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最終更新日 2024年10月17日(Thu)
記事作成日 2022年12月27日(Tue)
インフルエンサーを起用したSNSマーケティングのひとつに「ギフティングマーケティング」があります。
ギフティングマーケティングを簡単にご説明すると、SNSで影響力を持つインフルエンサーに自社の商品を提供し、レビューや紹介をしてもらうプロモーション施策のことです。
影響力を持つインフルエンサーを起用することで高いPR効果が期待できるギフティングマーケティングですが、このプロモーション施策は運用の方法が大切です。成功するには有効な活用法や流れをしっかり把握しておくことが必要です。
本記事では、「ギフティングマーケティングをやってみたいけど、運用の流れが分からない」「実際、ギフティングマーケティングって有効なの?」と考えている方のために、ギフティングマーケティングの概要や運用のポイント等を、成功事例とともに詳しくご説明します。
ギフティングマーケティングをこれから始めたいと思っている方、将来的に運用をご検討の方に役立つ情報ですので、ぜひ最後までお読みください。
目次
ギフティングマーケティングとは、インフルエンサーに商品や試供品を提供し、SNSで紹介してもらうマーケティング施策のことです。
影響力の高いインフルエンサーに自社の商品を紹介してもらうことで、リアルな感想や商品のよさを、ユーザーや消費者に効果的にPRすることができます。
ここで、ギフティングマーケティングとステルスマーケティングとの違いをご説明します。
その違いとは、「ギフティングマーケティングでは、インフルエンサーが企業に商品を提供してもらっているという事実を、公にしている」という点です。
そのため、ギフティングマーケティングではユーザーに不信感を抱かれることなく、自然に商品をPRすることが可能です。
そしてその最も大きなメリットとは、「自社でPRするよりも消費者目線で発信でき、SNSならではの拡散力が利用できる」という点です。
以上のような目的をもったマーケティングをする際に、ギフティングマーケティングは大変効果的といえます。
インフルエンサーに投稿してもらうことで、テレビショッピングのようなわざとらしい表現を避けることができ、適度な距離感で商品がPRできます。
また、施策を練ったうえでインフルエンサーを選定するので、狙ったターゲットにピンポイントでアプローチすることが可能です。
ギフティングマーケティングには、下記の2種類があります。
ここでは、それぞれの特徴やメリット・デメリットについて解説します。ぜひ参考にしてみてください。
無償ギフティングとは、インフルエンサーに報酬を支払わずに実施するギフティングマーケティングのことです。
無償ギフティングのメリットとデメリットは、下記のような点です。
【無償ギフティングのメリット】
無償ギフティングのメリットは、安価に運用できるということです。
無償ギフティングにおいて企業が支払うコストは、以下の2点です。
ここから分かる通り、非常に安価でできるマーケティングといえます。
【無償ギフティングのデメリット】
無償ギフティングのデメリットとは、無償で行うためにこちらから投稿内容の指示ができない、という点です。
つまり、希望通りのPRをしてもらえない可能性が高いというデメリットがあります。
確かに、「インフルエンサーにリアルな口コミをしてもらえる」という点では、無償ギフティングも有効な施策であることには変わりありません。
ですが現在においては、「インフルエンサーに報酬を支払ってマーケティングする」というケースが当たり前となってきました。
つまり、インフルエンサーに無償ギフティングを受けてもらえない場合も多いのが現実です。
このような時代背景も踏まえ、無償ギフティングはもはや「ローリスク・ローリターン」なマーケティングになってきています。
有償ギフティングとは、インフルエンサーに報酬を支払うギフティングマーケティングのことです。
有償ギフティングのメリットとデメリットをまとめると、以下の通りになります。
【有償ギフティングのメリット】
無償ギフティングでは、インフルエンサーに商品を送っても、実際に投稿されるかどうかは分かりません。それに対して有償ギフティングでは、報酬を支払うことで「確実なPR」が望めます。
有償ギフティングではもちろん、投稿内容に関しての指示も出せます。
そのため、理想のインフルエンサーマーケティングをしたいのであれば、有償ギフティングを行うことをおすすめします。
【有償ギフティングのデメリット】
有償ギフティングのデメリットは、「安価では運用できない」という点です。有償ギフティングは無償ギフティングとは違って、商品代・送料に加えて報酬のコストがかかります。
しかしながら、有償ギフティングの持つ大きなメリットを考慮した場合に、コストがかかることはさほど大きなデメリットではありません。
人気のインフルエンサーに確実なPRを依頼したいのなら、迷わず有償ギフティングを選ぶべきでしょう。
ギフティングマーケティングは、下のような流れで実施していきます。
この項目では、上の5つの段階をひとつずつ解説します。ぜひ実施される際の参考にしてください。
ギフティングマーケティング実施における第一段階は、「インフルエンサーの選定」です。まずは、自社商品に合ったインフルエンサーを選定しましょう。
選定する際には、下の3点について分析しましょう。
例えば、普段は旅行系の投稿をするインフルエンサーに美容関連の商品を依頼しても、狙った通りの効果は望めないでしょう。
「商品×インフルエンサー×フォロワー」の親和性を念頭におき、最適な依頼先を見つけることが大切です。
次に、「インフルエンサーへの依頼文を考える」というフェーズです。インフルエンサーに依頼する際の文章を考えましょう。
依頼文に入れるべき要素は、下の通りです。
これら明記し、信頼感のある文章を作成しましょう。
会社に送るメッセージとは違って、固くなりすぎないように工夫することも大切です。
インフルエンサーの雰囲気に合った依頼文を書くために、ここでも、インフルエンサーの投稿をしっかりチェックしておくことをおすすめします。
ちなみに、インフルエンサー企業へ依頼する際には、ビジネス構文でも差し支えありません。
大切なのは、個人相手でも企業相手でも「ギフティングする目的」を明記することです。信頼感のある依頼文で、次の段階へ進めましょう。
次に「商品の発送」という段階に入ります。インフルエンサーからギフティングマーケティングの承諾が得られた場合には、住所を聞き、商品を発送します。
この段階のやり取りでは各SNS等のDMがメインになると思われますが、個人情報のやり取りにおいては、万が一にも情報漏洩には気を付けたいものです。
個人情報のやり取りに際しては、個別メールを利用するようにしましょう。
いよいよ「インフルエンサーによるSNS投稿」の段階です。商品についてインフルエンサーに投稿してもらいます。
投稿の前に、リモートでもいいので、一度打ち合わせをしておくことをおすすめします。
打ち合わせの際には、下の項目について念入りに確認しておきましょう。
これらを確認したうえで、インフルエンサーに投稿してもらいます。投稿がされた後には、忘れずにインフルエンサーへのお礼をしましょう。
最後に「効果測定・分析」の段階です。投稿が完了した後には、必ず効果測定を行います。効果測定の項目として以下の点をチェックしましょう。
これらの項目について数値を分析し、費用対効果を確認します。
同時に、数値だけでなくインフルエンサーからもフィードバックをもらうことが大切です。双方のデータが、次回以降の施策に役立ちます。
例えば、「狙ったターゲット層に響いていなかった」という場合でも、その後、投稿内容を変えるだけで効果が出ることもあります。どんな改善策を行えばどんな結果が得られるかといったデータを蓄積していくためにも、分析はしっかりと行いましょう。
ギフティングマーケティングには、「成功させるためにポイント」がいくつかあります。それらのポイントをしっかり押さえておくことで、成功率はぐっと高まります。
ここでは、それらのポイントについて詳しくご紹介していきます。
インフルエンサーを選定する際には、何よりも商品との親和性を念頭においてください。
以上のような共通点が多いほど、商品と相性の良いインフルエンサーといえるでしょう。
商品と相性の良いインフルエンサーを起用すれば、おのずと「狙ったターゲット層」にPRできます。
ただ単に「フォロワーが多い人に頼もう」というのではなく、SNSの投稿履歴などから、細かい共通点を探すことが大切です。
インフルエンサーと良好な関係を築くことで、ギフティングマーケティングは非常に成功しやすくなります。
商品を送ってレビューしてもらうという形式上、インフルエンサーとの関係性が良くないと、思わぬ悪評につながりかねません。
もし「商品を送ってもらったけど、対応が最悪」などと書かれてしまえば、企業信頼度は著しく下がってしまうことでしょう。
良好な関係を築くことで「急な依頼内容変更にも対応してもらえる」といった可能性も高まります。
長期的に安定したPRをしてもらう観点からも、インフルエンサーとの良好な関係作りは非常に大切です。
SNSは、ハッシュタグで検索するのが当然の世界です。ハッシュタグは、重要な要素になります。
インフルエンサーに「自由なハッシュタグで」といった条件で依頼してしまうと、狙った層へのPRが難しくなります。
売りたい層へのアピールはもちろん、潜在顧客へのアプローチという意味も含めて、ハッシュタグは指定するようにしてください。
ギフティングマーケティングはあくまでも、「プロモーションの一環」です。
報酬が発生して内容を指定しているのに、ハッシュタグとしての「#PR」がないと、それはステルスマーケティングになってしまいます。
近年は、ユーザーもステルスマーケティングに対する警戒心が強く、怪しい投稿はすぐに炎上へと繋がる時代です。
インフルエンサーには、#PRを記載してもらうと同時に「提供されている」ということをアピールしてもらうよう、しっかり確認しておきましょう。
ステルスマーケティングになってしまった場合、一度炎上すると、信頼感を取り戻すまでに時間がかかります。
トラブルを未然に防止するためにも、社内できちんとした対策を練ることを忘れないようにしましょう。
この項目では、弊社LIWにギフティングマーケティング施策をご依頼いただき、成功した事例をいくつかご紹介します。
どの事例も、インスタグラムで活躍するインフルエンサーを起用したものです。
自社でギフティングマーケティングの施策を考えている方は、ぜひご参考にしていただければと思います。
新製品のワインを20代~30代の層にアピールしたいと考えていた、メルシャン株式会社様。しかしながら、「ターゲット層へのアプローチが上手くいっていない」という点がお悩みでした。
そこで、Instagramのインフルエンサーを起用したインフルエンサーマーケティングを実施し、ギフティングマーケティング施策も行いました。
施策後は予想以上の反響があり、インフルエンサー自身も「自社商品のファン」になってくれた、とのことです。
「テレビCMだけでは拡散しきれないユーザーへ、ピンポイントでアプローチできたのが嬉しかった」と振り返ってくださいました。
美容ブランドであるAYURA(アユーラ)様は、それまでも「SNSを上手く活用したい」と考えていながらも、自社Instagramが活用されていない状態でした。
そこで、Instagramの運用を活性化させブランドの認知も拡大させるために、インフルエンサーマーケティング施策をスタート。ギフティングマーケティングも実施しました。
結果、「フォロワーがアクティブに応えてくれるようになった」「ECの顧客層で20 代後半の構成比が増加傾向になった」などの成果を得られました。
フォロワーの増加と、「実際に使ってみよう」と思ってくれる「熱量の高いファン」獲得に成功した事例です。
「自社Instagramのフォロワー数は多かったものの、思ったような活用ができていなかった」という、オハヨー株式会社様。
企業から一方的にインフルエンサーに発信を促すのではなく、熱を持ったインフルエンサーとともに商品を発信したい、という思いから弊社にご依頼くださいました。
実際に施策を実践してみて、改めて、自社商品の魅力や改善点に気付くことができたそうです。次回以降の企画にも役立ったとのことです。
初めてギフティングマーケティングを実施する際には、気になることや疑問点も出てくることでしょう。
ここでは、ギフティングマーケティングに関する「よくある質問」を4点、解答とともにご用意しました。
ギフティングマーケティングを実施する際の参考にしてみてください。
ギフティングマーケティングとは、インフルエンサーに商品や試供品を提供し、SNSで紹介してもらうマーケティング施策のことです。
商品を提供しているという事実を公にすることで、フォロワーも不信感を抱くことがなく、自然に商品のPRができます。
絞ったターゲット層へのアプローチが可能であるとともに、インフルエンサーにしかない影響力を利用したい場合に有効なマーケティング手法です。
「PR表示」をしないと、ステルスマーケティングになってしまいます。
投稿が広告であるかどうかは、「広告主とインフルエンサーの間に、広告に関する同意があるかないか」「口コミの有無」などで変わってきます。
インフルエンサーに対して「無償なので自由になんでも書いて良いですよ」と指定した場合には、ただの口コミということになり、ステルスマーケティングとはみなされないでしょう。
しかし、「報酬が発生する」かつ「内容を指定する」場合には、必ずPR表示をしてください。
投稿内容を指定する場合は、広告とみなされる可能性が高いです。
したがって、投稿内容については「景品表示法・薬機法」に違反しないよう注意することが必要になります。
個人間でインフルエンサーに依頼する場合、商品やブランドの知名度は重要です。やはり知名度が低いと、インフルエンサーに断られる可能性も高くなってしまいます。
確実にギフティングマーケティングをしたいなら、インフルエンサーを抱える企業へ依頼したほうがよいでしょう。
ギフティングマーケティングを有効に利用すれば、爆発的なPR効果が見込めます。常にSNSが側にある現代社会において、インフルエンサーが持つ影響力は多大なるものです。
しかし、炎上リスクやインフルエンサー選定の難しさなどがネックになっているのも事実です。
LIWでは、企業のギフティングマーケティングをサポートしています。
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