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環境活動に取り組むインフルエンサーの意義とは?急増するエシカルインフルエンサーについて解説
最終更新日 2024年10月17日(Thu)
記事作成日 2023年7月6日(Thu)
昨今、インフルエンサーが環境活動をしSNS上で投稿することが増えてきました。
「SDGs」や「サステナブル」という言葉が注目を集めており、活動を推進する企業も多いことでしょう。
環境活動に取り組むインフルエンサーは「エシカルインフルエンサー」と言われ、個人だけの活動にとどまらず企業と連携して活動を広めることで、社会に大きな影響を与えています。
本記事では、独自調査から見えてきたインフルエンサーと環境活動の親和性について解説。
注目のインフルエンサーもご紹介するので、気になる方は最後までチェックしてみてください。
目次
環境活動を推進する『エシカルインフルエンサー』とは
エシカルインフルエンサーとは、環境問題や社会問題に対する倫理的な活動をSNS上で発信しているインフルエンサーのことを指します。
単に商品やブランドを宣伝するだけでなく、自身の影響力を用いて社会的な問題に対する意識を高めたり、持続可能な取り組みを支援したりすることを目指しているのです。
インフルエンサーとして、フォロワーとの関係を築きながら、社会的な問題や環境保護などについて積極的に声を上げる特徴もあります。
また、一般的なインフルエンサーが企業からの報酬を目的として宣伝活動を行うのに対して、エシカルインフルエンサーは金銭や商品などの報酬を目的にしていない点も注目のポイントです。
全てのエシカルインフルエンサーが環境活動だけを発信するのではなく、個々の価値観や関心事に基づいてさまざまなテーマに取り組んでいます。
持続可能なファッション、フェアトレード、環境保護、社会的な多様性など、さまざまな領域で活動しているため、マーケティングの世界において広告主体の存在以上に意義深い役割を果たしてくれるでしょう。
注目される環境アクション×インフルエンサー
SDGsの目標にも掲げられている環境問題。現代社会においては、地球温暖化 · 海洋汚染 · 水質汚染 · 大気汚染 · 森林破壊の「5大環境問題」が大きく報道されています。
そんな中、多くの人が利用するSNSで環境問題を多角的に解説し、解決活動をするインフルエンサーが注目を浴びつつあるのをご存じでしょうか。
LIDDLEでは、環境活動をするインフルエンサーに聴取し、アクションする意義を調査しました。調査結果もふまえて、環境活動とインフルエンサーの関係性について深掘りしていきましょう。
ファッション系インフルエンサーと親和性が高い
環境活動を多く投稿しているインフルエンサーが普段投稿しているジャンルを調査したところ、一番多いのは「ファッション」でした。ついで「美容」が多いことから、アパレル業界の多くが環境活動に注視しているのが分かります。
また、アパレル・環境保全アイテムとファッションの親和性の高さもうかがえました。
インフルエンサーも自身のファッションと絡めた環境活動をPRしやすいといえるでしょう。
ファッション系インフルエンサーは、フォロワーに対してファッションやスタイルに関する情報やアドバイスを提供することで影響力を持っています。
そのため、企業はファッション系インフルエンサーの影響力を借りて、エシカルなファッションの普及や持続可能なファッションブランドの支援など、社会的な問題への関心や取り組みを広めることができるはずです。
1/3が環境に関する投稿を月1回以上している
32%のインフルエンサーが月1回以上、環境に対する投稿をしています。
また、「環境問題に関する危機意識」が高いインフルエンサーほど、投稿頻度が多いことも明らかになりました。
エシカルインフルエンサーに対する注目度が高まっている理由のひとつに、2015年9月の国連サミットで採択された「SDGs(持続可能な開発目標)」があります。
人類が直面するさまざまな社会課題・環境問題の解決に向けて、2030年までに達成するべき17のゴールを掲げ、世界全体で目標達成に向けた動きが加速しているのです。
環境問題に関する意識の高いフォロワーは、日々進歩し続けているエシカルでサステナブルな暮らしや、環境に関する新たな情報を求めているのかもしれません。
【LIDDEL調査】インフルエンサーが環境活動をする理由・目的
そもそもインフルエンサーが環境活動をする理由は何なのでしょうか?
環境問題に対して関心の低いユーザーから「ただの偽善」「かっこつけ」と揶揄されることも多い中で、エシカルインフルエンサーが投稿を続ける理由を調査しました。
本来の理由を知ることで、インフルエンサーそのものの意義も見えてくるはずです。
『子どものため』が一番多い結果に
「環境活動に関心がある理由」を聞いたところ、全体では「子どものため」が28%と最も多く、次いで「世界的な取組のため」が23%という結果がでています。
自分だけのためでなく、次世代のために環境活動をするインフルエンサーが多いことが分かりました。
次世代のために環境活動をするインフルエンサーは、環境問題や持続可能な未来に対して積極的な取り組みを行い、その影響力を通じて社会に変革をもたらすインフルエンサーといえるでしょう。
気候変動、廃棄物問題、生物多様性の喪失など、環境の悪化についての情報を追求し、その重要性をフォロワーに伝えます。
そして、インフルエンサー自身の持続可能なライフスタイルにも注目です。
生活の中で、リサイクル、プラスチック削減など、持続可能な行動や選択を積極的に実践し、その経験や知識が共有されているでしょう。
フォロワーが多いほど『世界的な取組のため』と答えた
「50,001フォロワー以上のインフルエンサー」に絞ると、「世界的な取り組みのため」と答える人が一番多い結果になりました。
インフルエンサーとして、世界の流れを汲み取る意識の高さが伺えます。
多くの飲食企業が紙ストローへ移行するなど、社会全体で環境活動を推進し始めています。そんな現代において、環境活動を無視するのは逆に不自然といえるでしょう。
国や企業が行う環境活動を発信しているエシカルインフルエンサーが注目されるのは、自然な流れかもしれません。
地球の資源は有限であり、持続可能な利用が求められています。
私たちは環境への責任を認識し、持続可能な未来のために積極的に環境活動に取り組む必要があるのです。
各自コンセプトを持つ『インフルエンサー』だからこそできる
そもそもインフルエンサーは、各自がコンセプトを持って活動しています。
自身が興味・関心のあるテーマや生活情報を通じて、環境アクションを発信することで、フォロワーにも多大な影響力を与えられるのです。
ファッション系インフルエンサーだからできる「エシカルファッションの発信」や食生活インフルエンサーだからできる「食品ロスを無くす方法」など、インフルエンサーによって異なるやり方でも全てが環境活動につながっています。
大切なのは、それぞれのインフルエンサーに合わせた発信のきっかけ作りであり、支持してくれるフォロワーの心に響くかどうかです。
企業がエシカルインフルエンサーを起用すべき理由
環境活動を推進するエシカルインフルエンサーは、企業にとって起用するメリットがいくつもあります。
どのようなメリットと効果が期待できるのか見ていきましょう。
環境活動への意識が高いユーザーへのアプローチ
環境活動や社会問題への関心が高いユーザーへアプローチしたいなら、エシカルインフルエンサーを起用しましょう。
さらに自社のジャンルに特化したインフルエンサーを選定することで、自社商品やサービスを効率よくアプローチできます。また、性別や年代などのターゲティングも可能です。
たとえば、エシカル化粧品を扱う企業であれば美容系インフルエンサーを起用したり、アウトドア用品を扱う企業であればキャンプ情報を発信しているインフルエンサーを起用したりします。
そして、インフルエンサーのフォロワーが自社のターゲット層とマッチしているのかまで分析しておくと、エンゲージメントを高められるはずです。
新たなエシカルユーザーを作り出す
エシカルインフルエンサーの多くが、普段はファッションやグルメなどの違うジャンルで投稿しています。
つまり、環境活動を宣伝したいだけなら、ジャンルに絞らなくてもフォロワーの多いインフルエンサーを活用することで、自然と大多数にアピールできるのです。
また、インフルエンサーは消費者の代表として商品やサービスをPRしてくれます。実際に商品を使用した人の感想や意見は信憑性があり、企業の売り文句よりも刺さる場合があるでしょう。
今まで環境活動に見向きもしていなかったユーザーの意識を変えられるのも、エシカルインフルエンサーマーケティングならではの利点です。
企業の取り組みへの認知度向上
企業としてエシカルな取り組みをしていても、どうやって知ってもらうかが重要です。インフルエンサーマーケティングを活用すれば、自社が取り組んでいる活動を自然と世間へアピールできます。
消費者は、自分がフォローしているインフルエンサーが紹介している情報を「広告」というよりも「必要な情報」と認識してくれます。
その結果、企業の取り組みや商品・サービスに対する認知度が高まるでしょう。
さまざまな紹介方法がありますが、動画を用いた宣伝も多くあります。商品やサービスを紹介する場合も、写真や文面だけでの説明よりもわかりやすくなり、視覚的にも聴覚的にも印象に残るはずです。
エシカルインフルエンサーを活用した環境活動マーケティング方法
エシカルインフルエンサーに依頼する環境活動の宣伝方法として、さまざまなマーケティング手法があります。
- アンバサダー起用
- 商材の監修
- ギフティングマーケティング
これら3つのマーケティング方法とメリットを紹介します。
アンバサダー起用
アンバサダー起用とは、環境活動内容や宣伝したい商材に合ったインフルエンサーを「広告塔」として起用する戦略です。
イベントへの参加、広告イメージのメインビジュアルなどを通して、一般ユーザーの目に止まりやすいようにする効果があります。
インフルエンサーの知名度に依存することになりますが、局所的なアプローチ方法として効果は絶大です。
アンバサダーとして起用する際には、ブランドのイメージに合っているかどうか投稿内容をしっかり確認して、訴求したいターゲット層にいい影響が与えられるか見極めましょう。
関連記事|アンバサダーの意味とは?アンバサダーマーケティングや活用事例も紹介!
商材の監修
商材の監修として、インフルエンサーに商品の開発段階から関わってもらいます。
ユーザーからすると「あの人が開発まで携わっているなら安心できる」と思えるので、購買意欲が高まるでしょう。
またSNSを通して開発状況を投稿すれば、最も知ってほしい商材の中身もPRしやすくなります。
購買につなげるには、開発する商材のジャンルとマッチしたインフルエンサーを起用するのが重要です。そして、フォロワーにも商材のターゲット層が多いことが条件になります。
ギフティングマーケティング
ギフティングマーケティングは、環境に優しいグッズなどをインフルエンサーに提供し、使用している光景を投稿してもらうPR方法です。
インフルエンサー自身の言葉で商材をアピールするので、フォロワーの心をつかみやすいメリットがあります。
また、自然な形で使い方や魅力が伝わることで購入のハードルも下がります。
商品を提供しているという事実を公にすることで、フォロワーも不信感を抱くことがなく、自然に商品のPRができるでしょう。
関連記事|ギフティングマーケティングとは?流れや成功させるポイントを徹底解説!
エコ活動をしているインフルエンサー4選
環境活動やエコ活動に関する投稿をしているエシカルインフルエンサー4名をご紹介します。
実際にどんな投稿をしているのか、どんなフォロワーが多いのかを確認し、インフルエンサーマーケティングの参考にしてみてください。
なお
無添加生活をカジュアルに紹介しているインフルエンサーです。
『無添加生活』というと難しいイメージもありますが、こちらのアカウントでは嚙み砕いた表現でアピールしているのが魅力的。
環境活動を身近なものに感じさせてくれます。
一人暮らしや料理好きな方、30代の主婦層にアプローチできそうです。
https://www.instagram.com/nao_206_/
花・鳥・風・月 ~越生暮らし~
埼玉県の里山・越生町に、築40年の平屋を購入し移住したインフルエンサー。
セルフリフォームの画像を中心に投稿されていて、リフォーム・DIY・移住生活を通じた環境活動の様子から「こんな暮らしをしてみたい」と感じさせてくれます。
エシカルな暮らし、SDGs、持続可能な社会づくりに興味が持てるでしょう。
https://www.instagram.com/kumiko_ogosegurashi/
TOMMY
在宅仕事・家族とのライフスタイルを中心に投稿しています。
家族のためにできる環境活動を投稿することで、子持ちのママさんに人気です。
等身大の投稿は共感できるポイントがたくさん。
とても明るくてポジティブな写真が多いので、環境活動も楽しく感じられます。
https://www.instagram.com/naturally0707/?igshid=YmMyMTA2M2Y%3D
ドーキンズ英里奈
ファッション系インフルエンサーです。
シンプルでまとまったコーディネートを紹介しながら、自然に囲まれた生活様式もPRしています。
企業のイメージモデルをされている投稿も。
キラキラ輝く姿に、憧れる女性のフォロワーが多いのも頷けます。
https://www.instagram.com/erinadawkins/?igshid=YmMyMTA2M2Y%3D
まとめ
環境問題に取り組むインフルエンサー、通称「エシカルインフルエンサー」はこれからどんどん需要が増していくでしょう。
エシカルインフルエンサーといっても、環境活動や社会問題に関する投稿だけをしているのではなく、普段はファッションやグルメなどのジャンルで活躍していることがほとんどです。
企業としては、インフルエンサーが環境活動をする意義をしっかり汲み取り、ブランドにあったインフルエンサーを選ばなくてはなりません。
「エシカルインフルエンサーを自社PRにうまく取り入れたい」
このようにお悩みの方は、ぜひLIDDLEへご相談ください。
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https://service.liddell.tokyo/contact/