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インスタ広告で効果が出ない理由!体験コンテンツによる改善策とは
最終更新日 2024年12月17日(Tue)
記事作成日 2024年12月17日(Tue)
「インスタ広告を出しているが、期待した成果が得られない」
「インスタ広告を出したいけれど、ムダにならないか心配」
企業のアカウント担当者様で、このような悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
結論からお伝えすると、「インスタグラム広告で効果が出ない」と感じている場合、インスタグラムの特性やユーザー心理を理解できていない可能性が高いです。
この記事では、現状のインスタ広告を改善するための具体策と、インスタで最も効果を発揮する「体験コンテンツ型」の広告について解説します。しっかり成果の出るインスタグラム広告運用をするためにも、ぜひ最後までご覧ください。
目次
インスタ広告は効果がないって本当?
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先に結論をお伝えすると、インスタ広告には十分な効果が期待できます。
2020年代に入り、Instagramの利用ユーザー数は3,300万人を突破しました。積極的に利用しているのは10代から40代の幅広い世代で、中でもインスタ広告は購買意欲の高い20代から30代の女性ユーザーに効果的です。
【画像】
国内におけるソーシャルメディア広告の市場規模は拡大を続けており、今後もさらなる成長が期待されています。特にインスタは、視覚的な魅力を活かして購買意欲を高めやすく、個人から企業まで欠かせないマーケティングツールです。
現在、思うように広告効果を得られていないアカウントは、その原因を根本から見直す必要があります。
インスタ広告で成果が出ないときに見直したい、基本項目
インスタ広告で思うような成果を感じられないときは、運用方法に原因が潜んでいるかもしれません。まずは以下の6項目について、改善すべきところがないか見直しましょう。
- ターゲット設定
- コンテンツの質
- 予算設定
- 媒体特性の理解
- コンバージョン達成までの導線作り
- 効果測定
本章では、インスタ広告の効果が出ない際に見直すべき項目について、上記6つの観点から解説します。
1. ターゲット設定
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まずは、ターゲット設定の「ズレ」。ここで理解しておきたいポイントは、男女間で信頼する情報源に差があることです。
上記データによると、女性はSNSを信頼する割合が69.9%と非常に高く、信頼性の面で他の情報源を大きく上回っています。一方、男性ではSNSの信頼度は54.4%と女性よりも低い傾向が見られます。
つまり、SNS広告は男性よりも女性の方が高い効果を期待できるということです。
【画像】
(出典:令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書)
また、上図の総務省による調査を見ると、特に10代から30代女性への訴求が有効です。ターゲット・ペルソナの設定に加え、これらの具体的な分析が求められます。
これらの情報も踏まえて、ターゲット設定は明確か?設定したターゲットの分析は十分か?見直しましょう。
2. コンテンツの質
インスタ広告は以下の9種類があります。
- 写真広告
- 動画広告
- カルーセル広告
- ストーリーズ広告
- コレクション広告
- 発見タブ広告
- ブランドコンテンツ広告
- ショッピング広告
- アンケート広告
適切なインスタ広告の種類を選び、コンテンツの質にこだわること、つまり広告のクリエイティブも重要なポイントです。
9種類のフォーマットを上手く使いこなすと、クリエイティブで視認性の高い広告を出すことが可能です。
たとえば、ストーリーズ広告では目立つエフェクトや短い動画を活用し、カルーセル広告で商品の特徴や使い方を順番に見せることで、潜在的ユーザーに興味を持たせる効果を期待できます。
また、ビジュアルが重視される媒体とはいえ、キャッチコピーなどのテキストのクリエイティブさも欠かせません。どれだけターゲティングを工夫しても、高いクリエイティブ性がなければ効果は薄れてしまうので、注意してください。
3. 予算設定
広告出稿時に十分な予算が確保できていないと、広告の露出回数やリーチするユーザー数が限られ、効果を得るのが難しくなります。広告予算は、以下の相場を参考にしてみてください。
【表】
競争が激しい業界で広告を配信する場合、予算が低いと他のコンテンツに埋もれてしまい、ターゲットユーザーに届きにくくなります。
また、限られた予算ではA/Bテストを十分に行えず、広告の改善点を見つけることが難しくなる点にも注意が必要です。
4. 媒体特性の理解
インスタグラムは、視覚的な魅力に加え、ユーザーが驚きや「真似してみたい」「やってみたい」といった感情を共有できる「共感体験」の場です。広告効果を高めるために重要なのは、これらの感情を上手に利用したコンテンツ生成をすることです。
たとえば、誰かの体験をストーリーとして取り入れることで、ユーザーがその場面をイメージしやすくなります。商品を使った日常の中のちょっとした変化や成功例を共有することで、「自分もこれならできそう」「試してみたい」と感じてもらえるでしょう。
さらに、機能だけを強調するのではなく、効果や価値(ベネフィット)にフォーカスすることも重要です。たとえば、「軽量で持ち運びやすい」と単に説明するのではなく、「このバッグのおかげで身軽に旅行が楽しめた!」というように、機能がもたらす「体験に転換」して伝えると、共感を呼びやすくなります。
媒体特性にマッチし、成果の出るコンテンツ生成については、後の章で詳しく解説します。
5.コンバージョン達成までの導線作り
【スクショ画像】
どれだけ魅力的な広告を出しても、表示後の導線が不明確だったり、必要な情報が不足していると、ユーザーが途中で離脱し、最終的な成果につながりません。「詳しくはこちら」「申込はプロフィール画面のリンクから」と広告内で具体的に案内することで、ユーザーは次に何をすればいいのか迷わず行動できます。
広告の詳細ページがどこにあるか分かりづらい
リンク先が広告内容と一致していない
購入ボタンが見つかりにくい
問い合わせフォームが無い
誘導の仕方にはさまざまな戦略がありますが、上記の基本的なポイントは必ず押さえるようにしましょう。
6. 効果測定
インスタ広告で成果を上げるためには、定期的に効果測定を行い、改善を重ねることが重要です。どの広告が成果を上げているのか、どの広告が効果を発揮していないのかをしっかりと把握する必要があります。
- フォロワー数
- クリック率、クリック単価
- インプレッション数
- エンゲージメント率
- コンバージョン率
これらの指標を具体的に数値化しましょう。業界によって指標の数値は異なるため、自社の目標やターゲットに合わせた基準を設定することが大切です。
また、インスタ広告を通じて公式ホームページやECサイトに誘導する場合は、Googleアナリティクスなどを活用して効果測定を行いましょう。
インスタ広告で効果を出すクリエイティブ施策
前章で「媒体特性の理解」について触れましたが、効果を出すためのクリエイティブ施策についてより詳しく解説します。インスタ広告で着実に成果を上げるには、「視覚的な魅力」と「共感体験」を活かし、ユーザーに行動を促す工夫が必要です。
この章では、具体的な4つのステップを通じて、インスタ広告の効果を最大化するクリエイティブ施策をご紹介します。潜在層のユーザーにアイデアでアプローチするところから、UGC(ユーザー生成コンテンツ)を生み出す段階まで、順を追って解説します。
STEP1. 潜在層ユーザーに響くアイデアを練る
まずは、まだ商品やサービスを知らない潜在層の心を掴むアイデアを考えます。
分かりやすい例を出すと、メンタリストDaigoさんの提唱する「HARMの法則」です。
- Health(ヘルス):健康、美容、ダイエット
- Ambition(アンビション):夢、キャリア、将来
- Relation(リレーション):会社での人間関係、恋愛、結婚
- Money(マネー):お金、投資、不動産
多くの場合、人の悩みは上記のいずれかに該当すると言われています。
「これ、自分に関係があるかも」と思わせるテーマや、「こんな悩みを解決できるかも」と共感を呼ぶメッセージが鍵です。そもそもこの共感がなければ、Instagramを活用したビジネスは成り立たないと考えても過言ではありません。
ユーザーの悩みや理想を想像し、そこからストーリーを組み立てましょう。
STEP2. 視覚で魅せるコンテンツを作成する
すでにお伝えしているように、インスタグラムは視覚的なインパクトが重要です。
鮮やかな色使いや美しい構図、動きを取り入れた動画など、一目でユーザーの目に留まるデザインを追求します。他には、最も伝えたいメッセージのフォントを大きくしたり、明るい背景に黒い文字を使用するなどの工夫も大切です。
コンテンツ作成は、CanvaやVSCO、CapCutなど、簡単にプロ並みの仕上がりが作れるアプリを活用してみましょう。
【関連記事:SNS投稿用の画像加工が簡単にできるアプリ「VSCO」をご紹介】
ちなみに、Instagramでは「広告の品質ランキング」というオリジナル指標があります。この指標が高いほど優先的に広告配信される仕組みです。(平均は33~55パーセンタイル)
- 平均より上
- 平均
- 平均以下(下位35%)
- 平均以下(下位20%)
- 平均以下(下位10%)
(参考:品質ランキングについて | Metaビジネスヘルプセンター)
品質ランキングは5つの段階に分けられるため、管理画面で確認し、品質が低い場合は改善を進めましょう。
STEP3. 体験コンテンツ広告を提供する
本記事の結論でもあるのが、「ブランドコンテンツ広告」の採用です。ブランドコンテンツ広告とは、企業がインフルエンサーやクリエイターが作成した投稿を広告として配信できる形式の広告手法のことです。
実際、Meta社のオープンデータでもブランドコンテンツ広告を追加することにより、以下のように高い効果が得られることが明らかになっています。
【画像】
ユーザー目線を持つインフルエンサーを起用することで、広告に圧倒的な信頼感を与えることができます。Instagramの「ブランドコンテンツ広告」、X(旧Twitter)の「第三者ツイート」、TikTokの「SpearkAds」が同じ類の広告手法です。
STEP4.UGCを発生させる
最後に、ユーザーが自発的に投稿したくなるような仕掛けを用意してください。
ハッシュタグキャンペーンや「自分も使ってみた」という投稿を促すことで、自然と口コミが広がり、広告効果が倍増します。UGC(ユーザー生成コンテンツ)は信頼性が高く、新たなユーザーを巻き込む力を持っています。
【スクショ画像】
(引用:グリローズ様 公式アカウント(@grirose.jp)より)
一例として、上記の写真をご覧ください。
上記はマルチポーチのプレゼントキャンペーンで使われた画像ですが、このようなコンテンツを見て「ランドセル選びで喜ぶ子供の顔が見たい」「ラン活で可愛い子供の写真が撮れそう」といった親の共感を仰ぐことができます。
そして、「griroseのお店に行ったよ」のハッシュタグでUGCの発生を促しています。このように、共感を呼び起こしつつ参加型の仕掛けを作ることで、UGCを自然に生み出し、ブランドの認知度や信頼感をさらに高めましょう。
インスタによる体験コンテンツ広告の効果
【画像】
Meta社の公開データでも有効性が示されていたブランドコンテンツ広告ですが、具体的にどのような効果があるのでしょうか。インフルエンサーを介した体験型広告は、ユーザーにどのように響き、成果を生み出すのか、その実際の効果について見ていきます。
購買意欲は4倍向上
「インフルエンサー+SNS広告」では、企業のプロモーション情報に比べ、ユーザーの購買意欲が4倍向上することが分かっています。
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特に、Instagramは商品購入検討に最も影響を与えるSNSとして34.4%の支持を集めており、YouTubeやFacebookを上回る結果となっています。
投稿のレビューや感想を見て購入を決めるユーザーは48%に上り、SNSコンテンツが購買行動を促していることが分かるでしょう。さらに、「有名人やインフルエンサーが使っている投稿が購買行動に影響を与えた」と答える人も30.4%に上り、体験コンテンツ広告の効果が数字として表れています。
SNSへの投稿率95%
商品を購入した際のSNSへの投稿率は、認知経路によって大きく異なります。
テレビや雑誌などのマスメディアを通じて商品を知った場合、SNSへの投稿率はわずか5%です。一方で、インフルエンサーの投稿をきっかけに商品を購入した場合、その投稿率は驚異の95%に達します。
インフルエンサーからの商品認知が、ユーザーの行動や情報発信にどれほど強い影響を与えているかが分かる結果となっています。
ABテスト結果は通常の6倍
某人気コスメのインスタ広告で、制作会社の広告クリエイティブとインフルエンサーの投稿クリエイティブでABテストを実施しました。その結果、インフルエンサーの投稿クリエイティブが6倍のコンバージョン率であったことが明らかになっています。
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CTR、CPC、CPMといった指標も、以下のとおり向上しました。
【画像】
これらの結果から、体験コンテンツ広告を導入することで、費用を抑えつつクリック率や広告効果を飛躍的に高められることが分かります。特にABテストでは、通常広告と比べて6倍の効果を生み出しており、体験型の広告がユーザーの行動を促進する強力な手段であることを示しています。
業界別のCTR変化
【画像】
インスタ広告において、通常広告と体験コンテンツ広告では、クリック率(CTR)にも大きな違いが見られます。特に、体験コンテンツ広告を導入することで、ほぼすべての業界でCTRが向上し、高い改善率を示しています。
この結果から分かるように、業界ごとの特性を踏まえ、体験コンテンツ広告を積極的に活用することで、広告効果をさらに引き上げることが可能です。
インスタで効果が出る「良い広告」とは
結論として、インスタで効果が出る良い広告とは、「ターゲットユーザーの心に響き、共感や行動を促す仕掛けを持つ広告」です。これは、インフルエンサーを通じて「体験型コンテンツ」を提供することで高い効果を実現できます。
単なる商品やサービスのアピールに留まらず、ターゲットに「これが欲しい」「試してみたい」と感じさせることで、インスタ広告の効果を最大限に引き出します。
また、このアプローチによりユーザー生成コンテンツ(UGC)が自然に生まれる広告こそが、インスタで効果を生む「本当に良い広告」といえるでしょう。
まとめ
インスタグラム広告で効果を出すためには、Instagramの特性やユーザー心理を深く理解し、共感や行動を促すクリエイティブな施策を取り入れることが重要です。また、インフルエンサーとのタイアップが欠かせず、「ブランドコンテンツ広告」による体験型コンテンツを提供することで、購買意欲やクリック率が大幅に向上することが実証されています。
特に、インフルエンサーの起用による高い信頼性や、UGC(ユーザー生成コンテンツ)を通じた口コミ効果が、広告効果を飛躍的に高めます。また、ターゲット設定や予算配分、導線設計、効果測定など、基本的な広告運用の見直しも成果に直結するポイントです。
すぐに広告効果を求めるのではなく、何度もABテストを繰り返しながら、少しずつ改善していきましょう。
また、インスタ広告を始めたい、または広告運用を見直したいと考えている企業様は、インフルエンサーマーケティングに特化する弊社へお気軽にお問合せください。
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