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Threads(スレッズ)を活用した企業事例10選!「商用利用」戦略を徹底解説
最終更新日 2024年10月17日(Thu)
記事作成日 2023年9月25日(Mon)
SNSマーケティングの新たな選択肢として注目される「Threads(スレッズ)」。
しかし、まだ商用利用に対してイメージがつかない企業も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、なぜ今Threadsをビジネスに取り入れるべきなのか、具体的な理由を解説し、実際に導入している企業アカウントの最新活用事例10選を紹介します。
他社事例を参考に、自社におけるThreadsの活用戦略を考えてみましょう。
目次
企業がThreads(スレッズ)をビジネス活用すべき理由
InstagramやFacebookと同じくMeta社が提供するThreadsは、Xのようなテキスト主体のプラットフォームです。他のSNSと比較すると、ビジネス活用においてはThreadsを使っている企業はまだ少ない印象を受けます。
しかし、運用を始めていない企業には、早急にThreadsの利用をおすすめします。
本章では、Threadsをビジネス活用すべき理由を3つ解説します。
新たな顧客層の獲得が期待できる
まず、企業がThreadsを採用するメリットは、新たな発信ツールとして活用することで新規顧客の獲得を期待できることです。
ThreadsはInstagramと連携していますが、より直接的な対話ができるため、ユーザーとの距離感を縮められます。これにより、ブランドのファン層拡大や愛着度アップにもつながるでしょう。
更新頻度が少ない企業がまだ多く、運用を始めやすい
多くの企業は、新しいプラットフォームの導入やマーケティング戦略の定着までに、時間がかかります。
Threadsも例外ではなく、Instagramは利用していてもThreadsはアカウントすら無い、という企業がたくさんあります。
また、導入していても更新頻度が少ない企業が多いのが現状で、いわば穴場のSNSです。今は競争率が低いマーケットであり、ユーモアのある独自コンテンツを配信することで存在感を発揮できるでしょう。
Instagramのアルゴリズムに好影響を与える可能性がある
最近のMeta社の動向として、Threadsを活用することがInstagramのアルゴリズムにもプラスに働く可能性があります。
Meta社は、Instagramで投稿したコンテンツをThreadsにシェアすることで利用を促進しています。特に数値を伸ばしやすい流れは、Instagramのリール投稿をThreadsでシェアすることです。
こうした相乗効果により、双方のSNSパフォーマンスが向上する可能性が高いです。
Threads(スレッズ)の企業活用事例10選
※フォロワー数は2024年9月時点のものです。
Threadsは短文中心のシンプルな投稿スタイルで、誰でも気軽に使えるSNSです。
本章では、Threadsをうまく活用している企業事例10選を紹介します。具体的にどんな投稿をしているのか、どのようにブランドや顧客とのつながりを強化しているのか、参考になるポイントをまとめました。
※挿入画像は、各企業のThreads公式アカウントより引用しております。
1.スターバックス(starbucks_j)|フォロワー数66万人
世界的なコーヒーチェーンであるスターバックスのThreads公式アカウント(日本版)は、なんとフォロワー数66万人を誇ります。
新商品や季節限定メニュー、地域に根ざした店舗の紹介など、鮮やかな動画・静止画を用いて発信しています。
また、⼈気投票企画やクイズなど ユーザー参加型のコンテンツが人気です。フォロワーがスターバックスでの体験を動画や画像を用いてコメントしており、ファンの愛着度の高さが伺えます。
2.ユニクロ(uniqlo_jp)|フォロワー数25万人
日本発のカジュアル衣料ブランドで、株式会社ファーストリテイリングが展開する世界的なファッションチェーンUNIQLO(ユニクロ)。
日本版の公式アカウントでは、新商品や売れ筋商品、季節に合わせた素材情報などを紹介しています。
カルーセル投稿を上手に活⽤して、商品写真やコーディネート動画まで1投稿で複数枚のコンテンツを掲載しています。
期間限定価格の商品投稿は、顧客の買い逃し防止にも有効です。
3.デリッシュキッチン(delishkitchen.tv)|フォロワー数62万人
日本の人気レシピ動画メディア「デリッシュキッチン」は、簡単に作れる料理のレシピを短い動画形式で提供しています。
主な投稿は、季節に合ったレシピや有名⼈とのクッキング企画です。料理を作りながら有名人のプライベートな話なども聞けるのは、ファンにとっても嬉しいところ。
動画の未公開シーンに本編のリンクを付け、YouTubeへの導線を確保しています。また、アプリリンクを添付しているため、ユーザーが簡単にアプリをダウンロードすることが可能です。
ほぼすべてがオリジナル投稿という点が、デリッシュキッチンの特に素晴らしいポイントです。
4.クラシル(kurashiru)|フォロワー数61万人
「クラシル」も日本発のレシピ動画メディアです。2016年のサービス開始後、スマートフォンやWebサイトで広く親しまれてきました。
投稿内容は、先述したデリッシュキッチンのように季節に合ったレシピの紹介です。
レシピの簡単な説明+動画+アプリリンクを添付して、アプリのダウンロードに誘導します。
デリッシュキッチン、クラシルいずれもフォロワー数が60万人を超えていることから、料理ジャンルとThreadsとの相性の良さが伺えます。
5.トヨタ自動車(toyota_jp)|フォロワー数14万人
世界的にも有名な日本の自動車メーカー、トヨタ自動車もまたThreadsを活用しています。
大自然など素敵な背景と、トヨタメーカーの自動車のコラボレーション写真を定期的にアイコンや壁紙として配布しています。
自動車はSNSでセール情報などを掲載しづらい特徴がありますが、それでもフォロワー数14万人ということで、ファンとの関係構築の仕方は見習いたいポイントです。
6.KALDI(kaldicofeefarm)|フォロワー数22万人
株式会社キャメル珈琲が運営するコーヒーと輸入食品の専門店「カルディコーヒーファーム」も、Threadsのアクティブユーザーです。
新商品や売れ筋商品、セール商品の紹介を シンプルなテキストと写真構成で行っています。コーヒーファームという名前がつきながらも、さまざまな輸入食品の紹介をしているため、海外食品が好きな人から熱い支持を受けています。
Instagramとほとんど同じ投稿内容ですが、投稿する商品ごとにECサイトへのリンクを添付しているため、商品の販促導線がしっかりなされているのが印象的です。
7.Hanako【雑誌】(hanako_magazine)|フォロワー数3.3万人
食と旅の雑誌『Hanako』。
食と旅の雑誌『Hanako』のThreadsでは、紙面には載っていない独自性のある内容が投稿されています。おしゃれな飲食店などの紹介はもちろん、連載コラムや女性の身近なあるある話を掲載し、共感を呼んでいるようです。
X運用も行っているHanakoはXでの投稿を一部抜粋・転用しているため、Threads投稿の効率化を図っています。
8.GU(gu_for_all_)|フォロワー数26万人
ファーストリテイリングは、UNIQLOと同じく「GU」でもThreadsを積極的に活用しています。「可愛い」などの⼀⾔+絵⽂字を使⽤し、同社の他SNSアカウントとは違うテイストで発信。まるで個人アカウントかのような言い回しが特徴的です。
また、GUでは他のSNSアカウントと切り離し、ほぼ全て独自性のあるオリジナル内容の投稿手法をとっています。
9.ポッキー【江崎グリコ】(pocky_jp)|フォロワー数6,856人
日本の食品メーカー、江崎グリコ株式会社は看板商品である「ポッキー」アカウントをThreadsで運用しています。
商品に関するクイズで認知を深めるだけでなく、「いいね」の誘導などユーザー参加型の投稿でコミュニケーションを大切にしています。
投稿内容はXとほぼ同じなので、大きな手間をかけることなくThreadsを活用できているようです。ちなみに、PockyJapanのX公式フォロワー数は、50万人超です。
10.森永製菓(morinaga_seika)|フォロワー数2.1万人
大手菓子メーカー森永製菓株式会社は、Threadsに「【天使の4コママンガ】でちょっと⼀息⼊れませんか?」のキャッチフレーズで、カルーセルを活⽤した4コマ漫画を投稿しています。
仕事の合間にふと手を止めて、ちょっとしたお菓子を食べながら一休憩入れたくなります。
毎週金曜日に更新されているので、仕事を頑張った一週間の終わりにぴったりなコンテンツです。
Threads(スレッズ)で使える機能
では、具体的にThreadsにはどのような機能が実装されているのでしょうか。
Threadsで「使える機能」と「使えない機能」について、解説します。
Threadsで使える機能
- 500文字までのテキスト投稿
Xでの最大投稿文字数は140字ですが、Threadsでは最大で全角500文字の投稿が可能です。500字あることで、訴求したい内容を余すことなく織り込むことができます。さらに、その投稿がそのままタイムラインに表示されます。
投稿後のテキスト編集は、投稿後5分以内に限り有効です。
- 動画・画像・リンクの挿入
500文字以内のカルーセル投稿に、動画や画像を挿入することができます。これにより、コンテンツの視認性が高まります。
また、企業がぜひ実施して欲しいポイントは「リンク挿入」です。ECサイトやオウンドメディア、アプリダウンロードなどさまざまな販促につなげられます。
- Instagramアカウントを使ったログインとシェア
ThreadsはInstagramと紐付けされていて、Threadsを利用するためにはInstagramアカウントが必要になります。Instagramのアカウントを持っていれば、そのままThreadsにログインすることが可能です。
これにより、Instagramのフィード投稿やストーリーズを簡単にシェアすることが可能です。
Threadsとの連携自体は、1分もかからないで登録を完了させられます。
- 「いいね」や「コメント」での反応やリポスト機能
投稿に対しては、Instagramと同じように「いいね」や「コメント」で反応をして、そこから会話を楽しむことができます。また、Xのリポストと同じような引用機能もあります。
Instagramにはないリポスト機能により、拡散による認知拡大を期待できるでしょう。
- その他
上記で企業が使うメイン機能を紹介しましたが、他にも、以下のようなさまざまな機能が使えます。
- メンション
- タイアップ投稿
- GIFスタンプ
- トピックのタグ付け
- ボイススレッドなど
Threadsの運用に慣れてきたら、これらもぜひ活用してみてください。
Threadsで使えない機能
- 一方、現在のThreadsにできないことや実装されていない機能には、以下のものがあります。
- 投稿のアカウント検索機能
- ハッシュタグ機能
- ユーザー同士がやりとりで使うDM機能
- Xの「トレンド」に相当する機能
- 投稿のパフォーマンスやフォロワーの分析機能
- 投稿時の画像のトリミング機能
- 広告機能
これらの制限が今後改善される可能性もありますが、現時点では他のSNSに比べて利用できる機能は少ない状況です。
Threads(スレッズ)マーケティングと企業の商用利用
マーケティングに使用する前提として商用利用の可否がありますが、Threadsでは通常の商用利用は可能になっています。
Instagramのコミュニティガイドラインが適用
ThreadsはMeta社が提供しているサービスなので、Instagramのコミュニティガイドラインが適用されます。
- 悪意がある
- 詐欺的である
- 公序良俗に反する
- 誤解を招く
商用利用が禁止されているInstagramやFacebookと同じように、上記に違反しなければ商用利用は可能であると判断できます。
Threadsでの商用利用の用途
Instagramでは、ビジネスアカウントの実装により企業は顧客を集客できます。
しかし、Threadsにはビジネスアカウントが今現在ありません。そのため、Threadsでの商用利用は、次のような用途に限定されます。
- お店やブランド・商品のアカウントを運用
- 商品やサービスに情報の発信
- 商品やサービスの購入リンクの投稿
企業の具体的なThreads活用戦略
Threadsは既存のSNSに比べ、シンプルで効果的な機能が揃っており、ブランド認知を高め、売上を伸ばすための可能性を秘めています。
以下で、企業が行うべき具体的な4つの活用戦略を紹介します。
1.カルーセル投稿による認知拡大
Threadsのカルーセル投稿機能を活用することで、
複数の情報を一度に見せることが可能です。
- 動画や画像を使った製品ラインナップの紹介
- キャッチコピーやセールスコピーを使った新商品の紹介
- ストーリー性を持たせたコンテンツ展開
このような視覚的にも印象に残るメッセージを届けることができます。
2.公式アプリ促進
Threads上の投稿に公式アプリのリンクを貼り付け、ダウンロードページへ直接誘導しましょう。
クーポンや割引情報などアプリの魅力に触れる投稿でユーザーの興味を引き、ダウンロード数の増加を図れます。
3.オウンドメディアへの遷移
Threadsのリンクシェア機能を活用することで、企業のオウンドメディアへスムーズにユーザーを誘導できます。
ブログ記事やニュースリリース、製品紹介ページへのリンクを投稿し、より詳細な情報を伝えることができます。
オウンドメディアから商品購入ができる場合は、商品ページの詳細リンクを貼りつけましょう。
4.セール・キャンペーンを行う他媒体への誘導
Threadsを使って、他のSNSやECサイトで展開しているセールやキャンペーンへの誘導も効果的です。
たとえば、InstagramやWebサイトで行っている期間限定の割引やキャンペーンの詳細をThreadsで告知し、ユーザーにリンクを通じてアクセスさせることで、販促効果の最大化を目指すことができます。
まとめ
この記事では、広報担当者の方に向けて、Threadsを使用するメリットや実際に活用している企業事例、具体的な活用戦略を紹介しました。
Threadsは、InstagramやXなどと比較すると、まだSNSとして発展途中のプラットフォームに思えるでしょう。しかし、他の企業が目を付けていない今だからこそ、地道に投稿を続けることで、着実に存在感を発揮することができます。
「すでにInstagramやXを運用しており、他のSNSに時間が割けない」という企業は、そのまま同じコンテンツを転用しても良いでしょう。
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