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Xで意識すべきバイラルマーケティングとは?バズマーケティングとの違いまで完全網羅
最終更新日 2024年9月6日(Fri)
記事作成日 2024年5月25日(Sat)
2017年頃、日本で「バズる」という言葉が流行し、今では若者の間で慣用語となりつつあります。
主にSNS上で使われ、拡散性の高いWebマーケティングのことを「バズマーケティング」と言いますが、似た意味を持つ「バイラルマーケティング」という言葉をご存じでしょうか。カタカナで同じ「バ」から始まる2つの言葉は、私たち日本人の頭を混同させます。
本記事では、全く別物である「バイラルマーケティング」と「バズマーケティング」の違いを明確にし、Xの運用にはどちらが適しているのかを解説していきます。
目次
「バイラルマーケティング」と「バズマーケティング」とは?
まずは、根本的な「バイラルマーケティング」と「バズマーケティング」の違いをご説明しましょう。どちらも「拡散」という焦点は同じであるものの、拡散の仕方に決定的な違いがあります。
バズマーケティングは「B」、バイラルマーケティングは「V」から始まる英単語で、2つは全くの別物であることを理解しておきましょう。
バイラルマーケティングは広域に拡散させる手法(受動的)
バイラルマーケティングは、日頃からマーケティングに携わっていない人には、あまり馴染みのない言葉かもしれません。
「Viral」は「ウイルス性の」という意味で、人から人へ感染させるかのごとく、じわじわと拡散させる手法のことを言います。Xの「リポスト」はまさに「バイラルマーケティング」の象徴的な機能です。
イメージとしては、バズマーケティングは企業が主体的に行うマーケティング法、バイラルマーケティングは企業が受動的な立ち位置で行うマーケティング法と言えるでしょう。
バズマーケティングの代表的な施策は「インフルエンサーの起用」ですが、バイラルマーケティングにおいてもしばしばインフルエンサーが起用されることもあります。
バズマーケティングは爆発的に拡散させる手法(主体的)
日常的に使われていても「バズる」の語源が何か、説明できる人は意外と少ないでしょう。「バズる」とは、英語の「BUZZ」と日本語の「る」を動詞的要素としてくっつけた造語です。
「Buzz」はブンブンと音が鳴る、蜂がブンブン忙しく飛び回る、という英単語で、その様子がマーケティングの「口コミ」に比喩されたと言われています。
日本での流行は2017年で最近普及した言葉のように思われていますが、「バズマーケティング」は2000年代にはすでに存在していたようです。
バズマーケティングは、インフルエンサーなどを起用して口コミや話題性を広め、人為的・意図的に拡散を起こすマーケティング手法の1つです。
拡散性の高いXではしばしば行われる手法ですが、「炎上」など悪い意味での「注目」では利用されず、一般的には良い意味で拡散されることを表します。
Xでバイラルマーケティングをするメリットと成功事例
SNSの中でもとりわけ優れた拡散性を誇る「X」では、いずれのマーケティング法も非常に効果的です。
この章ではXでバイラルマーケティングをするメリットと、過去にあった企業の成功事例をご紹介します。
Xでバイラルマーケティングをするメリット
Xではアカウントの投稿に対して、フォロー外の人でも「リポスト」することが可能です。ウイルスが感染していくように、X上で人から人へリポストされることで低コストで大きな市場が出来上がることがメリットです。
また、バイラルマーケティングはSNSによる独自性の強い特徴とも言えます。他の情報の伝達ツールである「テレビ」や「新聞」などは、企業側の発信のみでユーザー側の口コミを広める場がありませんので、バイラルマーケティングは化粧品や美容アイテムなど、使用後の口コミを重視する業界では特に重宝されます。
バイラルマーケティングでは、拡散によって幅広いユーザーへのリーチが可能なことから、予想外のターゲットからのコンバージョンも見込めるでしょう。
バイラルマーケティングによる企業の成功事例
バイラルマーケティングは、商品やサービス本来が持つ良質な価値そのものが1次的な要素、良質な価値を広めることでユーザーが享受できるメリットを2次的な要素として、2つを満たすことで成り立ちます。
人と人の繋がりが基礎となるバイラルマーケティングでは、「親密感」「共感」「好感」といった密接な関わりが不可欠です。
では、Xにおけるバイラルマーケティングで成功した、過去の企業事例を見てみましょう。
①埋め込み紹介を用いる ②フォロー・リポストによるキャンペーン参加法 ③ハッシュタグ付き投稿によるキャンペーン適用 ④人に教えたくなる有益画像・動画を投稿する |
埋め込み紹介とは、例えばDMや名刺などにQRコードを埋め込んで、認知度を高めていく手法です。Xに置き換えると、見込み客からのコメントがきたら、返信時に毎回商品の「URL」を入れるなどをしてみて下さい。見込み客はもちろん、他のコメントを見たユーザーからのクリック率が高まるでしょう。
Xでのバイラルマーケティングでは、あらかじめターゲットとなるユーザーがどうしたら共感し、リポストしてくれるのか、に重点を置いておく必要があります。
PRする商品のネーミングやデザインセンスと同時に、例えば「踊ってみた」のような斬新さ溢れるコンテンツにするなど違った視点からの工夫を持ち合わせることが大切です。
また、主がテキストコンテンツのXでは、画像・動画過多による閲覧中の「飽き」が少なく、「踊ってみた」系の動画によるバイラルマーケティングは効果が出しやすいでしょう。
Xでバズマーケティングをするメリットと成功事例
次に、Xでバズマーケティングをするメリットと、過去にあった企業の成功事例をご紹介します。
Xでバズマーケティングをするメリット
Xはリアルタイムでより新鮮な情報を発信および提供できる利点があり、トレンド入りするワードをしばしば「バズワード」と呼ぶ様子も見られます。
バズマーケティングは話題作りにある程度のコストがかかりますが、「バズワード」に乗っ取り流行にちなんだ話題性を無料で作ることが可能です。
他にも、化粧品などの自社商品を使ってくれているインフルエンサーと交流しておくことで、商品を紹介してもらえたり夢のタイアップが叶ったりします。
また、企業が主体となって行う広告ではどうしても宣伝感が拭い切れず、PRに対して嫌悪感を抱く人がいるでしょう。せっかくフォローしてもらっても、宣伝感が全面に出ているとフォロー離れされてしまいますが、バズマーケティングは、宣伝らしさが少なくオーディエンスにとって受け入れられやすいことも強みです。
バズマーケティングによる企業の成功事例
主体的なバズマーケティングでは、過去に多くの企業が成功した事例が見られます。
①インフルエンサーを起用する ②キャラクターとコラボする ③トレンドワードをハッシュタグに入れる ④モニター募集のキャンペーンをする |
マーケティング予算があれば、①、②が実績を出すのには手っ取り早く効果的です。
予算が少ない場合、例えば「エイプリルフール」や「みどりの日」「山の日」など祝日とかけ合わせた斬新なアイデアで話題を集めると効果的です。
「クリスマス」や「ハロウィン」など、街全体がその雰囲気に染まっているテーマよりも、上記のようなピンポイントに絞ることで競合が少なく、バズらせやすくなります。
Xのトレンドやキャンペーンでバズマーケティングを狙う場合、ユーモアを交えて笑えるコンテンツにしたり、プレゼント商品を豪華にしたりすることで、好感度を集めやすくなります。
少し前のトレンドでは、「マスク」や「トイレットペーパー」など新型コロナウイルスに関連するコンテンツで成功した企業がいくつか見られましたが、発信内容を誤ると「炎上リスク」に繋がりかねません。
特に新型コロナウイルスは世界的に大きな話題となり、感染により亡くなられた人も多くいます。このようなシビアなワードは、拡散の高さゆえに炎上すると誹謗中傷が何年も続くこともありますので、あらゆる視点での配慮を忘れず、慎重に行って下さい。
Xでのバズマーケティングは、ユーザーへ「好意的に見せる」ことがとりわけ重要と言えるでしょう。
Xではバイラルマーケティングとバズマーケティングどちらが効果的?
優れた拡散性を誇る「X」では、バイラルマーケティングとバズマーケティングのいずれの手法も、非常に効果的なアプローチです。
どちらを利用すべきか、その効果については双方の特性と利点、またアカウント設計によります。どちらにしても、アカウント設計で設定したペルソナやフォロワーの属性に合わせた、戦略的なマーケティングが必要です。
【Xで受動的なバイラルマーケティングに向いているアカウント例】
・動画や画像コンテンツの制作を積極的に行いたい |
【Xで主体的バズマーケティングに向いているアカウント例】
・インフルエンサー起用など洗練されたアプローチをしたい |
マーケティングでは、人の感情に訴えかけて購買行動に繋げる戦略を「エモーショナルマーケティング(感情マーケティング)」と呼びます。
バズマーケティングとバイラルマーケティングは、どちらの戦略も「エモーショナルマーケティング」が非常に重要です。
感情に訴えかける効果には様々なものがありますが、バイラルマーケティングは、第三者を通じて間接的に情報が入ることで信頼性が高まる「ウィンザー効果」が強みとなる手法です。
選定基準の1つとして「どのようにオーディエンスに情報を届けたいか」をポイントにしてみて下さい。
まとめ
バイラルマーケティングとバズマーケティングは、拡散手法の戦略に違いが見られます。
企業が積極性を持って主体的に行うバズマーケティングと、人から人へと受動的にじわじわと広まるバイラルマーケティングは、どちらもXの機能を生かしたマーケティングです。
両者を用いたマーケティングではすでに多くの企業が成功を収めており、SNSが日常的に使われている現在、まだまだ取り入れていく価値があるでしょう。
どちらを用いた手法にするかは、企業の施策やアカウント設計によって異なります。この記事で解説した内容を参考にして、自社に適したマーケティング手法を取り入れてみて下さい。
※本記事で解説したXのアルゴリズム・サービスを含む一連の内容は、2023年10月19日時点における情報です。
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