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今後の企業はファンコミュニティマーケティングによる「共創」意識が重要
最終更新日 2024年10月17日(Thu)
記事作成日 2023年10月27日(Fri)
弊社では、これから企業が目指すべき姿は「共創」だと考えています。
企業が先導して社会や経済を作っていくのは、もう時代遅れです。
「共創」がどのような社会や仕組みを指すのかを解説しますので、これからのマーケティングの参考にしてください。
企業先導の広告だけで商品・サービスの売上は伸びるのか?
結論から言えば、今の時代は企業だけで広告を出したりマーケティング活動をしたりしても、大きく売上は伸びません。
なぜなら、企業単体による力が従来に比べて下がっているからです。
これまでは、企業が宣伝を大々的に行えば消費者が購入する仕組みになっていました。
しかし、今は企業から人へ媒介しながら商品やサービスの魅力が伝わっていきます。
その流れは、SNSに顕著に表れています。
現代のショッピング事情
これまでの企業は、テレビCMやタレント起用による大々的な宣伝活動で新規顧客を生み出していました。
しかし、昨今は「テレビ離れ」と言われているように、テレビのCMを見て商品やサービスを購入するユーザーは少ないです。
その代替となっているのが、SNS。
昨今のユーザーは、SNSによる他者の口コミや評価を見た上で、商品やサービスの購入を検討しているのです。
つまり、これまで「企業⇒購入ユーザー」となっていたものが「企業⇒SNSによる発信⇒購入ユーザー」という仕組みになっています。
SNSによる共創の例
先述したように、現代のユーザーの商品・サービス購入の流れは、SNSを媒介する傾向があります。
この流れが、すでに「共創」といえます。
企業単体での活動ではなく、企業を応援するファンによる発信が新規顧客を生み出しているのです。
さらに、その新規顧客がSNSでハッシュタグなどを用いて発信することにより、企業の商品やサービスが世の中に広まっていきます。
これらの流れは、企業単体で作りだせるものではありません。
これからのマーケティングは共創がテーマ
「共創」がどのような概念なのかについて解説します。
ここまででも「共創」について触れてきていますが、具体的に理解できていない方もいるかと思います。
弊社の考える「共創」とは「共通目的を持ったコミュニティでUGC(User Generated Content)から経済を作ること」です。
企業やユーザーに限定することなく、コミュニティの中で製品やコンテンツなどの価値を作るプロセス全体を指しています。
具体的に、従来の考え方とどのように異なるのか、以下で解説します。
従来の考え方(マーケットイン)
これまでの企業は、企業側がニーズや需要を外側から市場を観察する、マーケットインが主流でした。
しかし、この方法では、以下のリスクがあります。
- 顧客に寄り添えていない
- 想定外のニーズに気付けない
- リアルタイムな情報を逃してしまう可能性
企業はあくまで「きっとこうである」といった予測しか立てられず、リアルな情報をキャッチできなかったのです。
共創によるこれからの考え方
これからは、マーケットインではなくマーケットアウトの時代です。
企業がマーケットに参加し、生活者と交流することで、コンテンツ作りを協働できるようになります。
マーケットアウトの方法をとれば、以下のようなメリットを得られます。
- 常に新しい情報をキャッチできる
- 想定外のニーズを知れる
- 本当の課題を見つけられる
企業とユーザーが分かれるのではなく、企業とユーザーが協働するからこそできる方法といえるでしょう。
共創の手段
ユーザーと共創する手段として、弊社が最も伝えているのが、ファンコミュニティマーケティングです。
「ファンコミュニティ」や「ファンマーケティング」はこれまでも注目されてきましたが、これからは、2つを融合させたファンコミュニティマーケティングが重要になります。
また、類似するインフルエンサーマーケティングも、ファンコミュニティマーケティングの一つといえます。
それぞれでなぜ「共創」が生まれるのか、解説します。
ファンコミュニティマーケティング
ファンコミュニティマーケティングの前に、ファンコミュニティ・コミュニティマーケティングについて見ておきましょう。
- コミュニティマーケティング…ユーザー対ユーザー・ユーザー対企業などのコミュニティ作り、コミュニティ内で得た情報やデータを活かす
- ファンマーケティング…自社のサービスや商品に愛着を持つファンを育成し、中長期的な売上の維持・拡大を図る
結論から言えば、ファンコミュニティマーケティングは、コミュニティマーケティングとファンマーケティングと組み合わせた方法です。
企業対ユーザーはもちろん、ファン同士も繋がりながら、企業に必要な情報を集め、さらには、ユーザーと共にイベントや宣伝を盛り上げていきます。
インフルエンサーマーケティング
インフルエンサーマーケティングは、影響力のある著名人や専門家に、自社のサービスや商材をPRしてもらう手法として、SNSを中心に注目されています。
従来のインフルエンサーマーケティングは、単純にインフルエンサーにPRを依頼するものであるため、共創とは若干異なる概念でした。
しかし、昨今のインフルエンサー事情は変化してきており、元々一般人だった人が徐々にフォロワーを集めてインフルエンサーになるケースもあるのです。
つまり、ファンに自社の商品やサービスを発信してもらっているうちに、そのファンがインフルエンサーに成長していくケースもありえるということです。
ファンが、自社の商品やサービスのPRを軸にインフルエンサーとして活動するのであれば、一つの共創の形といえるでしょう。
ユーザーの共創例
ファンコミュニティマーケティングにおけるユーザーの共創例として、代表的なものは以下の2つです。
- グループインタビューへの参加
- SNSの発信
それぞれの活動がどのような成果につながるのか、以下で解説します。
グループインタビューへの参加
ファンコミュニティを作ったら、グループインタビューを開催しましょう。
グループインタビューでは、ファンの熱量や企業に対する課題のヒントが見つかります。
また、ファン同士やファンと企業の繋がりを強くするためにも、グループインタビューが有効的に使えます。
SNSの発信
ファンによるSNSの発信も、ファンコミュニティマーケティングにおける共創の一つです。
ただし、単に商品やサービスをPRしてもらうわけではなく、独自のハッシュタグなどを用いると良いでしょう。
独自のハッシュタグを用いてファンがSNSで発信することによって、認知拡大はもちろん、ムーブメントを巻き起こせる可能性があります。
インフルエンサーによる共創の例
インフルエンサーは、様々な観点で企業内に入り込んだ共創が可能です。
もちろん、SNSによるPRの発信も共創の一つとなります。
インフルエンサーが具体的にどのように共創できるのか、以下で解説します。
インフルエンサー目線の商品作り
インフルエンサーは、商品開発のなかでも共創できます。
実際にインフルエンサー目線で開発した商品は、そのほとんどが人気商品となっています。
なぜなら、インフルエンサーは、ユーザーやファンの心理を知り尽くしているからです。
- その企業を好きな人が何を求めているのか?
- 何を期待しているのか?
- どんなところに不便性を感じているのか?
上記のユーザー心理を理解しているインフルエンサーは、新商品開発においても、強いパートナーとなります。
SNSでの発信
SNSによるインフルエンサーの発信も、当然共創の一つです。
PRとして依頼するのはもちろん、上述したようにインフルエンサー目線で開発した新商品であれば、必ず注目度は上がります。
さらに、インフルエンサーは自分のフォロワーや同じ価値観を持つ人に対して、商品をどのように見せたら共感を得られるかを知っています。
そのため、新商品であっても「同じものが欲しい」と思わせられる投稿ができるのです。
認知拡大のサイクル
インフルエンサーと共創する上で、最も大きい影響が、認知拡大のサイクルが生まれる点です。
インフルエンサーの投稿や影響度は、一人の力に留まりません。
インフルエンサーが発信したものがフォロワーに届き、そのフォロワーがさらにインフルエンサーを真似たり、同じハッシュタグを使ったりして投稿します。
このサイクルが生まれれば、企業の認知度は爆発的に高まるでしょう。
さらに、インフルエンサーがきっかけで自社の商品やサービスを知ったユーザーが、ファン化する可能性もあります。
もしファンが増えれば、共創できるメンバーも増え、より協力なファンコミュニティマーケティングを行えます。
ファンコミュニティマーケティングで共創するための注意点
ファンコミュニティマーケティングで共創していくためには、企業側がこれまでのやり方を改める必要があります。
先述したように、これからの企業は、企業単体ですすめていく形では残っていけません。
企業と消費者という観点ではなく、企業に関わる仲間としてファンコミュニティを形成していく必要があるのです。
具体的な注意点としては、以下の4つがあります。
- 企業がトップという意識で進めない
- ファンの意見を積極的に取り入れる
- ファンやインフルエンサーに対して指示出しをしない
- 企業もファンと一緒になって参加する
4つの注意点を意識しながらファンコミュニティマーケティングを実践していかなければ、共創は生まれません。
以下でどのような点に注意すべきなのか、具体的に解説します。
企業がトップという意識で進めない
ファンコミュニティマーケティングにおいて、企業がトップで進めていくという意識は持たないようにしましょう。
あくまでファンコミュニティマーケティングが目指すところは、共創です。
誰かがトップになり、それに従って進めていくものではありません。
もちろん、企業が運営していくことは大事ですが、そのときに企業が行うのは、共創する場を作ることだったり、ファンコミュニティを活性化するための施策です。
企業がリーダーというわけではない点を、覚えておきましょう。
ファンの意見を積極的に取り入れる
共創するファンコミュニティマーケティングでは、ファンの意見が重要になります。
ファンの意見によって、方向性を検討したり新商品開発に活かしたりできます。
そのため、ファンの意見は積極的に取り入れるようにしましょう。
ファンの意見を取り入れる方法としては、グループインタビューやイベントなどがあります。
企業が意見をしっかり聞く姿勢を見せれば、これまで自社だけでは生まれなかった議論などが活発に行われていくでしょう。
ファンやインフルエンサーに対して指示出しをしない
先述したように、企業はファンコミュニティマーケティングのトップではありません。
ファンの意見や発信を支えるための役割です。
そのため、企業がファンに対してどのように行動するかを具体的に指示してはいけません。
たとえば、新商品をSNSでPRする際に「このハッシュタグを使って発信してほしい」という要望を伝えるのは良いです。
しかし「このPRをするためにこんな写真を撮影して、必ず商品名が分かるようにする」などの具体的な指示はダメです。
これでは、ファンやインフルエンサーの自由度がなくなり、認知が広まっていきません。
ファンやインフルエンサーは、自社の代わりにSNSで発信しているのではなく、自社にはないアイデアで認知拡大をしてくれる仲間だと考えてください。
企業もファンと一緒になって参加する
ファンコミュニティマーケティングを行う上で最も重要と言っても過言ではないのが、企業の参加です。
ファン同士が繋がるだけでは、ただのファンコミュニティに過ぎません。
企業が参加して、企業とファンも繋がるからこそ、ユーザーの意見を聞けたり愛着心を持ってもらえたりするのです。
共創をテーマにして強い認知拡大を目指しましょう
ファンコミュニティマーケティングで必ず忘れてはいけないのが「共創」です。
共創の意識を忘れてしまうと、それはただのファンコミュニティや、ファンマーケティングになってしまいます。
共創するからこそ新たなものが生まれるので、企業は絶対に共創する意識を忘れてはいけません。
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