導入のご検討・新規登録はこちらから

最終更新日 2025年3月28日(Fri)
記事作成日 2025年3月28日(Fri)
インフルエンサーマーケティングを実施するにあたって、「費用対効果をどう測るか」「どの指標をKPIとして設定するか」と悩んでいませんか。
・ROI(投資利益率)
・CPC(クリック単価)
・CPA(顧客獲得単価)
・エンゲージメント率
インフルエンサーマーケティングは、上記の適切な指標を設定することで、より効果的な施策が可能になります。
本記事では、インフルエンサーマーケティングの費用対効果を最大化するためのKPI設定のポイントや分析方法について、具体例を交えて解説します。
目次
インフルエンサーマーケティングは、特定のジャンルで影響力のある個人を起用して、商品やサービスを宣伝する手法です。
フォロワーとの信頼関係を活かし、自然に情報を拡散できます。効果を最大化するには、適切な指標で成果を測ることが欠かせません。
効果的なマーケティングには、費用に対してどれだけの成果が出ているのかを明確にすることが重要です。ただフォロワー数や「いいね」の数を見るだけでは、実際の売上や集客への影響が分かりません。
たとえば、広告費に対してどれだけの売上につながったかを計算したり、どの投稿が購入につながりやすいのかを分析することで、より効果的な施策を打ち出せるようになります。
約67%の購買が「複数の広告接触」によって生まれているという弊社の調査結果からもわかるように、インフルエンサーマーケティングの効果は一度の投稿や広告だけで測れるものではありません。
ユーザーはSNSの投稿、ウェブ広告、口コミなど、複数の情報に触れた上で購入を決断するケースが多く、単純に「この投稿で売上が上がった」と判断するのは難しいのが現状です。
そのため、どの施策がどの段階で購買に影響を与えたのかを測定する「アトリビューション(間接効果)分析」が必要です。
アトリビューション(間接効果)の貢献度を評価するだけでなく、目的達成に向けたプロセスの進捗を測るためのKPIも重要です。特にインフルエンサーマーケティングにおいては、ラストクリックのみで成果を判断すると、効果が見えづらくなるケースがあります。
たとえば、インフルエンサータイアップ広告(IFタイアップ)の場合、CV計測が1件でCPAが10,000円となり、一見するとコストが高く感じます。一方、体験コンテンツ広告ではCVが0件のため効果が出ていないと判断し、停止の決断に至りました。
また、リスティング広告ではCVが2件でCPAが5,000円と、最も効率が良いため継続を選択しました。
しかし、実際には「貢献度」や「間接効果」を考慮すると、必ずしもリスティング広告が最も効果的とは言い切れません。
例えば、インフルエンサータイアップ広告(IFタイアップ)の場合、CV計測において「アシスト貢献」を考慮すると、1.33件のCVを達成し、CPAは7,518円となります。これに対して、体験コンテンツ広告は1件のCVでCPAが10,000円、リスティング広告は0.67件のCVでCPAが14,925円です。
単純なラストクリック評価では見えなかった効果が、貢献度評価により浮き彫りになります。
リスティング広告の貢献度は低く、一方でインフルエンサー施策やSNS体験コンテンツ広告の貢献度が高いことが分かります。これは、インフルエンサータイアップやSNS体験が、直接CVにはつながらないまでも、認知度向上や購買意欲を高める役割を果たしているためです。
インフルエンサーマーケティングは、まずは全体のプランニングを行います。
自社のマーケティング活動の全体のなかで位置づけを検討することはもちろん、目的の明確化やインフルエンサーの選定、企画の立案なども該当します。
また、インフルエンサーマーケティングを通して認知の拡大を目指すのか、購入か、利用意欲の向上かを明確にします。
この図では、インフルエンサーマーケティングのKPIの考え方を示しています。
SNSの特性や商品のポジションを踏まえ、認知から購入に至るまでのプロセスを設計し、最適な予算配分を行うことが重要です。
左側の三角形は「副次的相乗効果(UGC・話題/バズ・信頼性)」を示しており、SNS施策によって影響の広がり方が異なることを表しています。
一方、右側は「認知→興味関心→比較検討→ひと押し」という購買プロセスに沿った施策の流れを示しており、間接的な効果(アシスト効果)と直接的な効果(ラストクリック)を組み合わせてCV(コンバージョン)につなげる重要性がわかります。
適切なKPIを設定し、認知施策と購買施策を連携させることで、インフルエンサーマーケティングの成果を最大化できます。
インフルエンサーマーケティングにおける費用対効果の測定にあたって、覚えておきたい4つの重要な指標を説明します。
ROI(Return on Investment)は、広告費に対する収益を測定し、効率性を評価する指標です。
ROIを測定することで、キャンペーンの成果を客観的に把握し、成功した施策や改善点を明確にできます。実際の支出と得られた収益を照らし合わせてみましょう。
CPC(Cost Per Click)は、1回のクリックにかかる広告費を指す指標で、「クリック単価」とも呼ばれます。広告費を抑えつつ効果を最大化するために重要であり、予算配分や広告運用の最適化を図る際に欠かせない指標の一つです。
CPA(Cost Per Acquisition)は、顧客獲得単価を示す指標で、広告を通じて1人の顧客を獲得するのにかかるコストを表します。これは、限られた予算内で効率よく顧客を増やすために重要な指標です。
特に、キャンペーン広告の費用対効果を評価し、改善策を講じる際に欠かせません。
エンゲージメント率は、投稿に対する「いいね」「コメント」「シェア」などの反応の割合を示す指標です。顧客の関心度を測るために活用され、投稿の内容や施策の効果を評価する際に重要になります。
上記の反応のうち、どれを重視し、どれを獲得したいかは、運用の目的によって異なります。
本章では、インフルエンサーマーケティングの費用対効果を最大化するための、3つの方法を解説します。
キャンペーンの設計やインフルエンサーの選定、効果を可視化するなどのポイントを押さえておくことで、マーケティング全体の効果を高めることに繋がります。
インフルエンサーマーケティングの成功には、商品やサービスの魅力を最も効果的に伝えられるインフルエンサーを選ぶことが重要です。
インフルエンサーのフォロワー数がターゲット層と一致しているかどうかは重要な指標となるため、フォロワーの男女比や年齢構成をもとに見極めます。
また、インフルエンサーごとに発信の特徴が異なるため、前向きに取り組んでくれるかだけでなく、アカウントの世界観や使用するエフェクトの色使い、クリエイティブデザインの方向性がブランドと合っているかも確認し、慎重に選定しましょう。
まずは、認知度向上・売上促進・フォロワー獲得など、具体的な目標を設定し、それに基づいたキャンペーンを設計します。その際、適切なKPIを設定し、成果を正しく測定できる仕組みを整えることも欠かせません。
たとえば、フォロワー獲得が目的なら、「フォロー+リポストでキャンペーン参加!」といった形にすることで、参加のハードルを下げつつ拡散力を高められます。
ただ商品を紹介するだけでなく、ターゲット層が目にするタイミングを見極めて発信することで、より効果的なキャンペーンにつなげましょう。
インフルエンサーマーケティングは、一度の施策で終わりではなく、継続的に改善しながら成果を積み重ねることが重要です。そのためには、データ収集と効果測定ツールの活用が欠かせません。
たとえば、投稿ごとの保存数やシェア数が高いものは長期的なブランド認知に貢献し、コメントの質や内容を分析することで、どの層に刺さっているかを把握できます。また、インプレッション数に対するリンククリック率(CTR)を追うことで、どのクリエイティブや訴求軸が購入意欲を高めているのかを見極めることが可能です。
これらのデータを蓄積し、投稿フォーマットやキャプションの傾向を最適化することで、単なるフォロワー増加だけでなく、実際の売上やブランドロイヤルティ向上につなげていきましょう。
インフルエンサーマーケティングを効果的に活用することで、認知度の向上や売上の拡大につながった事例は多数あります。
インフルエンサーマーケティングのキャンペーンで成功した事例を紹介します。
アパレルブランド「MONO-MART」は、新ブランドローンチに合わせたインフルエンサー施策で、高いROIを実現しました。
フォロワー平均50,000人のインフルエンサーをアサインし、複数回の投稿で購買意欲を刺激。購買を促すコメントが多数集まり、総合ランキング1位を獲得し、1週間で即完売しました。
さらに、公式アカウントでのリポストにより拡散力を強化。結果として、2週間で2,500フォロワーを獲得しました。
この施策は、フォロワー数だけでなく購買に直結する影響力を持つインフルエンサーを選定し、戦略的に発信することで売上と認知度の両方を向上させた成功事例です。
あるECブランドは、広告費を抑えつつ高い成果を上げるため、CPC(クリック単価)最適化戦略を導入。狙ったターゲット層に効率よくリーチし、顧客獲得単価(CPA)を大幅に削減しました。
具体的には、クリエイティブのA/Bテストを実施し、CTR(クリック率)が最も高い広告を優先配信。さらに、ターゲットの関心度が高いキーワードや類似オーディエンスを活用することで、広告効果を最大化しました。その結果、CPCを30%削減し、同じ広告費で従来の1.5倍の顧客を獲得することに成功。
この施策では、単に広告配信を増やすのではなく、ターゲットごとに最適化したクリエイティブと配信戦略を組み合わせることで、費用対効果を最大限に高めた成功事例となりました。
インフルエンサーマーケティングの費用対効果を高めるには、継続的な見直しと改善が求められます。最後に、そのために実践すべきポイントを紹介します。
ぜひ参考にしながら、自社の施策に活かしてみてください。
運用におけるA/Bテストを繰り返し、どの施策が効果を発揮しているのか見極める必要があります。
たとえば、エンゲージメント率やコンバージョン率を追跡しつつ、成果が出ているキャンペーンやインフルエンサーの要素を明確にしていきます。
成果測定しやすいキャンペーンを進め、目標達成度を評価できるような体制にしていきましょう。
A/Bテストで得たデータをもとに、成果を出しているインフルエンサーを起用し、より効果的なキャンペーンへとブラッシュアップしていきましょう。
たとえば、エンゲージメント率やコンバージョン率が高いインフルエンサーがいれば、その投稿の傾向を分析し、次の施策に活かすことができます。どんな言葉が刺さっているのか、どのフォーマットが反応を得やすいのかを見極め、成功パターンを増やしていくことが大切です。
「なんとなく」でインフルエンサーを選ぶのではなく、データに基づいて最適な人を起用することで、キャンペーンの精度は格段に上がります。
成果を上げるにはPDCAを積み重ね、より強いマーケティング戦略を築いていきましょう。
インフルエンサーマーケティングを成功させるには、感覚ではなく、データに基づいた改善がカギになります。
「バズったかどうか」で終わらせるのではなく、どの投稿が刺さったのか、なぜ購買につながったのかを細かく分析し、次の施策に活かすことが重要です。
たとえば、エンゲージメントが高い投稿の傾向や、フォロワーが増えたタイミングを把握するだけで、次の一手がグッと効果的になります。
なんとなく運用するのではなく、適切な指標を設定し、データをもとに改善を積み重ねることで、売上や認知度を確実に伸ばしていきましょう。
「インフルエンサーマーケティングについて、一度プロに相談したい」
「Instagramなどを活用したSNSマーケティングがしたいけど方法がわからない」
「共感を生むようなクリエイティブ制作の方法や、その後の数値分析の仕方がわからない」
このような悩みを抱えている企業担当者様はいらっしゃいませんか?
ここ数年、集客チャネル拡大を目的として、InstagramやTikTokなどのSNSを活用する企業が急速に増えています。
しかし、媒体アルゴリズムなどがめまぐるしく変化するがゆえに、間違った方法で運用しても成果につながることは難しいことが事実。むしろ、リソースを無駄遣いしてしまっている可能性は十分に考えられます。
そこで、LIDDELL(リデル)は「インフルエンサー×SNS」に強みを持っており、人を基軸とした共感マーケティングに大きな強みを持っています。自社で50,000人のインフルエンサーを抱えており、総フォロワー数は約7.3億人と、国内最大級のSNSマーケティング支援企業です。
実際にこれまで、7,000社を超える企業様へのサポート実績があり、あらゆる業界ジャンルのマーケティング課題をSNSやインフルエンサーを活用した支援施策によって解決してきました。
SNSやインフルエンサーのみならず、デジタルマーケティングにおけるさまざまな施策、さらにはマーケティングにおける戦略立案からのご相談も可能です。ぜひお気軽にお問い合わせください。