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インスタグラムのマーケティングとは。企業のインスタ担当者に知っておいて欲しいこと
最終更新日 2024年11月1日(Fri)
記事作成日 2024年10月31日(Thu)
自社のInstagram運用において、ただ投稿を増やし、フォロワー数を追うだけになっていませんか?
近年、誰もが知っている基本的な運用テクニックだけでは、企業の成果は上がりづらくなっています。
本記事では、数多くの企業のSNS運用を成功に導き、SNS入門書カテゴリでベストセラー1位を誇る「Instagram インスタグラム 基本&便利技」監修のリデルが考える、今求められる“勝つためのインスタマーケティング戦略”を具体的にお伝えします。
他のSNSとの差別化やショート動画の活用方法、成功事例など、実践的な内容を通じて本質的なマーケティング手法を解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
インスタグラムマーケティングの基本
Instagramは2014年に日本で普及し、この10年で急速に成長してきました。
Instagramの強みは、そのビジュアルコンテンツに特化した性質にあります。写真や動画を通じて視覚的に訴求しやすく、他のSNSとは異なる「ユーザー体験」を提供できるのが大きな特徴です。
Meta社によると、日本国内のアクティブユーザー数は6,600万人に達しており、Instagramの影響力がいかに大きいかが分かります。(2024年10月時点)
総務省による調査によると、10~50代までの世代においてInstagramの利用率は50%を超えており、動画特化型のSNS(YouTube)を除けば、これほど幅広く支持されているプラットフォームは珍しいです。
出典:令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書
また、同調査では全世代の利用率が56.1%とされており、日本の人口を約1億2千万人と仮定すると、この割合は約6,732万人に相当します。Meta社のデータ(6,600万人)とも一致し、Instagramがいかに多くの人々に利用されているかが見えてきます。
こうした利用率の高さを背景に、企業はInstagramの魅力を活かして、より効果的にブランドや商品をアピールすることが可能です。
特に、若者を中心にハッシュタグ検索を通じて情報を集める文化が根付いており、Instagram上での情報収集が当たり前になっています。企業にとっては、この環境で「映える」コンテンツを発信することで、フォロワーや新たなユーザーに自然とリーチしやすくなります。
Instagramは、ただの広告ツールに留まらず、ブランドの世界観を共有し、共感を生み出す場として活用できるのが魅力です。
マーケティング視点で見るインスタグラムと他のSNSとの違い
企業がSNSを活用する際は、運用する目的によって媒体を使い分けることが重要です。SNSは一見似ているようで、実は異なる「メディア」の性質を持っています。
リデルでは、それぞれの特性をマスメディアに例えて、企業のPRしたい運用内容によって最適なSNS施策を提案しています。
● Instagram=雑誌
● X(Twitter)=口コミ
● TikTok=号外
● YouTube=TV
上記について企業はどのように捉え、そして活用すべきか、具体的に解説します。
1.Instagramは「雑誌」
Instagramは、「好き」や「憧れ」が詰まった雑誌に似たコミュニティです。
「最新のトレンド情報を収集するためのツール」で、ユーザーは憧れの誰か(=インフルエンサー)の写真や動画を探し、ライフハックや買い物の参考材料として利用しています。
企業がInstagramを活用する際には、商品の紹介や最新ニュース・イベントの発信に加え、「ブランドの世界観」を表現することが重要です。
また、ユーザーとの交流を通じて、フォロワーとブランドとの関係性を深める場としても活用できます。たとえば、公式ホームページでは堅苦しく感じられる情報も、Instagramではカジュアルで親しみやすく伝えることができ、気軽にコメントやメッセージで問い合わせをしやすい環境を作り出せます。
雑誌の途中には、切り取って使用する「アンケートハガキ」があります。読者からの応募者情報や雑誌の感想、意見を集めるために設けられるページです。この点においても、Instagramでは、アンケート機能やキャンペーン投稿を活用することで、読者やフォロワーからのフィードバックや感想を手軽に集めることができ、雑誌の「アンケートハガキ」と似た役割を果たしています。
2.X(旧Twitter)は「口コミ」
Xはリアルな本音が飛び交う口コミとしての場で、特に「リアルタイム性」と「拡散力」が強みです。たとえば、「本日限定メニュー!数量限定で〇〇をご提供しています!」とツイートすることで、すぐにユーザーに知らせ、来店を促すことができます。
テキスト主体のXでの企業戦略としては、ブランドキャラクターを設定した情報発信が効果的で、ユーモアや親しみやすさが求められます。
また、「ソーシャルリスニング」も大きなポイントです。
ソーシャルリスニングとは、SNSやオンラインプラットフォーム上でユーザーが発信するコメント、投稿、レビュー、トレンドなどをモニタリングし、分析する手法です。
これによって、自社の商品やサービスに対するユーザーの意見や感想、クレームをリアルタイムで把握できます。
ポジティブな口コミは拡散しやすいので、ユーザーが投稿した自社に関する写真や感想を引用(リポスト)するなどして、自ら積極的に広めることにも適したSNSです。
3.TikTokは「号外」
若者から絶大な人気を誇り、瞬時に強い影響力を持つTikTokは、リズムやノリで「バズを生み出す」特性があります。「拡散」という面ではXと似ていますが、TikTokは動画による「参加型バズ」「巻き込み型バズ」が特徴です。
たとえば、ユーザーは流行りのダンスチャレンジや人気エフェクトを使った動画を見て、自分でも真似して投稿することで注目を集めようとします。
TikTokは号外印刷物のように、一瞬で視聴者の目を引く力があるため、企業はこの特性を活かした瞬発力のあるキャンペーン展開が有効です。特に、ユーザー参加型の企画が若者にヒットすれば、大きなバズを生むチャンスになります。
ただし、毎日バズを生み続けられるわけではないので、「号外」の立ち位置と捉えます。
4.YouTubeは「TV」
YouTubeは、エンタメから専門的な情報まで、さまざまな娯楽コンテンツが揃うTVの代替となる動画プラットフォームです。ユーザーは、音楽やスポーツなどのエンタメ動画を楽しむだけでなく、商品の使い方やレビュー動画を見て、買い物の参考にすることも多いです。
企業はこの特性を活かし、企業や商品・サービスについて詳しく紹介する動画を作ることで、ユーザーに理解を深めてもらえます。
(例)
- 使い方やトラブル解決におけるHow To動画
- 企業設立ストーリーの動画
- ブランドや社員のドキュメンタリー動画
- キャラクターやインフルエンサーとのコラボ動画
テレビ番組のように「長く視聴されるコンテンツ」を通じて、視聴者との強い関係を築くことができるSNSです。
インスタグラムマーケティングのメリット・デメリット
Instagramマーケティングは、視覚的なコンテンツで効果的にアピールできる一方で、運用には継続的な労力や戦略がつきものです。
本章では、企業がInstagramを活用するマーケティングのメリット・デメリットを紹介します。
メリット
SNSの中でも、「ユーザー体験」を提供しやすいInstagramには以下のような強みがあります。
- ブランドの認知度を向上できる
- ユーザーの購買意欲が向上する
- 潜在的ニーズのあるユーザーに情報を届けられる
- ハッシュタグで新規ユーザーにアプローチできる
- リール機能でバズるチャンスがある
- インフルエンサーを活用したプロモーションがしやすい
- 広告キャンペーンの効果測定がしやすい
- ショッピング機能で直接販売ができる
- ブランドストーリーを伝えるのに適している
- ターゲット層の嗜好に合わせたコンテンツが作りやすい
- フォロワーの反応から市場の二ーズが把握できる
- エンゲージメントを高めやすい
- コストを抑えたPRが可能
- UGC(ユーザー生成コンテンツ)を活用できる
これらの強みを活かすため、Instagramマーケティングは特に視覚的な魅力を重視するファッション、飲食、美容、ライフスタイルなどの業界に適しています。
Instagramはアカウントの世界観を作り出し、「ファン化」させることにより長期的な愛着を形成できます。一度ファンになるとリピーターになりやすいため、結果的に費用対効果が高いPR手法です。
デメリット
デメリットには以下の点が挙げられます。
- コンテンツ作成に手間がかかる
- フォロワー獲得には時間がかかる
- アルゴリズムの変動に影響を受けやすい
- エンゲージメントの維持が難しい
- 他社との競争が激しい
- ユーザー層が限られる場合がある
- 運用効果が即座に現れない
- ブランドイメージが固定されやすい
- 広告費用がかかる場合がある
これらのデメリットを考慮すると、Instagramはビジュアルコンテンツの作成にリソースを割ける企業や、長期的なブランド戦略を重視する企業に適していると言えます。
また、60代以上のシニア層や、テキストベースの情報収集を好む層には、Instagramのアプローチが効果的でないことがあります。
たとえば、専門的でテキスト情報を重視するジャンル(法律、経済、工業製品など)が挙げられます。これらの業界では、複雑な情報や専門知識が求められるため、Instagramの強みであるビジュアルを活用しづらく、ターゲット層にも刺さりにくいのが課題です。
インスタグラムのショート動画にはこんな特徴がある!
TikTokが登場した2016年以降、各SNSでショート動画の需要が広がっています。
実は、このショート動画市場においても、SNSそれぞれに特性が見られます。
Instagramのショート動画と言えば「リール投稿」。媒体そのものにビジネス関連の機能が豊富なInstagramでは、動画は企業のマーケティングに一役を買う存在です。
印象的なビジュアルやデザインに、動画で音楽やナレーションなどの音声を掛け合わせることで、より「好き」「憧れ」といった感情に情緒的に訴求できる商材です。
では、それぞれのショート動画の特徴を詳しく見ていきましょう。
1.Instagramは「ハイブリッド型」
Instagramのショート動画は、受動的に楽しむことも、能動的に自分から探して共感することもできる「ハイブリッド型」が特徴です。幅広い年齢層が利用し、理想や憧れのライフスタイルがビジュアルで表現されるため、他のSNSに比べてポジティブな内容が多く投稿されています。
ユーザーは、投稿されるコンテンツだけでなく、その投稿者自身にも共感しやすい傾向があります。
<ビジネスでの活用ポイント>
- ターゲティングを徹底する
Instagramのアルゴリズムは、ユーザーごとに投稿の表示順位をカスタマイズしているめ、自社のコンテンツがどのユーザー層の「発見タブ」や「検索結果画面」に表示されるかを意識し、ターゲットに合わせた投稿を行うことが重要です。 - フォロワーとのコミュニケーションを重視する
既存のフォロワーに向けて、彼らが満足しやすい内容や興味を引くコンテンツを提供することで、フォロワーとの関係を強化し、エンゲージメントを高めていくことがポイント。
2.X(旧Twitter)は「拡散型」
Xのショート動画は、タイムラインを通じてユーザーからユーザーへと広がる「拡散型(ネットワーク型)」の広告配信が特徴です。10~30代を中心に幅広い年齢層のユーザーが利用しており、さまざまなジャンルのショート動画が日々投稿されています。
この仕組みにより、1人のユーザーが投稿した動画が多くの人にシェアされ、多くのユーザーにリーチする可能性があります。
<ビジネスでの活用ポイント>
- リポストを活用する
既存のフォロワーを基点として、リポスト機能を利用することで、自社のサービスやコンテンツをより多くのユーザーに広めてもらうことができます。フォロワーがシェアしたくなる魅力的なコンテンツ作りが鍵です。 - 視覚的な工夫をする
Xは短い文章がメインのSNSメディアのため、他のテキスト情報に埋もれないように、視覚的に印象に残るコンテンツを工夫することが大切です。
3.TikTokは「レコメンド特化型」
TikTokは、ユーザーの興味や行動履歴に基づき、関連性の高いコンテンツを自動的におすすめする「レコメンド」に特化したプラットフォームです。
10~20代前半の若年層がメインユーザーで、他のSNSにも簡単にシェアできる仕組みがあります。また、動画編集機能が豊富で、誰でも簡単に高品質な動画を作成・投稿できるのも大きな特徴です。
<ビジネスでの活用ポイント>
- 「おすすめ」への掲載を目指す
TikTokのアルゴリズムでは、「フォロー中」や「おすすめ」のフィードに動画が表示されます。新しいユーザーにリーチするためには、視聴者の関心を惹く高品質なコンテンツで「おすすめ」に動画が掲載されることが重要です。 - 若者が共感しやすいプロモーションを展開する
TikTokの若年層ユーザーに響くプロモーションを行い、ユーザーが参加したくなる投稿や企画を展開することが効果的です。視聴者が簡単に真似できるチャレンジや、参加型キャンペーンを実施することで、新たなフォロワー獲得のチャンスを広げます。
4.YouTube「検索中心型」
YouTubeは視聴者が自ら積極的に情報を探す「検索中心型」のプラットフォームです。年齢層が幅広く、さまざまなジャンルのショート動画が投稿されていますが、基本的にはYouTuberや企業アカウントがチャンネルへの集客を目的とした動画が多いのが特徴です。
また、視聴者は投稿者そのものよりも、個々の動画内容に注目し、特定の情報を得るために視聴する傾向があります。
2024年10月現在、YouTubeではショート動画の収益化ができませんが、収益化のための新しい仕組みを開発中です。
<ビジネスでの活用ポイント>
- チャンネル集客の手段として活用する
ショート動画をきっかけに視聴者をチャンネルへ誘導し、チャンネル登録や長尺動画の視聴につなげることが効果的。 - 15〜60秒のインパクトある動画を作成する
YouTubeショートでは、TikTokのように流行やバズ狙いの動画だけでなく、幅広いジャンルのコンテンツが求められます。 - そのため、「誰が見ても」視覚的に強いインパクトを残せる内容にすることがポイントです。幅広い視聴層の興味を引き、記憶に残る要素を短時間で盛り込むことで、効率的にリーチを拡大できます。
関連記事:【2024年最新】ショート動画(縦型動画)の今と活用術!媒体ごとの特徴も比較
インスタグラムマーケティングで重要な3つのステップ
リデルでは、インスタグラムマーケティングで成果を上げるために、「体験」「共有」「共感」の3つの施策を軸にしています。この大切な3ステップを基礎に置くことで、多くの企業のSNS運用を成功に導いてきた実績があります。
本章では、「リデル流マーケティング」の実践ノウハウを紹介します。
1.体験
まずは、ユーザーに「体験」してもらうことです。Instagramでは、ユーザーが思わず「誰かに共有したくなる体験」をコンテンツ化することが効果的です。
具体的には、インフルエンサーマーケティングやキャンペーンを実施し、ユーザーが自発的に投稿したくなるような施策を展開します。
とは言っても、ただインフルエンサーを起用したり、キャンペーンを実施したりすれば良いわけではありません。実施するタイミングや期間、当選者数など考えるポイントはたくさんあります。
具体的なキャンペーンの進め方を知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
関連記事:インスタキャンペーンのやり方は?実践に役立つQ&A11選
2.共有
次に、「共有」を促すことが重要です。ユーザーに共有してもらうだけでなく、その投稿が多くの人に共感されることがポイントです。
しかし、一般ユーザーがいきなり共感を呼ぶ投稿をするのは難しいため、ここでインフルエンサーによる腕の見せ所です。インフルエンサーが自己体験を動画や画像でリアルに伝え、楽しんでいる様子やその特典の魅力を視覚的にアピールすることで、フォロワーに「自分も体験してみたい」と思わせることができます。
たとえば、「みんなもこのキャンペーンに参加して、私と同じ体験をしてみて!」といったメッセージを添えることで、フォロワーはインフルエンサーとのつながりを感じ、参加へのハードルが下がります。
関連記事:インフルエンサーマーケティングとは?成功に導く4つのポイントを解説
また、コラボの際には「企業×インフルエンサー」による共同投稿の機能を活用しましょう。
両者のアカウントから同時に投稿され、「再生数」や「いいね」の数が共同投稿者全てのアカウント合計になるため、アルゴリズムにも良い影響を与えます。
関連記事:インスタ「共同投稿(コラボ機能)」が注目される理由とは?やり方や企業アカウントでの活用法をご紹介
3.共感
最後に、「共感」を生み出すことが大切です。
インフルエンサーや一般ユーザーの投稿を見たフォロワーが、「自分もこのキャンペーンに参加したい!」と思える共感が生まれると、自然と公式アカウントに人が飛んできます。
公式アカウントには、キャンペーン情報や投稿のポイントを分かりやすくまとめておきましょう。この導線作りをしておくことで、次々に参加者が増えていく仕組みができます。
この「共感」が広がり、連鎖反応が起きることで、「体験」「共有」「共感」の3つのステップがうまくかみ合い、ブランドの認知度が高まるのです。
リデルが提案するこのアプローチは、一度の体験で終わらず、継続的にブランドの成長とエンゲージメントの向上につながります。
関連記事:【完全版】Instagramの運用マニュアル!成功事例やビジネスへの活用方法もご紹介
インスタグラムマーケティングの成功事例・実績
最後に、リデルがサポートさせていただき、インスタグラムマーケティングに成功した企業事例を6社紹介します。
- キャンペーン施策
- インフルエンサー施策
- 運用施策
上記3つの施策において、どんな戦略がどのようにユーザーに効果的だったのでしょうか。
キャンペーン施策による成功事例
その1.タイガー魔法瓶株式会社様
タイガー魔法瓶株式会社は、真空断熱ボトルや炊飯器、電気ケトルなど、日常に役立つ製品を手がける企業です。同社はリデルとの協力で、インフルエンサーとのコラボやプレゼントキャンペーンを通じて、製品の認知度向上に取り組みました。
2021年から定期的に運用を行った結果、フォロワー数は3万人弱から14万人以上に増え、競合他社を大きく上回る成果を達成しています。
- 課題 :SNS運用におけるPDCAサイクルが回らず、キャンペーン施策も手探り状態で進めていたため、効果が見えづらかった。
- 提案 :製品が日常生活に溶け込むシーンを伝えるためにインフルエンサーを活用し、「月に1度」のキャンペーン施策の実施を推奨。
- 施策 :インフルエンサー施策とプレゼントキャンペーンを定期的に展開し、共感性の高いコンテンツを作成してフォロワーとのエンゲージメントを強化。
- 効果 :フォロワーの反応は以前の10倍に増加し、インフルエンサーが作成した動画素材がメディアに取り上げられるなど、製品の認知度アップとエンゲージメント向上に大きく貢献。
関連記事:<社内外への波及効果>インスタ施策でフォロワー5倍!エンゲージメントUPの裏側とは
その2.アクシネット・ジャパン・インク様
アクシネット・ジャパン・インクは、ゴルフシューズ・ゴルフグローブの「フットジョイ」ブランドを展開する企業で、SNSを通じて新規層への認知拡大に取り組んでいます。
ゴルフ市場の活性化に伴い、特に初心者や若年層に向けたアプローチを強化し、SNSを通じてブランドとの接点を増やすことで、フットジョイを身近に感じてもらうことを目指しました。
- 課題 :拡大するゴルフ市場において、新規層にアプローチし、ブランドの敷居を下げて認知を広げる必要があった。
- 提案 :SNSでの周知・拡散やインフルエンサー施策を提案し、商品の認知度を高めるためのキャンペーンを提案。
- 施策 :フットジョイの新製品「FJ フューエル」を中心に、ターゲット層として狙いたい若年層や女性ゴルファーに向け、プレゼントキャンペーンを実施。当選品にキャディバッグやゴルフシューズなどを選ぶことで、ゴルファーの参加率を高める。
- 効果 :インスタ施策により、女性のフォロワーが増加し、若年層や女性からの「指名買い」が増える結果に。さらに、女性向け商品の販売比率が男性と同等に達し、ブランドの認知度とエンゲージメントが大幅に向上。
関連記事:<新たな一歩を踏み出して>フットジョイがSNSで織りなす、新規層と共鳴するゴルフ革命
インフルエンサー施策による成功事例
その1.株式会社スタイリングライフ・ホールディングス BCLカンパニー
株式会社スタイリングライフ・ホールディングス BCLカンパニーは、化粧品を中心に多彩な商品を展開する総合ライフスタイル企業です。
同社は、新たに健康食品市場に参入し、第一弾として「オヤスミタンパク」ブランドを立ち上げました。新しい市場への挑戦において、リデルと協力し、インフルエンサーとのタイアップ施策を通じて効果的なPRを実現しました。
- 課題 :健康食品市場への初参入にあたり、従来の化粧品プロモーションとは異なるアプローチの必要性。新ジャンルに適したインフルエンサーを見つけること、ブランドの想いを明確に伝えること。
- 提案 :自社のツール「SPIRIT」から、ライフスタイル系やレシピ投稿に強いインフルエンサーを選定し、自然な形で製品の紹介をサポート。
- 施策 :「オヤスミタンパク」の発売に際して、マイクロインフルエンサーおよびパワーインフルエンサーを活用し、タイアップ投稿を実施。商品が日常生活に取り入れられている様子を自然に表現したコンテンツを展開し、多くのフォロワーにリーチする。
- 効果 :施策の結果、発売直後の売上は予想を上回り、取り扱い店舗が短期間で倍増。全国規模のディスカウントストアでも販売が決まり、販路拡大に成功。
関連記事:<新市場への挑戦>インフルエンサーとタッグを組み、従来とは異なる領域で効果的なPRを実現!
その2.株式会社 土屋鞄製造所
株式会社土屋鞄製造所は、1965年からランドセルを作り続けている老舗企業です。2019年に新ブランド『grirose(グリローズ)』を立ち上げ、「憧れ」や「ときめき」をテーマに、可愛らしいランドセルを提供しています。
同社は、Instagramとインフルエンサーを活用し、ブランドの認知度を高めるための施策を実施しました。
- 課題 :新規顧客層へのアプローチにあたり、自社だけでブランドの認知度を広げることに限界を感じる。また、カタログ請求から購入まで長期的な購入検討を促すことの必要性。
- 提案 :フォロワー数よりも「ブランドとの親和性」を重視してインフルエンサーを選定し、効果的なPRをサポート。
- 施策 :年1回の「プレスデー」にインフルエンサーを招待し、ブランド体験の発信を依頼。griroseの「ときめき」「憧れ」の世界観を伝えるため、インフルエンサーがイベントを通じて感じた魅力をSNSで共有する。
- 効果 :プレスデー施策の結果、フォロワー数は目標の155%に到達、前年比250%の成長を実現。
インフルエンサーによる投稿も、griroseの世界観を理解した質の高いもので、カタログ請求や購買意欲の向上に大きく貢献。
関連記事:<オフラインからソーシャルメディアへ>イベントへのインフルエンサー招待で感じた波及効果とは
運用施策による成功事例
その1.山忠食品工業株式会社
山忠食品工業株式会社は、もずくやめかぶなどの食品を製造・販売する企業で、2023年に新ブランド『TSUKE MOZUKU(つけもずく)』を立ち上げました。このブランドは沖縄県産の“素もずく”を麺つゆで食べるという新しい楽しみ方を提案し、若い世代への認知拡大を目指しています。
同社はリデルとの協力で、SNS運用とインフルエンサー施策を通じて、ブランドの認知度向上に取り組みました。
- 課題 :ゼロからのブランド立ち上げで、SNSを活用した最適なアプローチ方法がわからず、ターゲット設定やブランドコンセプトの決定に悩む。パッケージデザインや企画においても、社内での意見や方向性が定まらない。
- 提案 :若年層に向けたSNS運用のノウハウの提供、ブランドコンセプトに合ったインフルエンサーを起用。
さらに世界観を具現化するためのビジュアルやパッケージデザインの提案を行い、月次での運用サポートを通じてPDCAサイクルを確立。 - 施策 :ターゲット層に合わせたSNS運用をサポートし、定期的に投稿コンテンツを見直して改善。その中で、インフルエンサーによる「もずくを楽しむライフスタイルを提案するコンテンツ」も展開。
- 効果 :運用開始後、投稿のインプレッション数やエンゲージメント率が安定して高い数値を記録。インフルエンサー施策により、ブランドの世界観がSNS上で広がり、新たな顧客層を取り込むことに成功。
さらに、SNS運用のノウハウを習得したことで、PDCAサイクルを回せるようになり、継続的な成長が見込める体制が整う。
関連記事:<若い世代を獲得>「麺つゆで食べる新しいもずく」SNSナイズされた新ブランド誕生へ
その2.寿がきや食品株式会社
寿がきや食品株式会社は、東海地方で愛される「スガキヤ」ブランドで知られる老舗企業です。同社は、即席カップめん「小さなおうどん」シリーズを全国展開するため、新たな広報戦略としてSNSとインフルエンサーマーケティングに挑戦しました。
リデルとの協力を通じて、従来のテレビCMとは異なるアプローチで、新たなファン層との絆を深めています。
- 課題 :これまでのテレビCMを中心とした広報戦略ではなく、全国展開に向けてSNSを活用した新たなPR戦略にチャレンジする必要性がある。
しかし、SNSマーケティングに関するリテラシーや知見が不足していた。 - 提案 :限られた予算内で「SNS広告」や「PR」など多様なサービスを組み合わせることで、全国展開に向けた最適なアプローチをサポート。
- 施策 :「小さなおうどん」の認知拡大を目的に最適なインフルエンサーを起用。実際に商品を体験してもらい、自然な形でコンテンツを投稿。
女性購買層にフォーカスし、真似したくなる「共感」を生み出すことを意識したコンテンツを作成。 - 効果 :施策の結果、アカウントのフォロワー数が増加し、ブランドイメージと製品認知の両方が向上。
温かい、商品になじんだ自然な投稿(UGC)が500件以上も集まるなど、SNS上での盛り上がりが長期にわたって続く。実際の購入反響にもつながり、今後もSNSと他のメディアを組み合わせた広報展開に活用する方針が社内で定着した。
関連記事:<全国への一歩>「小さなおうどん」がSNSで繋いだ、新たなファン層との温かな絆
まとめ
Instagramマーケティングは、ただ投稿を増やしフォロワー数を追うだけでは、もう通用しない時代になっています。より効果的に結果を出すためには、一歩踏み込んだ戦略が必要です。
- Instagramならではの特性やアルゴリズムを理解し、他のSNSとは異なるアプローチを考える
- メリット・デメリットを把握した上で、自社の運用ジャンルがInstagramマーケティングに適しているか検討する
- 一貫性を持たせたコンテンツで、視覚的にブランドイメージやその魅力を伝える
- クオリティの高いリール動画を作成し、長く視聴されるよう工夫する
- インフルエンサーの起用、SNS広告、キャンペーンの実施など、効果的な施策を展開する
これらのポイントを押さえつつ、「体験」「共有」「共感」の3ステップを軸に、企業はPDCAサイクルを繰り返し、継続的に改善を図ることが重要です。
常に改善と工夫を重ねながら、ブランド価値をしっかりと高め、長期的なファンを獲得していきましょう。
Instagramマーケティングを始めたい、または運用を見直したいと考えている企業様は、インフルエンサーマーケティングに特化する弊社へお気軽にお問合せください。