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最終更新日 2024年12月27日(Fri)
記事作成日 2023年12月23日(Sat)
Z世代を中心に広がる「推し活」は、今や経済を動かす大きな力となっています。ファンが商品を購入したり、イベントに参加したりする行動は、単なる趣味や楽しみを超え、企業の売上に大きな影響を与えているのです。
では、推し活をマーケティングに取り入れ、売上を伸ばすために企業は何をしたらよいでしょうか。それは、推し活の魅力を効果的に発信するファンインフルエンサーとSNSでタイアップし、ファンの共感を掴むことです。
この記事では、推し活をするファンに対して行ったリデルの独自調査をもとに、その経済効果やSNSとの関係性を解説します。また、ファンインフルエンサーとのタイアップ方法についても具体的に解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
Z世代を中心に広がる推し活は、ファンが「推し」のアイドルや芸能人などを応援する行動を指します。これに対し、推し活マーケティングとは、この応援行動を企業の販促に活用する戦略のことです。
企業にとって、ファンが推しのために商品を購入したり、SNSで推しに関する情報を拡散したりする行動は、自社ブランドの認知拡大や売上向上を図る絶好のチャンスです。
似ているようで微妙に異なる「推し活」と「オタ活(ヲタ活)」。
推し活は、芸能人やアイドルなど、自分が好きな人を応援する活動全般を指すことが一般的です。一方で、オタ活は趣味としてのゲーム、アニメ、マンガなど、ジャンル全体を愛好すること、そしてそれに没頭して楽しむことを指します。
推し活は、ファンがSNSを活用して特定の対象への愛を共有する特性があり、企業のマーケティングにも直結しやすい側面を持っています。
推し活の代表例には、以下のものがあります。
これらの活動において、特にSNSはZ世代が推し活を楽しむために欠かせないツールです。企業はこれをうまく活用することで、高い販促効果を実現できます。
たとえば、有名なのが「推しカラー」を使った商品づくりです。人気アイドルは、それぞれに「メンバーカラー」が決められています。人気アイドルの色を取り入れた商品は、ファンにとって「自分の推し」を感じられる特別感を得られ、購入意欲が高まります。
その結果、「推しカラー」といった投稿やハッシュタグにつながることも。「ここで買えたよ!」とファンの間で自然と話題が広がり、商品やブランドの認知度アップにつながるのが、推し活を活用した販促の強みです。
弊社リデルの独自調査では、ファンが「推し」のために使う金額は幅広く、日常的な支出から高額な一時的支出まで多岐にわたることがわかりました。
この調査結果をもとに、推し活マーケティングがどのように経済効果を生み出し、売上拡大を期待できるかを解説します。
本調査では、ファンが推し活に使う月の金額は「1万円未満」が54.7%と最も多い結果でしたが、1~3万円と回答した人も28.9%と約3割にのぼります。また、3~5万円以上の支出層も一定数おり、推し活が「趣味」を超えた「生活の一部」となっていることがわかります。
この結果から、企業が狙えるのは手頃な価格帯の商品だけではありません。ファン心理をくすぐる1~3万円程度のグッズや体験を提供することで、より広い層にリーチできる可能性があります。
これをSNSで「買った!」「参加した!」と投稿されるようなプロモーションを仕掛ければ、さらに認知度拡大のチャンスが広がります。
次に、「過去、1ヶ月で推しに使った最大金額」の結果を見てみましょう。
「1万円未満」が22.6%と最も多い一方で、「1~3万円」が20.1%、「3~5万円」が17%と、比較的高額な支出をしている層も目立ちます。さらに驚くべきことに、7~10万円(10.1%)や10~30万円(12%)を使った人も一定数存在しています。
注目すべきは、7万円以上支出したファンが合計で24.2%に達している点です。つまり、推しのためなら「高額でも価値がある」と感じて購入するファンが少なくないということ。「特別感」や「ここでしか買えない」を打ち出した商品やサービスは、ファンの心を動かすカギになります。
企業はこのような高額支出層を分析し、ターゲットにすることで、推し活マーケティングを一層強化できます。
SNSは推し活を楽しむための必須ツールであると同時に、企業にとっても見逃せない販促の場です。
本章では、なぜ推し活マーケティングとSNSに強い関係性があるのか、数値から具体的な理由を分析していきます。
同調査によると、最も利用されているSNSは「Instagram」で、推し活ユーザーの44.7%が活用していることがわかりました。
Instagramが支持される理由は、ビジュアルで推しの魅力を伝えやすく、ストーリーズやリールで効率的に情報を共有できる点です。
また、Instagramの特徴として、ファンは推しに関連するハッシュタグを積極的に検索し、仲間や情報を探す習性があります。この行動を企業がうまく活用すれば、商品やサービスが自然とファンの検索結果に表示され、新たな顧客層へのリーチが期待できます。
次に、推しをSNSでフォローしている人は93.1%にのぼります。
推しのアカウントをフォローすることで、ファンは推しの日常や最新情報を身近に感じられます。
コンテンツでは、ファンが最も好きな投稿は「日常の様子やオフショット」で66.7%に達しており、圧倒的な人気を誇りました。これに続き、「ライブやパフォーマンスのハイライト映像」(11.9%)も高く支持されています。
これらの結果からわかるのは、ファンが推しとの「近さ」や「リアルな一面」を重視している点です。SNSを通じて推しのリアルな一面や日常を垣間見ることで、エンゲージメントを構築するとともに、高い満足感につながっています。
このような体験が、推し活においてSNSとの関係性をさらに強固なものにしていると言えます。
また、この調査では77.4%のファンがSNSを通じて、同じ推しを応援する他のファンとつながった経験があることが分かりました。
同じ推しを応援しているファン同士のつながり方として、50.9%が「SNSでのリプライやメンションを通じた日常的な交流」と回答しています。また、「ハッシュタグを通じた交流」が32.1%と続きました。
この結果から、SNSはファン同士の主要なコミュニケーションツールであると同時に、企業の販促にもスムーズな導線となっていることが明らかです。
ファンはSNSを通じて推しに関する情報を積極的に共有し、自然と周囲に広めます。この「推しを広めたい!」というファン心理をうまく活用すれば、企業は新たな可能性を切り拓き、より効果的な施策を展開できるでしょう。
推し活マーケティングを成功させるには、フォロワー数が多く影響力のあるファンインフルエンサーを起用することが鍵となり、驚異的な効果を生み出します。
自分自身がファンだからこそ、推しの魅力を最大限に引き出し、さらにファンの共感を生む発信が得意です。本章では、ファンインフルエンサーがなぜ絶大な効果を生み出すのか、具体例を交えて解説します。
ファンインフルエンサーは、自分自身もファンであるからこそ、高い共感を呼ぶ投稿が可能です。
「公式写真やファンアートのシェア」(23.3%)では、推しの魅力をわかりやすく伝え、他のファンも一緒に盛り上がれるきっかけを作ります。また、「推しグッズやコラボ商品の紹介」(18.9%)では、実際の使用感やおすすめポイントを共有し、購入を後押しする力があります。
さらに、「チャレンジ企画やオリジナル動画」(17.6%)では、楽しさや新しさを取り入れ、多くの人にシェアされる投稿やUGCを生み出すことが得意です。
同じ推しを応援する気持ちを大切にした発信だからこそ、多くのファンの心に響き、自然と広がりやすくなるのです。
「ライブイベント等に関連した投稿」が37.1%で最も反応が良く、続いて「公式写真やファンアートのシェア」(17.6%)や「推しのグッズやコラボ商品の紹介」(13.8%)も高い支持を得ています。
ファンインフルエンサーは、こうしたデータをもとにしながら、強い共感を生む投稿を作り上げるプロです。
さらに、これらが投稿されるSNSの85.4%がやはり「Instagram」です。Instagramは、写真や動画で推しの魅力を伝える最適なプラットフォームであり、その密接な関係性がマーケティング効果をさらに高めています。
今回は、推し活アカウントを運用し、多くの共感を集めている「 Miruさん (@22_nowonsale)」について紹介します。彼女の投稿には、推しである「菊池風磨」さんの魅力を最大限に引き出し、ファンがフォローしたくなる工夫が詰まっています。
Miruさんのアカウントで注目されるのは、推しの「菊池風磨」さんへの愛が詰まった圧巻のUGC(ユーザー生成コンテンツ)です。誕生日には、バルーンや写真で彩られた特別な空間を演出し、多くのファンの心を掴んでいます。このような手作り感と細部へのこだわりは、他のファンにも「自分もやってみたい!」という共感を呼び起こすのです。
たとえば、このような投稿に「使用したバルーンセット」や「デコレーション素材」のリンクを添えることで、企業の商品が直接販促につながる可能性があります。さらに、特定のブランドとタイアップして「推しの誕生日デコレーションキット」を販売するなど、ファンの行動をサポートする商品展開も可能です。
UGCは、リアルな熱量とファン目線での商品活用例を示すことで、他のファンの購買意欲を自然に引き出します。このような投稿は、企業にとって効果的なマーケティング手段となります。
一見すると、ネイルの投稿は、推し活マーケティングとは無関係に思えるかもしれません。しかし、そこに推しのカラーやモチーフを取り入れるだけで、特別な意味を持つコンテンツに早変わりします。
たとえば、推しの名前や象徴的なデザインを取り入れたネイルアートは、ファンの心をくすぐり、ネイルサロンへの誘導や予約増加に効果的です。また、ネイルのパーツ1つでも、推しと関係があれば、ファンはどこで買えるのかを探し、購入しようとするでしょう。
このように、「推し」を切り口にした掛け合わせは、どんな企業にもチャンスをもたらします。重要なのは、直接関係がなさそうなものでも、ファン心理を理解し、巧みに「掛け合わせる」ことです。
こうした工夫が、他社との差別化を生み出し、ファンを巻き込む新たなビジネスの機会を提供します。
(関連記事:推しがいる人必見!オタ活インフルエンサーって知ってる?)
最後に、推し活マーケティング成功のために覚えておきたいポイントを紹介します。SNSでファンに「共感」してもらうには、以下の4つの点がとても重要です。
推し活マーケティングでは、企業の商品を前面に出すのではなく、推しを引き立てることがとても重要です。ファンが「推しのために買いたい」と思う心理をくすぐる仕掛けを作ることで、自然な購買行動を促せます。
推し活の中心にいるZ世代は、SNSを通じて推しの情報を発信・共有しています。この世代に響くトレンドやデザイン、ストーリー性を取り入れたプロモーションを展開しましょう。特にInstagramやTikTokなど、彼らが日常的に使うプラットフォームでの施策が効果的です。
ファンが楽しみながら参加し、他のファンと共有したくなるような企画を作ることが大切です。
たとえば、推しのカラーを使ったグッズやフォトコンテストは、SNSでの投稿や拡散につながります。簡単に参加できて、共有したくなる工夫が自然とブランドの認知度を高めます。
推し活マーケティングでは、「推しを広めたい」「推しとつながりたい」というファン心理を理解することが重要です。この愛情や応援心に応える形で、コメントやリツイートを通じて交流を深めると、ファンは満足感を得られます。こうした双方向のやりとりが、推し活の充実感を高め、ブランドや商品への信頼感にもつながります。
今の時代、推し活マーケティングはSNSと深く結びついています。その中でも、ビジュアルで推しの魅力を伝えるInstagramは特に効果的です。Instagramの特性上、ファンの共感を呼び起こしやすいのも1つのポイントです。
本記事の結論として、推し活マーケティングの成功には、ファン心理を熟知したファンインフルエンサーとのタイアップが最適です。彼らの共感を生む力と影響力を活用することで、ブランドや商品の魅力を効果的に拡散できます。
また、推しを主役に据え、ファンとのエンゲージメントを深めることで、ファン心理を的確に捉えた高いマーケティングが可能になります。ただ商品を売るのではなく、ファンの「推しを応援したい」という気持ちに寄り添い、自社との掛け合わせを行っていきましょう。
このような施策を行ってみたいけど、SNSマーケティングに関する知識が無い、人手が足りないとお悩みの企業様は、弊社が全面的にサポートします。
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