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WebマーケティングとSNSマーケティングの違いとは?掛け合わせ施策を事例とともにご紹介
最終更新日 2024年9月17日(Tue)
記事作成日 2023年12月26日(Tue)
WebマーケティングとSNSマーケティングは施策の領域が異なるものの、組み合わせることで大きな相乗効果が得られます。
そこで本記事では、WebマーケティングとSNSマーケティングの違いについて、事例をもとにより詳しく解説していきます。それぞれの違いを理解するだけでなく、効果的に組み合わせてブランドの認知を広げたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
SNSマーケティング・Webマーケティングの施策事例と取り組みの違い
「WebマーケティングとSNSマーケティングの違いとは?事例をもとに活用方法を解説」では、WebマーケティングとSNSマーケティングの違いや、Instagram運用から得られるインサイトなどを紹介しました。
本記事ではSNSマーケティングとWebマーケティングの施策事例と合わせて、取り組み内容の違いについて解説します。今回はタオル美術館様(一広株式会社)の事例をもとに、それぞれどのような違いがあるのか比較していきましょう。
SNSマーケティングの事例
まずは、SNSマーケティングの事例について解説します。SNSアカウントの運用を実施するなかで、マーケティングに活かせたケースを紹介しますので参考にしてみてください。
アカウント運用によるデータ収集
タオル美術館様では、以前よりInstagramアカウントにて投稿を行っていました。そのなかで、犬の刺繍が入った商品の投稿を行ったところ、通常よりもエンゲージメントが高くなりました。
(画像引用:タオル美術館 グループInstagram)
通常の投稿と比べた際の数値は、以下のとおりです。
集計項目 | 通常の商品 | 犬の刺繍が入った商品 |
いいね | 200 | 1,832(約9倍) |
保存 | 5 | 123(約25倍) |
リーチ | 4,724 | 37,361(約8倍) |
Instagramの投稿インサイトで集計できる主要な項目において、数値の差が大きく出ています。
このことから、ペットを飼っている層やコミュニティからの反応が良いと仮説を立てました。そこで、年齢などから想像していた従来のターゲットではなく「愛犬家層」というコミュニティへのアプローチに力を入れました。
幅広い層へ届けるのではなく、愛犬家という特定のコミュニティへアプローチを行い、同じ価値観を持つユーザー同士で商品の認知が広がることを期待したからです。結果的に、自社アカウントの発信におけるリーチ数を伸ばせました。
インフルエンサータイアップ・SNS広告
公式アカウント内で反応が良い投稿は、インフルエンサータイアップやSNS広告に活用できます。
SNS上で影響力の大きいインフルエンサーに、愛犬と一緒に商品が写っている写真を投稿してもらうことで認知が広がります。愛犬家がこれらの投稿を見ることで「自分のペットに似た刺繍の商品を並べて写真を撮りたい」という気持ちをかきたてられ、UGC投稿が増えました。
反応が良いインフルエンサーのタイアップ投稿は、広告配信に活用することでより成果を伸ばせます。インフルエンサーが長年の経験で培った写真のテクニックや、キャプション文の魅力的なライティングを借りられるため、広告配信でも成果が期待できます。
またタイアップ投稿を自社コンテンツとして広告配信することで、具体的な数値がわかり分析できるようになる点もメリットの1つです。
結果を元にした最適化
収集したデータをもとに、最適化した状態で再度SNS施策を実施することで、より成果を伸ばせます。
タオル美術館様の事例においては犬の刺繍に関連する投稿を行うなかで、数値の分析をしていくとチワワやプードル、ポメラニアンなどの犬種は特に反応が良いとわかりました。そこで、これらの犬種を飼っている飼い主とタイアップを行うことで、より施策の効果を高められたのです。
またタイアップしたなかで反応が良い投稿をSNS広告に活用することで、よりパフォーマンスを高めるサイクルが構築できています。SNS広告の配信時は、ターゲットで「チワワ」「プードル」など犬関連のキーワードを設定することで、リーチを広げました。
Webマーケティングの事例
ここからは、タオル美術館様のケースを活用したWebマーケティング事例について紹介します。自社のプロモーションに取り入れられる点があれば、ぜひ参考にしてみてください。
SNSで収集した反応傾向の踏襲
Instagram公式アカウントでは、犬の刺繍が入った商品に関する投稿の反応が良いという数値が出ています。そのためECサイト上で「ペット刺繍付きタオルの特集ページ」を用意しました。
特集ページを用意することで、SNS上で商品を知ったユーザーがECサイトを訪れた際に、購入までつなげられるようにするためです。
ユーザーがSNS上で商品を知った際に、興味を持った状態でECサイトへ訪れても、適切なページが用意されていなければ離脱しやすくなります。特集ページを用意することによりSNS上で知った商品だけでなく、自分の好みに合う他の商品を知る機会も提供できるため、認知を購入へつなげやすくなります。
ECサイトへのコンテンツ転用
SNSで反応が良い投稿は、ECサイトに転用することでユーザーの興味を惹く要素として活用しました。
反応が良い投稿をECサイトの販売ページに活用すると、ユーザーに以下のような印象を持たせる効果が期待できます。
- SNSで見た商品だと認知する
- SNSで話題になっている商品だと感じられる
- 同じような写真を撮ってSNSにアップしたいと思わせる
SNS広告などで反応が良い投稿を流用するなら、配信元のアカウント経由で数値を確認できます。担当者の直感ではなく、数値的根拠があるため施策の成功率が高まります。
リスティング広告の出稿
リスティング広告のような、集客施策においても今回の事例を活用できます。具体的には、Instagramで発見した相性の良いハッシュタグを、リスティング広告における入札キーワードとして活用する方法です。
リスティング広告は、サービスを必要としている顕在層へのアプローチが可能であるため、費用対効果の良さが特徴の1つです。一方で年々参入企業が増えているため、獲得が期待できるキーワードは競争が激しくなり、CPA(顧客獲得単価)が高騰しやすくなります。参入する企業の増加により他社の広告がクリックされたり、入札価格を高めに設定したりしなければならず、費用対効果が悪化するからです。
そこでInstagramで発見した自社と相性の良いハッシュタグを、リスティング広告におけるキーワードとして入札することで、ECサイト経由での獲得件数増加や流入数が増えます。実際にタオル美術館様の事例では、入札キーワードに「愛犬」「オリジナル刺繍」「愛犬のいる暮らし」などを設定することで、流入数が増やせました。
自社と相性が良いInstagramのハッシュタグは、リスティング広告において他社が取りこぼしている穴場キーワードであることが多いです。そのためアプローチを変えることで、他社との競争によりCPAが高騰している状態から一歩抜け出せます。
またInstagram上で使用されているハッシュタグの投稿件数は、キーワードの検索ボリュームや需要を分析する際に参考になります。限られた予算のなかで新たにキーワードを入札する場合は、ハッシュタグの投稿件数をもとに、優先順位をつけるといった運用が可能です。
SNSマーケティングにおけるインフルエンサータイアップの重要性
SNSマーケティングにおいて、インフルエンサータイアップは非常に重要です。インフルエンサーを通じて多くのフォロワーにアプローチできるだけでなく、さまざまなメリットがあります。
ここではインフルエンサータイアップについて、注意点とあわせて解説します。
インフルエンサータイアップとは
インフルエンサータイアップとは、企業がSNS上で多くのフォロワーを抱えている方に、自社商品やブランドをPRしてもらう手法です。インフルエンサーは多数のフォロワーを抱えているため、自身のSNSアカウントで投稿を行うことにより、多くのユーザーにメッセージを届けられます。
またインフルエンサーにタイアップの依頼をすることで、自社の公式アカウントではアプローチできないユーザーへ、商品やブランドの認知を広げられる点もメリットです。
体験コンテンツ広告にできることがポイント
インフルエンサータイアップであれば体験コンテンツ広告にできる点が、SNSマーケティングにおいて重要なポイントです。
企業が自社アカウントで行うPR投稿は、どうしても宣伝色が出てしまいます。なぜなら利用者による感想ではなく、開発者目線の商品紹介や告知になりがちだからです。ユーザーは企業のPR投稿よりも、知人やフォロワーしているアカウントにおける体験談を参考にしているケースが多いです。インフルエンサータイアップであれば、商品を利用した体験談としてPRが行えます。
さらにインフルエンサーが体験を元につくる魅力的なコンテンツは、企業アカウントによる投稿よりも共感を得やすいのが特徴です。そのため、SNS上で反応が良い体験コンテンツを広告配信に活用することで、より成果を高められます。
またインフルエンサーによる体験をもとにしたPR投稿は、一般ユーザーが自分のアカウントで写真をアップする際の見本になります。一般ユーザーが商品を購入後、UGCが発生しやすい点もインフルエンサータイアップのメリットです。
依頼時は「ステマ」に注意
インフルエンサータイアップはSNSマーケティングにおいて効果的な施策ですが、ステマとならないように注意が必要です。
ステマとはステルスマーケティングの略称で、特定の商品をPRだと気づかれないように宣伝することです。SNSは特性上、情報の拡散スピードが非常に早いため、問題が起きるとすぐに悪い評判が広がってしまい、企業やブランドとしての信用を失います。インフルエンサータイアップを依頼する際は、投稿内に宣伝であることがわかるように、PR表記を必須でいれてもらうようにしましょう。また、Instagram内の機能で「ブランドタイアップ」トラベルをつけることも効果的です。
インフルエンサータイアップにあたって、商品を送る際は投稿を必須条件にして依頼しましょう。PRを期待したうえで商品提供を行っても、インフルエンサーによっては趣向が合わないなどの理由で投稿を見送るケースがあります。商品を送るだけで終わりとなってしまわないように、投稿を必須条件として依頼するようにしましょう。
まとめ
流行や市場の変動もあり、SNSは単なる集客メディアとしての立ち位置ではなくなりました。企業のSNS活用においては、アカウント単独での影響力はもちろんのこと、Webマーケティングと組み合わせることで大きな相乗効果を発揮します。SNSを効果的に活用することで、未開拓市場の発見にもつながり、自社のブランド認知や売上拡大に活かせるでしょう。
一方で、SNSマーケティングで得られる効果の大きさに比例して、実施する際の難易度は年々高くなっているのが現状です。自社でアカウントを立ち上げて投稿したり、フォロワーが多いインフルエンサーに依頼したりするだけでは、期待している効果が得られません。
SNSマーケティングに関心があるものの、効果的な活用ができずに悩んでいる場合は、ぜひLIWにご相談ください。LIWでは本記事でも紹介しているような活用事例をもとに、貴社の目的に合わせた支援が可能です。インフルエンサータイアップはもちろんのこと、SNS活用における効果的なWebマーケティングの提案を行うことで、貴社ブランドや商品の認知を広げられるようサポートいたします。