コラム

【初級編】Instagramインサイトを活用した数値改善方法について

最終更新日 2025年3月7日(Fri)

記事作成日 2023年12月26日(Tue)

SNSでアカウント運用をスタートし始めた企業の担当者様、Instagramの「インサイト」機能を活用できていますか?
売上達成までのデータを見える化し、流入経路やその割合を理解しておくことは、今後のPDCAサイクルの中でとても大切なことです。
そこで今回は、Instagramでインサイトを活用した数値改善の方法についてお話していきます。流入割合の目安なども、参考にしてみて下さい。

Instagramインサイトとは

Instagramインサイトは、ビジネスアカウント限定の機能として提供されており、豊富なデータを通じて、アカウントのパフォーマンス評価やマーケティング戦略立案に役立ちます。

利用者の年齢層、性別比、地域分布などの基本的なデモグラフィック情報から、特定の投稿やストーリーズに対するユーザー反応を数値化して見ることができるのです。具体的には、インプレッション数やリーチ数、エンゲージメントの指標、フォロワー増減といった多岐にわたるデータを得ることが可能となっています。

実際に利用するには、個人アカウントからビジネスアカウントへの切り替えが必要です。

これらのデータを活用することで、より効率的なコンテンツ戦略の構築や、フォロワーとの関係強化を図ることができるでしょう。

 

Instagramインサイトの解析と重要性

Instagramインサイトによるユーザー行動の解析は、マーケティング効果を最大限に高めるうえで非常に重要です。

インサイトでは、アカウントに訪れるユーザーの行動パターンを詳しく把握することができます。

  • ある投稿がどれだけのユーザーに表示されたか(インプレッション数)
  • 実際にどれだけのユーザーがそれを見たか(リーチ数)
  • そして具体的なエンゲージメント活動(いいね、コメント、シェア、保存)

などのデータを分析することで、どのようなコンテンツがフォロワーにとって価値あるものかを知ることができるのです。

これらの情報は、ユーザーの興味や関心を引き付けるためのコンテンツ作成に直結し、フォロワーのエンゲージメントを高めるための施策に活きてくるでしょう。

次章では、実際にInstagramインサイトで数値改善する方法をご紹介していきます。

 

Instagramインサイトで数値改善する4ステップ

では、投稿の下に表示される「インサイトを見る」をタップして分析画面を開き、数字を確認していきましょう。
特に注目して欲しいのは流入経路・流入割合です。
次の4ステップで、仮説を立てて改善施策を考案してみてください。

 

ステップ①新規ユーザーによるアカウント訪問数を確認する

当たり前ですが、新規のユーザーに投稿を見てもらわないとフォロワー増加にはつながりません。
新規ユーザーの流入を確認するには、「1投稿ごと」または「指定期間全体の数値」で確認する方法があります。

それぞれでインサイトの確認が可能ですが、より具体的に改善するためにも、今回は「1投稿ごと」にインサイトを確認してみます。

 

ステップ②インサイト項目の定義を理解する

インサイトの分析項目は、2024年から2025年にかけて、一部のアカウントで新しくなっているでしょう。2025年2月現在では、新しいインサイト・古いインサイトがユーザーにより混在しています。

基本的な用語の意味を知り、数値を正しく分析できるようにしましょう。

【新インサイトの定義】

  • フィードの閲覧数
    …フィードから閲覧された割合。フォロワーとフォローされているハッシュタグのフィード閲覧数などを含む
  • プロフィールの閲覧数
    …プロフィールからの投稿の閲覧数
  • おすすめの閲覧数
    …他ユーザーにおすすめされた投稿の閲覧数の割合。フィードの発見、検索、おすすめでの閲覧数を含む
  • 再シェアの閲覧数
    …他ユーザーにシェアされた時の投稿の閲覧数。ストーリーズでのシェア、チャットへの送信を含む

※100%新規流入とは限りません。

※2025年2月現在、こちらのインサイト項目が全てのアカウントで実装されているわけではありません。そのためアカウントによっては古いインサイト項目が表示されている可能性があります。

【旧インサイトの定義】

  • ホーム
    …タイムラインからの流入。基本的にはフォロワーからの流入と考えて良い
  • プロフィール
    …アカウントのプロフィールページから流入。他のアカウントからタグ付けされた時に増える傾向
  • ハッシュタグ
    …ハッシュタグ検索画面から流入
  • その他
    …上記以外の流入項目の合算値

※下記以外にも「発見」など他の項目はございますが、今回は割愛させていただきます。

※100%新規流入とは限りません。

▼旧インサイトの見本

 

ステップ③インプレッションに対する流入割合を確認する

従来のインサイト項目では、「ハッシュタグ」「プロフィール」のインプレッションに対する流入割合を計算し、それぞれ15〜20%以下だと低いと考えて良いでしょう。
※1万フォロワー程度のアカウントの平均値より(リデル調べ)

「プロフィール」流入割合=1959/3,123×100%=30.7%
「ハッシュタグ」流入割合=533/3,123×100%=17.0%

今回の事例でいくと、「ハッシュタグ」からの流入数がやや低いことがわかります。
他の投稿の数値も確認する必要もございますが、
「ハッシュタグ」選定を改善することが見えてきました。

 

ステップ④アカウントの不足している項目を改善していく

今回の場合、ハッシュタグ選定を改善する必要があるため、選定のコツについてお伝えいたします。

1.すべての投稿に同じハッシュタグを選定しない

いわずもがなの内容ですが、同じハッシュタグばかり選定してしまうと、どのハッシュタグが有効なのか検証することができません。

画像ごとに関連したハッシュタグを必ず選定していきましょう。

2.自分のアカウントに適したハッシュタグ件数のものを選定する

適したハッシュタグ件数は、フォロワー数の10分の1〜10倍程度の件数となります。

1万フォロワーのアカウントであれば、1,000〜10万件程度のハッシュタグを選定するのがおすすめです。

実際、現在5,000〜10,000フォロワー程度のアカウントと仮定して、ハッシュタグを選定してみましょう!

コスメ/スキンケア商材の場合、「#リップ」と検索すると223万件あり、多すぎるハッシュタグであることがわかります。

その他のハッシュタグ候補を見ると青枠の
「#リップケア」6.3万件
「リップバーム」6.1万件

と適切な投稿件数のハッシュタグが見つかりました。

3.今の時期ならではなもの、より具体的なハッシュタグを選定する

こちらも実際に検索してみると、

「#赤リップ」23.8万件
「#ボルドーリップ」5,431件
「#ブラウンリップ」5.5万件

と【リップカラー+リップ】のハッシュタグがございました。

アカウントに適切なハッシュタグとして、
「#ボルドーリップ」5,431件
「#ブラウンリップ」5.5万件

を選定すれば良いことがわかります。

このように、1投稿にたいしてハッシュタグ選定を改善をするのも一苦労ですが、Instagramでは仕様上、どのハッシュタグから流入してきたかはわからないため地道に改善していくしかありません。

 

リールのインサイト画面の特徴

フィード投稿(主に画像形式の投稿)で確認できるインサイト項目に加え、リール(動画)では以下の内容も分析できます。

  • 再生数
  • 再生時間
  • 平均再生時間

特に、平均再生時間は数値改善のヒントになります。これは「どれだけ長く動画が見られたか」を知るための項目です。

動画を最後まで見てもらえるほどユーザーが長くアカウントに滞在してくれたと判断でき、アルゴリズムで優位に働くと推測できます。

平均再生時間が短い動画は、冒頭の興味づけが甘くユーザーがすぐに飽きてしまっているなど分析し、リール作りの参考にしてみてください。

 

Instagramインサイトに+α「PRST分析ツール」

そんなハッシュタグ選定の工数を少しでも軽減できるのが、PRST分析ツールです。

PDCAを回しながらアカウントを運用するには、インサイトデータの取得をする必要があります。弊社では無料でご利用いただける分析ツールを用意しています。

登録はこちらから↓
https://company.spirit-japan.com/register

【PRSTの特徴】

・利用料が無料!
無料の企業登録を完了した方はどなたでもご利用いただけます。※法人に限る

・アカウントごとのデータを可視化!
Instagramアカウントのフォロワー数の推移や投稿ごとのいいね数、コメント数などを取得し、レポートページも用意しておりますのでデータを蓄積・共有。

・流入が見込めたと想定されるハッシュタグの確認が可能!
検証しづらいハッシュタグ分析も、見える化!

ツールの導入により、毎日アプリを開いて手作業で数値を控える作業がなくなります。

また、企業担当者様の代わりに、インサイトの数値化や、分析を根拠とした施策のご提案などをいたします。弊社の専任担当者が対応し、Instagram運用に自信のない企業様でも効果的に運用を進められるようサポートさせていただきます。

Instagramのインサイト・アルゴリズムによるロジカルな運用に導きたい方は、ぜひご相談ください。

 

Instagram運用で「PRST」を導入するインサイト分析以外のメリット

PRSTでできるのは、インサイトの分析だけではありません。御社の売上やブランディング効果を最大化できるよう、以下のような施策を提案させていただきます。

ターゲットやコンセプトを元に施策をカスタマイズし、他社にない新たな価値を生み出しましょう。

 

クリエイティブ作成を外注できる

PRSTに在籍する300名のクリエイターから、御社と相性がいい人材をピックアップ。クリエイターが、自身のSNS運用を通して得たリアルな知見で、効果的なクリエイティブをご提案します。

写真撮影から加工まで丸投げしていただければ、御社で制作を内製化するよりも手間なくSNS用の投稿が完成。社内のSNSチームでデザインやセンスに長けたスタッフがいなくとも、媒体の特性に合ったクリエイティブを準備できる点がメリットです。

  • イラスト作成
  • キャプションライティング
  • ハッシュタグ選定

など、御社が苦手に感じている業務だけを部分的に承ることも可能です。

 

SNS広告を効果的に出稿できる

Instagram、X(Twitter)、TikTokともに、アプリ内の機能で有料広告を出稿できます。PRSTでは広告施策の提案から数値による効果検証まで、一元的なサポートが可能です。

SNS広告では、ただ費用を投入するだけでは思うような効果を得られません。広告数値の分析結果を次回の制作に反映させ、改善を重ねることで、効果を最大化できるのです。

とはいえ、運用のノウハウがない企業様では、SNS広告を打ち出すことで精一杯となり、効果検証・改善まで手が回らないこともあるでしょう。その点PRSTなら、アカウントを育て始めるところからサポートし、広告出稿と分析まで並走いたします。

 

ユーザーとのコミュニケーションを重視できる

実はInstagramでは、一般ユーザーとの濃いコミュニケーションが、アルゴリズムに寄与すると考えられています。テレビCMのように情報を一方的に伝えて終わるのではなく、ユーザーからのアクションを集めてコミュニケーションをとることが大切なのです。

PRSTでは、今まで以下のようなコミュニケーション施策を提案し、アカウントを育てるきっかけの1つとしてきました。

  • SNSキャンペーンの開催
  • スタンプを使ったストーリー運用
  • LIVE配信

企業のアカウント設計やブランディングを踏まえて最適なコミュニケーション方法を考え、実施の準備を進めてまいります。

 

まとめ

Instagramでは、公式アプリの機能で詳しいインサイト情報を取得できます。
インプレッション(表示回数)を母数として「どの程度プロフィールが閲覧されたか」「どの流入経路から多く表示されているか」などの分析が可能です。

数値を集めて自社アカウントに足りない点を考え、次の施策の改善案としていきましょう。

ただ、投稿ごとのインサイト情報は表示対象の期間を指定できないため、投稿から1時間後・12時間後・24時間後、などタイミングを決めて手作業で数値を取得する必要があります。

このようなマンパワーでの運用が手間に感じたら、分析ツールの導入もぜひ検討してみてください。

PRSTなら単なる数値化機能だけでなく、Instagramの運用に関わる施策の提案やクリエイターのアサインまで、網羅的なサポートを提供しています。

自社の運用ノウハウに自信がない企業様は、ぜひPRSTをご活用ください。

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今回は、【初級編】Instagramインサイトを活用した数値改善方法についての記事をご紹介いたしました。

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