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X・旧Twitter(ツイッター)での採用を攻略!成功の秘訣は「社員インフルエンサー」にあり
最終更新日 2024年11月9日(土)
記事作成日 2024年8月1日(木)
「斎藤あや@◯◯社人事」
このような個人名義の採用アカウントを見て運用の裏側が気になったことはありませんか?
主にX(旧Twitter)において、SNS内で社員をインフルエンサー化する採用テクニックが広がっています。
Xが採用活動で使われている理由は、リアルタイムかつ等身大を伝えられるツールだからです。また、SNS運用について特別な教育を受けていない社員でも、文字ベースでカジュアルに投稿できる点が他の媒体にないメリット。
この環境をぜひ活用し、社員インフルエンサーの起用で採用活動を強化していきましょう。
目次
若者世代への採用広報の成功にはX(旧Twitter)の活用が欠かせない!
多くの企業が、XをはじめとするSNSでの採用広報に注力していています。なぜなら就活生の情報収集ツールとして、SNSが根付いてきたからです。
就職・転職のサポートや人材派遣サービスを提供する某企業は、2013年と2022年卒業の就活生を対象に、SNSの活用状況を調査しました。
その結果、SNSを就活で積極的に活用したい・一定の範囲で活用したいと肯定的に捉える就活生は10年間で35%も増えていることがわかりました。
スマホネイティブ世代とも言える就活生たちにとって、以前よりもSNSが身近なものになっているのだと予想できます。
そしてSNSの中でも、就活情報のリサーチによく使われるのはX(Twitter)だということも明らかになりました。
このようにSNSやXは、就活生へのアプローチを広げるには欠かせないツールとなっています。
採用広報用のXアカウントをまだお持ちでない企業も多いかもしれません。しかし積極的に就活生との接点を作るには、SNSやXの活用が重要な取り組みとなりそうです。
X(旧Twitter)で採用を成功させるポイント
X(旧Twitter)が就活生の情報収集ツールとして一般化し、企業でも参入の重要性が高まっています。とはいえ、具体的にどのような取り組みが就活生に響くのでしょうか。
ここでは、採用広報を成功させるためのポイントを紹介します。コツを掴んだ運用で、Xから多くの就活生に情報を届けましょう。
1.継続的に発信する
間を空けずコンスタントに発信することが大切です。時々しか更新していない採用広報アカウントでは「今年は採用を見送る予定なのかな」と、就活生を不安にさせてしまうことがあります。
投稿する曜日や時間を決めるだけでも発信を安定させられます。
なお、運用担当者の休日や退勤時間後には、Xを操作するのが難しい場合もあるでしょう。パソコンのWebブラウザからXを開くと予約投稿の機能を使えるので、ぜひ活用してみてください。
2.コミュニケーションを重視する
X(旧Twitter)では、一方的な発信とならないようにしましょう。適度なコミュニケーションにより、就活生に自社のアカウントを覚えてもらうきっかけ作りとして効果的です。
例えば質問のDMやリプライに対して迅速に対応したり、就活生の投稿にいいねを送ったりしてコミュニケーションを深めることが求められます。
コツコツとコミュニケーションを重ねれば、ファン化も期待できるでしょう。
3.就活生のニーズに応える
採用広報アカウントで情報を届けるべきは、現役の就活生や就職希望者たちです。彼らのニーズからズレた投稿では、いくら行動を重ねても「自分に対する内容ではないのだな」と就活生が離れてしまいます。
相手が求めることを理解し、投稿内容へと落とし込みましょう。
就活生がXで情報収集しているのは、次のような内容です。
- 就活ノウハウ
- 就活支援に関する情報
- 企業情報
- 就活仲間の声
採用広報アカウントを立ち上げる際、コンセプトを絞る参考にもなりますよ。
4.X(旧Twitter)のアルゴリズムを理解する
アルゴリズムとは、ポスト(投稿)をユーザーにおすすめ表示するための仕組みを指す言葉です。自社のアカウントと接点のないユーザーに広く投稿を届けるには、このアルゴリズムの理解が欠かせません。
2024年現在では、アカウントに対してポジティブな反応が集まるほど加点となり、おすすめで表示されやすくなると考えられています。
ポジティブな反応とは、ユーザーが自発的に起こしてくれるいいねやリポストなどの行動のことです。
なお、X(旧Twitter)のアルゴリズムは、常に改訂が繰り返されています。最新情報を追いかけ、その時々に合った運用スタイルを考えていきましょう。
5.社員インフルエンサーを活用する
X(旧Twitter)の採用広報アカウントでは、企業の顔として発信に注力する「社員インフルエンサー」が続々と登場しています。
社員インフルエンサーはXの中で「◯◯社の◯◯さん」として就活生に知られるようになります。
結果として「企業の公式アカウント」による発信と比べてフランクに就活生とつながれるでしょう。就活生にリアルな人柄が伝わり、個人への親しみや働き方への憧れとなることを期待できます。
また、社員インフルエンサーは社内のお手本として周りに刺激を与えられる存在です。Xでの積極的な発信を見て「自分もこの人のようになりたい」とモチベーションが高まる社員も現れる可能性があります。社員インフルエンサーは単なる採用広報スタッフにとどまらず、社内の新たなロールモデルとなるでしょう。
X(旧Twitter)で社員インフルエンサーを作るまでにやることリスト
X(旧Twitter)を使った採用広報で、社員インフルエンサーの存在は大きな力になります。社員自身が発信することで、企業の魅力や社風がよりリアルに伝わり、就活生からの関心を引きやすくなるでしょう。
しかし、社員インフルエンサーはまだ新しい取り組みであり、再現性に困っている企業担当者の方も多いかもしれません。そこでこの章では、社員インフルエンサーの育成に向けた具体的な行動を紹介します。
1.社内オーディション
活動に興味がある社員を募り、オーディション形式で選抜します。社員は実力や適性をアピールする機会を得られて、モチベーションとなります。また、競争意識が芽生えて社内が活気にあふれるでしょう。
次のように流れを組み立てた上で、オーディションを開催しましょう。
- 活動を経てどのような ロールモデルになってもらいたいのか明らかにする
- 日時や評価者を決める
- 評価項目を決める
- 応募要項や申し込みフォームを作る
評価項目は、会社のビジョンや採用方針に合った内容とすることがポイントです。オーディション担当者がX(旧Twitter)への知見をお持ちであれば、円滑な運用を叶えられるか測るための評価も決めておくと良いでしょう。
2.社員教育
オーディションに合格した社員が、X(旧Twitter)運用のノウハウを持っていないケースも多いでしょう。採用広報に関するメッセージや自社のビジョンを正確に伝えられるよう、活動前に教育することをおすすめします。
- アルゴリズム
- トレンド
- 写真撮影・加工
- ライティング
- コミュニケーション
このような内容を、インプットだけでなくアウトプットも織り交ぜて学べると理想的です。現役のインフルエンサーに講師や添削を依頼できれば、教育の質がさらに高まるでしょう。
3.運用マニュアルの作成
教育研修後にもX(旧Twitter)での振る舞い方を思い出せるよう、マニュアルとしてまとめると便利です。
運用に関する座学だけでなく、社内や社員インフルエンサー同士で統一すべきビジョンも言語化しておくと、運用方針へのブレを防げます。社員インフルエンサーが交代したり増員したりする際にも、マニュアルを共有することで再現性高く活動してもらえるでしょう。
なお、マニュアルは状況に応じて修正・追記することが大切です。
社員インフルエンサーがX(旧Twitter)で採用広報を担う際の注意点
社員インフルエンサーがX(旧Twitter)で発信すれば、企業の魅力を伝える良い手段となるでしょう。一方で、就活生からの信頼を失わないよう注意すべき点も多くあります。
個人アカウントとは運用の感覚が変わると念頭に置き、慎重な行動を心がけましょう
1.炎上に気を付ける
X(旧Twitter)は拡散性が高く、不適切な発言や誤解による炎上のリスクがあるSNSです。社員インフルエンサーの発言は、良い意味でも悪い意味でも企業全体のイメージを左右するでしょう。
実際に採用広報を目的とした社員インフルエンサーが炎上し、アカウントを削除することになった事例も存在します。
投稿前に文章や写真をダブルチェックする、ユーザーからのネガティブな意見は早めに共有するなど、ケースごとに対応方針を決めておくのがおすすめです。
2.発信と実態のギャップをフォローする
X(旧Twitter)での印象と企業の実態にギャップがあっては、就活生からの信頼を失ってしまいます。特に入社してから「イメージしていた企業ではない」と思われると、求職者向けの口コミサイトなどに否定的な書き込みをされる恐れもあります。
企業の魅力を強調するのはもちろん良い心がけですが、エピソードの誇張はやめましょう。
感じ方のギャップを防ぐには、就活生にこまめなフォローを入れる取り組みが重要です。社員インフルエンサーの発信から会社見学やカジュアル面談につなげ、さらに企業への理解を深めてもらうのです。このようなイベントに社員インフルエンサーも出席できると、Xのイメージとの剥離を防げます。
3.導線設計をないがしろにしない
X(旧Twitter)で採用広報をする目的は、バズではなくあくまで「採用」。投稿を見た就活生が応募や説明会参加といったネクストアクションを起こせるよう、しっかりと導線を組みましょう。
- 企業について知るにはどこを見れば良いのか
- 直近でイベントは開催されるのか
- リクルートサイト内にページはあるか
- どこから応募すれば良いか
このような内容の周知を徹底し、就活生を迷子にさせないよう対策してみてください。
まとめ
就活生に向けた採用広報用SNSが盛り上がりを見せています。特にX(旧Twitter)は、就活生からの注目度が高く、企業の魅力を伝えるための有力なツールとして活用されるようになりました。
しかし多くの企業がXを使った採用広報に取り組んでおり、競合アカウントに埋もれないための差別化が求められています。この差別化のアイディアとして注目されているのが、人事部などから「社員インフルエンサー」を起用する施策です。
企業で働く張本人によるリアリティある発信は、就活生に刺激を与えるきっかけとなるでしょう。また、社員インフルエンサーへの親近感が生まれ「一緒に働きたい」「この人のようになりたい」と、応募への意欲が高まることも予想できます。
SNSを使った採用広報にお悩みの方は、ぜひ施策の1つとして検討してみてください。