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Z世代就活生の心を掴む!SNSを活用した最新採用ノウハウ
最終更新日 2024年11月9日(Sat)
記事作成日 2024年8月1日(Thu)
新卒世代の就活で企業がうまく立ち回るには、Z世代の考え方を知ることが大切です。例えばZ世代は終身雇用で1つの会社に人生を埋めようとは考えていません。
「好きなことを仕事に」「起業家やフリーランサーになった若者のようにカッコいい人生を送りたい」といった価値観に憧れを抱いています。
Z世代の価値観を揺さぶり魅力的な会社と思ってもらうには
「好きなことを仕事にできる」
「就業しながらスキルが上がる」
といった特徴を伝える必要があります。そこで採用活動を助けてくれるのが「SNS」です。
先輩社員たちが楽しみながら生き生きと過ごす様子をSNSで見せて、Z世代就活生に働くイメージを持ってもらいましょう。
目次
Z世代が持つ就活への価値観とは!特徴を3つ紹介
そもそもZ世代とは1990年代後半から2010年代前半にかけて生まれた世代を指す言葉。それ以前に生まれた世代とは大学進学率や経済といった社会的な背景が異なり、就活観にも変化が起きています。
まずはZ世代の価値観を紐解き、採用活動の参考にしてみましょう。
1.楽しさや安定性を求めている
就職したからには出世が第一と考える就活生は、減っている傾向です。企業による意識調査では「楽しく働きたい」「安定して働きたい」といった就活生が多いことが明らかとなりました。
出典:マイナビ 2024年卒大学生就職意識調査
中でも「安定して働きたい」という価値観は、20年前よりも30%も回答が増えています。
リーマンショックやコロナ禍といった社会的な出来事を知り、安定思考が高まっているのかもしれません。
2.社会問題への関心が高い
特に女性の中で社会問題への関心が高く、就職を検討する際にも注目していることがわかっています。そして10代後半の53.4%が企業の社会的な行動を参考にしているようです。
出典:フリュー株式会社の調査機関「ガールズ総合研究所」によるインターネットリサーチ(2020年8月12日~8月18日)
例えば社会問題として、SDGsや多様性を意味する「ダイバーシティ」に関する取り組みが挙げられます。企業としても自社の社会的な活動をアピールすることで、Z世代の関心を惹く材料にできる可能性があります。
3.就活の手段が多様化している
2000年代に入り、インターネットを活用した就職活動が定番となりました。
さらに2010年代にはSNSの利用が一般化し、Z世代の情報収集の幅が広がっています。就活生の半数以上がSNSで情報を集めているという統計もあるほどです。
SNSのほかにも、ネットニュースや動画サイトなど多くの手段でZ世代は情報を集めるようになりました。
企業としても多様的な手段で情報発信や接点作りを進め、就活生に興味を持ってもらう入り口を増やす必要がありそうです。
Z世代は就活でどのようにSNSを活用している?
SNSで情報収集する就活生は年ごとに増加しています。しかし企業側からすると、Z世代がSNSを用いてどのような行動をとっているのか、想像できない点もあるのではないでしょうか。
そこで、Z世代が主にSNSで調べていることを3つ紹介します。Z世代の特性に合った発信で、ぜひ就活市場での注目を集めましょう。
1.就活ノウハウの情報収集
履歴書の書き方や面接対策など今すぐ就活で使える具体的なノウハウです。就活はほとんどの学生にとって、初めての経験。不安や疑問を解消するため、SNSを教科書のように活用するケースが多いのではないでしょうか。
実際に、法人・個人を問わず多くの運営者が就活ノウハウアカウントを立ち上げ、情報提供しています。
2.企業分析
企業分析の手段としても、SNSが使われています。例えば、週休3日制を導入する企業の一覧を紹介した就活アカウントの投稿 は、16万回以上も表示されました。
今まで接点のなかった企業を新しく知るきっかけとなるためか、Z世代に参考にされていることがわかります。
ただし、いわゆる「まとめ投稿」は情報の根拠に乏しい場合があり、Z世代は信憑性への懸念を持つことも。そのため企業情報については、公式アカウントを中心にチェックする人も多いようです。
3.就活仲間との情報共有
SNSを通じて、就活を頑張るZ世代同士でつながり、情報共有するケースもあります。就活ノウハウと企業分析に関する情報の多くは、社会人やメディア系企業によって提供されていました。しかしZ世代の就活生自身も、同じ立場の人たちに向けて情報発信しているのです。
経験を元にした濃い情報や、選考状況などのリアルタイムな共有は、就活生にとって貴重な生の声。同じ課題に挑戦している同世代だからこそ、共感したり真似したりできることが多いでしょう。
Z世代の就活生にアプローチするには応募の量・質が大切
就活スタイルが多様化するZ世代にうまくアプローチするには、応募の「量」と「質」の両面を重視することが大切です。
「量」と「質」という言葉を聞いた印象では、初歩的なポイントのように感じるかもしれません。しかしSNSを起点に考えることで、以前よりもさらに「質」と「量」を強化できます。
Z世代以外の求職者にも効果的な手法なので、ぜひ採用活動に取り入れてみてください。
応募の「量」を増やす方法
自社に興味を持ってもらう入り口の1つとして、SNSを定番化させる必要があります。従来では、次のような媒体が入り口の定番でした。
- 求人媒体
- エージェント
- リファラル
- 採用イベント
しかし中には、他社と差別化するために広告費やオプション費用で多額の予算を投じなければならない媒体もあります。一方でSNSは無料で使える上、広告を出稿するとしても他媒体よりも安価でスタートできることがメリットです。
SNSをうまく使い、Z世代との接点を拡大しましょう。
応募の「質」を増やす方法
応募の量が増えても、質が伴わなければ満足のいく採用はできません。質への意識が低いと、選考の途中辞退が増えるなど非効率な採用活動となってしまうでしょう。
応募の質を高めるには、就活をカスタマージャーニーに当てはめて考えることがおすすめ。カスタマージャーニーとは、商品を知って購入するまでのユーザー体験を示したものです。
就活では、Z世代が企業を知って内定を得るまでの流れを次の4段階で表せます。
1.認知フェーズ
周りの同行などから就活ムードの高まりを感じているものの、本格的な活動はまだ始めていない段階です。
将来どのような業界・職種で働きたいか、希望が定まっていない場合が多いため、企業からの情報提供で選択肢を知ってもらいましょう。
例えば社員紹介の記事を公開してSNSにも載せたり、就活生とつながるためのネットワーキングイベントを開いたりする施策が挙げられます。
2.検討フェーズ
どの企業に応募すべきか、検討を重ねる段階です。この時期になると、Z世代は転職支援サイトなどを通して具体的な応募先をピックアップし始めます。
検討フェーズのZ世代を取り逃がさないためには、わかりやすく情報をまとめることが大切です。
採用アカウントを立ち上げて情報を集約する、応募方法をわかりやすく紹介するなどしましょう。
3.活動フェーズ
就活を進めるにつれ、Z世代には不安や葛藤も生まれます。SNSには「面接がうまくいかなくてしんどい」といったネガティブな本音が書き込まれることも。
そこでZ世代の気持ちに寄り添うような施策で、悩みの解消を手伝えると良いでしょう。例えば、SNSで質問への回答を強化する、選考状況を細かに共有するなどの施策です。
4.内定フェーズ
Z世代との関わりは、内定を出して終わりではありません。内定を得てからも、これから先のことを考えてZ世代は不安や葛藤の気持ちでいっぱいです。
採用アカウントの発信は続け、社員や内定者へのインタビュー企画などで入社に向けたモチベーションをキープしてもらいましょう。
オフラインでは、内定者懇談会や職場見学を実施している企業もあります。
Z世代の就活に響くSNS運用のポイント
SNSを闇雲に運用しては、採用活動にプラスとならないまま終わってしまいます。Z世代の就活生にリーチしやすくなるよう、ポイントを押さえて運用しましょう。
1.SNSごとの特性を知る
機能やおすすめ表示の仕組みの違いで、SNSごとに取るべき行動が変わります。
例えばZ世代が情報収集によく使っているX(旧Twitter)とInstagramでは、コンテンツの蓄積性が対照的。Xではリアルタイム性が重視されており、トレンド感ある発信が求められています。イベントの告知や選考に関する最新情報の投稿が合うでしょう。Xのように情報の鮮度が重要なSNSは「フロー型」と呼ばれています。
対してInstagramは、情報の蓄積性がある「ストック型」のSNSです。何度も見返すユーザーが多いため、イベントレポートや社員インタビューといった企業の雰囲気を味わえる投稿が合っています。
このようにSNSの特性を知り、最適なコンテンツを公開しましょう。
2.発信時期を工夫する
2月後半から3月にかけて、就活に関する情報収集が活発化します。3月1日から広報活動が解禁され、企業が積極的に発信し始めるタイミングだからです。この時期に向けてSNSを整え、ニーズを取りこぼさないよう対策しましょう。
2月までは広報活動ができないとはいえ、プロフィール文を考えたり、投稿のストックを用意したりといった事前準備は可能です。3月1日になってから動くのではなく、逆算して行動することをおすすめします。
3.炎上に気を付ける
SNSは、例えるなら企業の顔。ところが近年、SNSの運用担当者による発言が賛否を生み、炎上するケースが見られます。
一度の炎上でその後何年間もZ世代に悪い印象が残ってしまうため、SNSでの発言には十分な注意を払いましょう。
運用のガイドラインを作る、インターネット上でアカウントへの評判をリサーチするなど、対策を講じることが重要です。
まとめ
Z世代は仕事に楽しさや安定性を求めており、出世を第一として考える人は減っている傾向です。
また、Z世代の間ではSNSで情報収集する動きが広まっています。就活に関するノウハウを調べたり、企業研究の材料にしたりと活用しているのです。そして企業にとってもSNSは単なる告知場所にとどまらず、ファン作りやコミュニケーションを行うための重要な媒体となりました。
ただリクルートサイトやイベントと比べると、SNSを活用している企業はまだ少ない状況です。そのため、採用アカウントを持っていない企業も多いかもしれません。しかし、多様化するZ世代の就活をフォローするにはSNSでも発信し、企業のイメージを多くの人に知ってもらいましょう。