォロー型
- ハッシュタグ・メンション型
- コメント・いいね型
キャンペーンを行う際は、目的やKPIなどを設定することで、事業目標の達成に繋がる具体的な企画を考案することが大切です。
キャンペーンを通して、ユーザーの関心やロイヤリティを高められるInstagram運用を目指しましょう。
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