導入のご検討・新規登録はこちらから
- インフルエンサーマーケティングのLIW TOP
- コラム
- インフルエンサーマーケティング成功理論-6 「インスタ投稿のエンゲージメントを高める「共感指数」とは? ー 共感指数の高いインフルエンサー選定例」
インフルエンサーマーケティング成功理論-6 「インスタ投稿のエンゲージメントを高める「共感指数」とは? ー 共感指数の高いインフルエンサー選定例」
最終更新日 2024年10月17日(Thu)
記事作成日 2023年10月24日(Tue)
インフルエンサーマーケティングを行う上で、重視しなければいけないのが、インフルエンサー選定です。
インフルエンサーを選定する上では、ただフォロワー数が多いだけではいけません。
最も確認すべきなのは「共感指数」です。
共感指数の高くないインフルエンサーでは、自社が求めている期待を超えられないでしょう。
本記事では、インフルエンサーの選定方法やフローについて解説します。
共感指数を意識したインフルエンサー選定
インフルエンサーの選定において、共感指数はとても重要ですが、まずはインフルエンサーが得意とし、興味を持っているジャンルを確認しておきましょう。
共感指数の高いインフルエンサーを選定するにしても、商品やサービス、ブランドの属性や立ち位置によって共感指数5つの要素のどれを重視するか異なるからです。
自社に合った属性のインフルエンサーに当たりをつけたら、自社にとってどの要素を高めたいかを検討し、インフルエンサーを選びましょう。
共感指数は、以下の5つから構成されます。
- 影響の範囲の値…その投稿がどのくらいのフォロワーの目に触れるかの基準となる指標
- 承認の値…一つの投稿に対して、どれだけ「いいね」やコメントがついたかを示すもの
- 発見の値…ハッシュタグの投稿件数とハッシュタグの時代性
- 参考の値…その投稿がどれだけ見た人の参考になったかを把握するための指標
- 印象の値…エンカウント率とクリエイティブ値
では、それぞれの要素に対してどのようなインフルエンサーが最適なのかについて、具体的に解説します。
影響の範囲の値を高められるインフルエンサー
インスタグラム上での存在感がまだ小さな商品やサービスをマーケティングしたい場合であれば、『影響範囲の値』 を拡大すべきです。
影響の範囲の値は、人の目に多く触れることが重要になるので、フォロワー数が多いインフルエンサーを選ぶと良いでしょう。
印象の値を高められるインフルエンサー
『印象の値』は、クリエイティブな技術が求められます。
そのため、写真の技術やスタイリングに長けていたり、写真を撮影できるスペースを持っていたりするインフルエンサーが適任です。
誰でも撮影できるような写真ではなく「その人でなければ撮影できない」写真を投稿しているかどうかを確認すると良いでしょう。
参考の値を高められるインフルエンサー
『参考の値』を重視するのであれば、 言葉の力が強いインフルエンサーを選びましょう。
写真の撮り方であれば、インフルエンサーのほとんどはこだわりを持っていますが、言葉の使い方については向き不向きがあります。
伝えたい情報をもれなく、 押しつけがましくなくまとめて記述できるかは、そのインフルエンサーならではの才能といえます。
また、『承認の値』 を重視するのであれば、『参考の値』は決して無視できない要素なので、まずは参考の値から高めていくのがおすすめです。
発見の値を高められるインフルエンサー
発見の値を高める場合は、ハッシュタグのセンスがあるインフルエンサーを選びましょう。
定番のハッシュタグだけではなく、時流に合わせたハッシュタグをつけているかが重要です。
ハッシュタグのセンスも、インフルエンサーによって大きく異なります。
共感指数を意識したインフルエンサーの選定フロー
共感指数を意識してインフルエンサーを選定する際は、大きく3段階に分けられます。
- インフルエンサーによる選定プロセス
- フォロワーによる選定プロセス
- 共感指数による選定プロセス
それぞれのプロセスの特徴、違いについて解説します。
1.インフルエンサーによる選定プロセス
インフルエンサーによる選定のプロセスには、プロモーションの狙いが大きく影響します。
ここでは、ストレートに「狙いのターゲット=インフルエンサー」と考えても良いでしょう。
たとえば、以下のようなターゲットを狙うブランドがインフルエンサーを選定するとします。
- 30代女性
- モード系のアパレルブランド
- フォロワー数1万人以上のインフルエンサーに依頼したい
上記の場合であれば、まずは希望通りのフォロワー数で絞り込みを行います。
次に、ブランドと同じジャンルのモード系、女性、30代のインフルエンサーを選びます。
仮にここで20代でガーリー系の女性を選んでしまうとブランドのターゲットと大幅にズレてしまうので、必ずターゲットのペルソナを準備しておきましょう。
2.フォロワーによる選定プロセス
インフルエンサーによる選定プロセスが完了したら、フォロワーによる選定プロセスを行います。
フォロワーによる選定プロセスを行う理由は、ブランドにとって最も影響力があるかどうかを考えるためのプロセスだと考えてください。
たとえば「30代女性、モード系、1万人以上のフォロワー」という条件で複数のインフルエンサーを集めた場合、インフルエンサーのフォロワーの趣味趣向は異なります。
そこで、フォロワーのインサイトに注目します。
フォロワーの男女比や年齢層、居住地などです。
クライアントは30代女性向けのアパレルブランドなので、男性やほかの年齢層のフォロワーの比率が高いインフルエンサーより、 30代女性の比率が高いインフルエンサーの方が適しています。
このプロセスを正確に実行しようとするとかなりの工数はかかりますが、深い共感を得られることに間違いありません。
3.共感指数による選定プロセス
最後に、共感指数を意識してインフルエンサーを選定します。
上記で解説したように、共感指数5つの要素では、果たす役割が異なります。
例に挙げたようなファッションブランドの場合であれば『印象の値』が大きければ大きいほど効果が出ます。
つまり、クリエイティブな写真を撮影できるインフルエンサーが適しているのです。
このとき、もしほかの値が多少低かったとしても、ファッションブランドの場合であれば、印象の値が高ければ問題ないと考えて、印象の値が高いインフルエンサーを起用すべきです。
ただし、ファッションブランドではなく、ビジュアル要素に乏しい商材の場合であれば、重視する共感指数は異なります。
たとえば、金融や保険、無形物のサービスの場合は『印象の値』よりも『参考の値』を重視すべきです。
フォロワーから信頼された上で共感を得たければ、 画像よりも言葉を工夫すべきだからです。
これらの共感指数による選定プロセスを理解しておくと、自社にとって要素を高めるべきかがわかります。
単純におしゃれな写真を投稿したりフォロワー数が多かったりするインフルエンサーではなく、自社の求める要素を満たしてくれるインフルエンサーができるのです。
商材によって「今回は参考の値を伸ばした方が良い」「今回は発見の値を重視した方が良い」など、ケースによってインフルエンサーを選定できます。
共感を高めた結果インフルエンサーはソーシャルオーソリティーへ
現在のインスタグラムは、インフルエンサーマーケティングに最も適したSNSとなっています。
その中心となるのが、インフルエンサーです。
一つの文化であったインフルエンサーという存在が、今やマーケティングに昇華され、SNSの中心的な存在となっているのです。
これらの変化により、今後もインフルエンサーマーケティングは大きな変化を遂げていくと考えられます。
インフルエンサーとなる人物の変化
過去と現在では、インフルエンサーとなる人物も大きく変化しています。
2015年と2017年で比較すると、以下のような違いがあります。
職業 | 平均年齢 | 平均フォロワー数 | 平均フォロー数 | 買い物の際に参考にしているもの | インフルエンサーの平均月収 | |
2015年 | フリーランス・会社員など | 31.4歳 | 1万9,794 | 2,861 | 口コミ・SNS | 10万493円 |
2017年 | フリーランス・会社員など | 34.9歳 | 1万6,239 | 2.594 | 口コミ・SNS | 7万9318円 |
とくに大きく変わったのは、職業です。
上記の表ではフリーランス・会社員としていますが、実際にはインフルエンサーとして参入している職業は、2015年以降で増えている傾向です。
2015年には少なかった会社員や専業主婦なども、インフルエンサーとして参入してきているのです。
インフルエンサーとしての月収が、15年の約10万円から17年の約8万円に減っているのも、一般的なインスタグラムユーザーがインフルエンサー化しつつあるからだと考えられます。
インフルエンサーの可能性
インフルエンサーの変化は、今後、より多くのインフルエンサーを誕生させると考えられます。
現在のインフルエンサーの多くは、自己表現の場としてインスタグラムを選び、 フォロワーを増やしてきた人です。
しかし、昨今ではインスタグラムが市場化し、自己表現の域を超えるようになってきました。
企業活動の一環を担うポジションとしても活動を期待され、ビジネスとの繋がりも強くなっています。
そのため、より社会と密接に関わったインフルエンサーや、共感能力を大いに発揮できる場を探し始めるインフルエンサーも増えていくでしょう。
たとえば、たとえ ば、普段は会社員として働きながら、ファッションに関して多くの共感を得てきたインフルエンサーが、 アバレルと共同でオリジナルブランドを創設したり、食に関する発信でインフルエンサーとなった専業主婦がエッセイを出版するという可能性もあります。
インフルエンサーのソーシャルオーソリティ化
これまで、インフルエンサーは、インスタグラムなどにおけるSNSで共感を深められる存在であり、あくまでSNSの世界で活躍する人材でした。
しかし、上記で解説したように、今後のインフルエンサーは、社会における新しい関係構築のハブとなります。
このような存在を、私たちは『ソーシャルオーソリティー』と呼びます。
ソーシャルオーソリティーは自らの力で広げた活動の場で、共感の輪をますます広げていき、さらに、ソーシャルオーソリティーに影響され、共感した人たちの数も増え、個々のソーシャルオーソリティーと、そのソーシャルオーソリティーのフォロワーともいうべき人たちの間に共感が生まれます。
また、 ソーシャルオーソリティーとソーシャルオーソリティーとの間にも共感が広がって いくでしょう。
ソーシャルオリティとなるインフルエンサーを見つける
インフルエンサーが、ソーシャルオリティという社会のハブになる存在と解説しましたが、すべてのインフルエンサーがソーシャルオリティになるわけではありません。
ソーシャルオリティとなりえるインフルエンサーは、共感指数が高く、企業に貢献するインフルエンサーです。
つまり、従来のような、フォロワー数が多いだけのインフルエンサーでは、ソーシャルオリティにはならない可能性があります。
ソーシャルオリティの最も重要な条件は「共感力」です。
共感指数の要素を一つひとつ高められるかつ意識して深い共感を呼べるインフルエンサーが、今後の企業にとって重要な存在といえます。
そのため、企業がインフルエンサーを選定する際には、ソーシャルオリティとなりえる存在であるかも加味しておくと良いでしょう。
インフルエンサー選定は共感指数と属性で図る
インフルエンサー選定は、そのインフルエンサーの共感指数の要素や自社との組み合わせ、インフルエンサーの属性から判断しましょう。
共感指数のいずれかに特化しているインフルエンサーであれば、今後、企業にとって強い味方になりえるかもしれません。
解説したように、ソーシャルオーソリティとして、新しい事業に対して一緒に取り組める人材になる可能性も十分にあり得ます。
つまり、これからのインフルエンサーマーケティングやインフルエンサー選定は、企業のきっかけと考えると良いでしょう。
単発の商品PRでインフルエンサーに依頼するという概念ではなく、今後も一緒に伴走していく仲間を作る意識でインフルエンサーを選定すれば、自然と自社に合うインフルエンサーを選定できるようになります。
ぜひ、自社に合うインフルエンサー選定のポイントを掴んで、商品PRだけではなく、自社の新しい事業を作るようなパートナーを見つけてください。
LIWでは、マーケティング施策の企画戦略から実行までを一貫してサポートします。6,000社の実績データを基に成功パターンを共有させていただきますので、多業種の企業様に対してもご支援させていただきます。
LIWでは【認知・周知 ▷ 広告・宣伝 ▷ 制作・運用 ▷ 接客・販売 ▷ 調査・開発】
の5つのメイン機能を一元管理し、貴社のSNSやインフルエンサーマーケティング成功に導きます。
SNSやインフルエンサーマーケティングでお悩みの方は、LIWまでご相談ください。
https://service.liddell.tokyo/liw/