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【2024年X予想】XはSNSとして衰退?スーパーアプリ実現?
最終更新日 2024年10月17日(Thu)
記事作成日 2024年1月30日(Tue)
2023年のSNSと言えば、「Twitter」の歴史が終了し、「X」としての新たな幕開けが大きな出来事として刻まれています。イーロン・マスク氏のTwitter買収からなにかと話題に上がるXですが、その方向性には迷走感も伺えます。他の主要3SNS(YouTube、Instagram、TikTok)が右肩上がりの成長を続ける中、2024年のXはどのように進化していくのでしょうか。
本記事では、2023年の実績から見えるXの動向や行方、イーロン・マスク氏の言動から見る2024年の方向性について予想していきましょう。
目次
【2024年X】予想①:XのSNSとしての機能は衰退するのか
Xは2023年の1年間を通して、他のSNSと同様に新機能やアップデートなどを続けてきました。2023年10月には有料サブスクプランを3段階に分けるなど、SNSとして前向きな姿勢を続けています。それなのに衰退と騒がれている理由には、大きく3つあると考えられます。
Xの衰退理由①:Xの新機能やアップデートに賛同が得られていない
気がかりなのはイーロン・マスク氏の構想や打ち出す新プロジェクトに対して、ユーザーからの評価が得られていないことです。昨年7月に開始された「クリエイター広告収益分配プログラム」は、競合であるSNSの流れに同調するとしても、クリエイターの確保としても必要であるように思います。
しかし、API規制であったり、全ユーザーが有料利用とする方向性(実際にはされていない)であったり、業績回復を急ぐあまりユーザーの気持ちが置き去りになってしまっています。実際、マスク氏の思い描く業績回復はできていません。
Xの衰退理由②:広告収益の減収
Twitter時代からですが、X運営の柱は広告収益で、売上の9割を占めていると言います。
しかし、ここ最近のXの悪評により、世界的にも有名な大企業が次々と広告撤退しています。経営面からするとかなりの痛手となるはずですが、マスク氏は撤退後これらの企業に攻撃的な物言いをしているというのです。これにより、今後も企業のX離れが懸念されています。
Xの衰退理由③:X買収時の負債による倒産説
マスク氏は440億ドルでTwitterを買収し、130億ドルの債務が残っています。しかし、上記①、②の理由からもX自体の業績が好調とは言えません。Xの倒産に対しては、マスク氏本人が言及したこともあり、マスク氏自身が私財を注ぐまでしてXを立て直すことはないようです。これらの理由から、2024年のXは衰退にとどまらず倒産すら予想されています。
ただし、Xは歴史が古く知名度もあるので、もちろんこれから軌道修正すればSNSとしての挽回の余地はあるでしょう。SNS運用の面で言えば、Xは拡散力が高いという強みがあり、企業の販促キャンペーン施策にも適しています。
2024年の元旦に発生した能登半島地震でも、人命救助に大きく貢献したことは記憶に新しいでしょう。SNS自体の機能性としては、まだまだ十分活用していきたいところです。
最近では代替となるThreadsの誕生や、時代が動画コンテンツへ移行しているため、同様のエンターテインメント性を強調して戦うのは難しいでしょう。
トレンドや最新情報などのリアルタイムを、最も素早く見つけ出すのに長けているツールということを意識して、時代とユーザーニーズに合った方向へ軌道修正していくことが望まれます。
【2024年X】予想②:スーパーアプリ実現はまだまだ先
マスク氏は、かねてよりXの「スーパーアプリ化」を望んでいました。これは、中国の「WeChat」を模倣するような形で、SNS内に通話機能や買い物サービス、公共料金の支払いなど総合的に使えるサービスを目指しています。他にも、東南アジアのGrab(グラブ)やラテンアメリカのMercado Libre(メルカド・リブレ)が挙げられ、米国には存在していない「スーパーアプリ」の開発に志を高く持っていました。
特に、投資好きであり、PayPalなどのシステム開発にも携わっているマスク氏は、「決済機能」への展開には熱心さが見られました。
しかし、昨年見られた新機能の導入では、テキストコンテンツというSNSの媒体上の特性も関係しますが、Youtube、Instagram、TikTokのようにAIによる目立った機能展開はありません。同時に、画期的なスーパーアプリ化への動きも、いまいち不透明です。
買収時の大幅解雇による人員縮小や資金繰りなどさまざまな問題があると考えられますが、YoutubeのようにGoogleの傘下にあるわけでもなく、スーパーアプリの開発実現はまだ数年先となると予想されます。
【2024年X】予想③:出会い系アプリ化への転身はどうなる?
ここまでは、2023年まで実際に見られた動きから今後の推測をしましたが、実は最近、全く異なる構想が描かれています。
2023年10月28日、米国メディアの「Business Insider」が、マスク氏が「Xは次の1年間で本格的な出会い系アプリになる」ことを強調した、と報じました。これは、Twitter買収記念1周年の社内向けのビデオ会議でマスク氏が公言したようです。これに関して言えば、X社が公式ブログで伝えていた「2023年はXの基礎であり、2024年は変革的になるだろう。」というアナウンスとも一貫性があります。
そもそもマスク氏の買収後、X利用における完全有料化が騒がれた時期もありました。これによってX社は広告だけに頼らず、収益化(売上)の分散ができます。実際、長らく無料で利用できていたXを完全有料化することは、現実的な話ではありません。他のSNSが無料でも充実している中、この施策はX離れが進むだけでしょう。
となると、上述した内容やマスク氏の思惑とも合致し、スーパーアプリ化は保留として、一旦出会い系アプリに転身して巻き返しを図る、ということは十分考えられます。
【2024年X】予想④:金融機能によるデジタル銀行化はどうなる?
上述したTwitter買収記念1周年のビデオ会議では、2024年末までにXが金融機能を備えた「デジタル銀行」になることも合わせて発表されました。
これに対して詳細は伝えられていませんが、スーパーアプリ化でも強く希望していた「金融機能」ということで、導入はほぼ間違いないのではないでしょうか。
2024年のXデジタル銀行化への期待
これには否定的な意見も見られますが、これまでXが実践してきた機能のように「思うような成果が得られない」とも言えません。
動画コンテンツとして他のSNSと戦うわけではなく、「デジタル銀行機能」を取り入れ、従来にはない「新たな経済プラットフォーム」へ一新する、という方向性には期待があります。
2024年のXはSNSマーケティングツールとして活用できるのか
これまでに2024年のXについて色々と見解をお伝えしましたが、最終的に弊社としてはやはりSNSマーケティングツールとして「X」が企業の販促ツールとしてどうなのか、が気になるポイントです。
ここのところ、情報に溢れ返っているSNSで自社商品やサービスを販売するのに、単純なPRといった直球勝負だけでは難しくなりつつあります。
その側面には、販促施策にも「エンターテインメント性の重要性」が浮かび上がります。
SNSマーケティングとしてXを使うには、上述の通り、拡散力を期待するキャンペーンなどにはまだまだ取り入れていきたいところです。
ただし、自社のクリエイティブな面を伝えていくには物足りなさを感じるかもしれません。最近はXとInstagramの連携など、SNS媒体同士のリンクが可能になっています。これらを上手く利用しつつ、Xの特性を生かしたSNSマーケティングも変わらず行っていきたいところです。
まとめ
2024年は米国の大統領選があり、前大統領でもあるドナルド・トランプ氏の再選も注目を集めています。トランプ氏と言えば、大統領時代にTwitterでの発信を頻繁に行っており、一度凍結されたアカウントをマスク氏が買収後に復活させています。2023年8月に約2年7ヵ月ぶりにXでトランプ氏がポストをしたことも話題になり、Xの打ち出す金融機能への関心も高いことでしょう。トランプ氏が再選すれば何かしらXへの影響も考えられます。
これらのことから、約1年後のXは、大きな変化を遂げていることに間違いないでしょう。弊社はこれからも引き続きXの動向を追いかけ、その移り変わりに対応したマーケティング施策を行っていきます。
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