コラム

企業におけるインスタ運用の基礎知識・インフルエンサーの見極め方

最終更新日 2024年10月17日(Thu)

記事作成日 2023年9月27日(Wed)

インスタ運用は、現在・これから将来に向けて企業にとって欠かせない販促ツールとなっています。

そこで本記事では、今まさにインスタ運用に力を入れようとしている企業様に向け、運用の考え方や基本戦略、起用するインフルエンサーの見極め方について解説します。
インスタグラムとインフルエンサーの両者について企業が理解することで、より具体的にインフルエンサーマーケティングのイメージが掴みやすくなるでしょう。

企業が行うインフルエンサーマーケティングの考え方

インフルエンサー

インフルエンサーマーケティングを行うのであれば、企業側がインスタグラムなどのSNSアカウントを持つことが必要不可欠です。
企業のSNSアカウントは、ユーザーにとってホームページと同じレベルの価値があります。

多くのユーザーは、インフルエンサーの投稿で商品やサービスに興味を持った後、必ずと言って良いほど企業アカウントのプロフィールページを確認します。
そのときに企業アカウント、つまりホームページを持っていなければ、重要な接点を損失してしまうのです。

SNSにおけるインフルエンサーと企業の役割の違い

インフルエンサーはフォロワーとの人間関係を築き、その信頼をもとに商品やサービスを紹介します。

インフルエンサーの投稿を通じてユーザーが興味を持つのは、その人間関係の延長です。

しかし、ユーザーが次に求めるのは具体的な商品やサービスとの接点です。ここで企業の公式アカウントがないと、ユーザーの熱や興味が途絶えてしまう可能性があります。

インスタグラムの市場としての活用法

アカウントを持たないという選択は、インフルエンサーマーケティングによって仕掛けた意味がなくなってしまうのです。
特にインスタグラムのショッピング機能も実装されている昨今では、インスタグラムはただのSNSではなく、ひとつの市場と言えます。
この市場に「参入しない」ということは、売上アップへの大きな架け橋を渡らないのと同じです。

企業のインスタグラム運用の基本戦略

インスタグラム運用

インフルエンサーマーケティングを行う上で、企業側もある程度のインスタグラム運用の知識をつけておく必要があります。

先述したように、インフルエンサー頼りにならず、企業側の信用度や認知度がなければ、インフルエンサーマーケティングは失敗してしまうからです。

本章では、特に重要なインスタグラム運用のコツを解説していきます。

 

1. アカウントコンセプトを決める

インスタグラムのアカウントは、企業のホームページやランディングページを作るのとほぼ同じです。
そのため、まずはコンセプトを明確にする必要があります。

コンセプトが明確でないとペルソナ設定ができないため、共感を生み出せずフォロワーは増えません。

コンセプトがバラバラで雑多な情報ばかりの投稿では、そのアカウントが何を伝えたいのか分からなくなってしまいます。
公式アカウントでは企業の世界観を伝えられるように、はっきりとしたコンセプトを決め、そしてそれに沿った忠実な投稿をしていきましょう。

2. 写真の工夫

インスタグラムは、他SNSと比べて視覚要素の強いSNSです。
そのため、何よりも写真にこだわらなければいけません。

特に企業公式アカウントであれば、写真を撮った後の加工だけではなく、写真を撮る前から気を付けることがあります。

照明の明るさや背景など、こだわる部分はいくつもありますが、注意しなければいけないのはカタログにならないようにする点です。

カタログのように商品だけを載せていても、ユーザーの心は動きません。

写真からストーリーを感じられるような、動きの見える写真を撮るように工夫しましょう。

3. ストーリーズを活用する

ストーリーズは、2016年8月にインスタグラムに追加された機能です。

公開から24時間でインスタグラム上から消える投稿ですが、この機能は多くのユーザーに利用されています。
なぜなら、ストーリーズはリアルタイムの情報を知れる上に、24時間しか見られないという希少価値があるからです。

普段の投稿は作り込まれていて時差のあるものですが、ストーリーズはタイムラインのように活用できます。このリアルタイム性は、タイムセールの告知などに最適です。

24時間見られるわけではないので、ユーザーのお得感にも繋がるでしょう。

4. 写真“だけ”の投稿にユーザーは興味を惹かれない

投稿

インスタグラムのメインは写真ですが、それだけではフォロワーは集まりません。

  • キャプション
  • ハッシュタグ
  • 写真そのものに文字を入れる

いずれかの方法で文字としての情報を与えることで、ユーザーに想像が生まれます。

ただし、もちろん文章があればどんなものでも良いわけではありません。
文章説明においても、ターゲットにすべきフォロワーを意識する必要があります。

【例】

  • 10代の若年層向け:絵文字や顔文字を使ったカジュアルな文章
  • 30~40代向け:スッキリしている敬語の文章

このように、ペルソナに合わせて文章を使い分ける必要があります。

5. ハッシュタグの戦略

ハッシュタグ

ハッシュタグは、インスタグラムで使われる「#〇〇」といったものです。
ハッシュタグをつけることで、ユーザーが気になる商品や投稿を見つけやすくなります。

つまり、ハッシュタグは企業にとっての流入経路と考えてください。

しかし、流入経路だからといって、ただハッシュタグをつける際には「どんな人が何を見たくて検索するか」を熟考する必要があります。

たとえば、渋谷にいる若者にファッションの投稿を届けたいときに「#渋谷」とつけるのは、良い例とは言えません。
「#渋谷」で検索する人は、渋谷の街並みに興味がある可能性が高いからです。

ファッションであれば「#渋谷コーデ」などのハッシュタグの方が、ターゲットに近い層にリーチできます。

6. インスタグラムのコツはコミュニケーションにある

インスタグラムの運用において重要な鍵を握っているのは、実はコミュニケーションです。
エンゲージメントを高めるには、「いいね」や「コメント」などユーザーとのコミュニケーションが不可欠です。
一般的に企業公式アカウント側からこのような接点をもらうのは、稀なケースです。
だからこそ、いいねやコメントをもらったユーザーは、企業公式アカウントに愛着を持ち、多くの人に拡散したくなります。
さらに「いいね」をもらったユーザーがお返しとして「いいね」をしてくれるので、自然とエンゲージメント率が上がっていきます。

7. ユーザーはアカウントの姿勢を見ている

一定のエンゲージメント率を得られるようになったら、次にフォロワーに見せるべきなのは、アカウントの姿勢です。

「いいね」やコメントをつけることも大事ですが、沢山の人に「いいね」やコメントをしていると、フォロワーは良い気持ちになりません。
企業公式アカウントに愛着を持っていたとしても、どこかで気持ちが醒めてしまいます。

そのため、コンセプトを決める時点で、どの程度のフォロワーになるまでコメントやいいねを繰り返すのかを決めておきましょう。
ハッシュタグについても同様です。
ハッシュタグの上限ギリギリまでつける投稿を毎回繰り返していると、過剰な必死さがユーザーに伝わってしまいます。

インフルエンサーのなかには、ある程度のフォロワーを獲得した時点で、あえてハッシュタグをつけなくするケースもあります。
多くの人にリーチすることはできませんが、現在のフォロワーの満足度を高めるために、アクションを止めるという選択肢も必要です。

自社でインフルエンサー選定するときの見極め方

インフルエンサー選定

自社の商品やサービスをインフルエンサーに依頼する際には、フォロワーの数だけで考えてはいけません。
重要なのは、インフルエンサーがどれだけ効率的かつ魅力的にフォロワーへアピールしてくれるかどうかです。

そのために、以下7つのポイントを意識しておきましょう。

  • 一定のフォロワーを持っている
  • エンゲージメント率が高い
  • インフルエンサー独自の世界観と商品が合っている
  • 支持されているコメントが多い
  • ハッシュタグの使い方にセンスがある
  • フォロワーのインサイト
  • 過去のPR投稿の実績

特にエンゲージメントについては、しっかり見極めてください。
フォロワー数が多いだけでエンゲージメントが低いインフルエンサーでは、情報の拡散力に期待できません。

1. インフルエンサーの世界観で見極める

インフルエンサーへ依頼する際には、普段からそのインフルエンサーがどのような投稿をしていて、どのような世界観を築いているのかを確認しておきましょう。

たとえば、同年代で以下のようなインフルエンサーがいると考えてみてください。

  • A…ハイブランドのアクセサリーを投稿している
  • B…自撮り写真が多く、コスメ系をメインとしている
  • C…落ち着いた色見のコンサバ系ファッション
  • D…子どもと写っている写真も多いカジュアルファッション

上記のなかで海外系ハイブランドのPRを依頼する場合、Aが適切ですが、ここで伝えたいのは同じ年代、同じ性別、同じフォロワー数であっても、これだけの違いがあるということです。

このようなインフルエンサーの世界観を理解せずにフォロワーの数だけで判断してしまうと、ミスマッチが起きてしまいます。
上記の例では、たとえAのフォロワー数が少なかったとしても、企業が依頼すべきなのはAのインフルエンサーです。

2. インフルエンサーの商品への「熱量」で見極める

先述したように、各インフルエンサーは、自分の特性や世界観を持っています。
そのため、インフルエンサーに合った商品やサービスをPRしてもらうのが一般的です。

しかし、必ずしも世界観とマッチしなければならないかというと、そうではありません。
重要なのは、インフルエンサーが、その商品やサービスに興味を持ち、積極的にPRできるかどうかです。

たとえば、カジュアルで細身、若年層向けの女性ファッションをメインとしているインフルエンサーに、プロテインのPRを依頼したとします。
一見、ミスマッチに見えますが、効果が出るか出ないかはインフルエンサー次第です。

そもそも、そのインフルエンサーが「自分に合っていない」というのであれば、依頼すべきではありません。
しかし、インフルエンサー自身がプロテインに魅力を感じて、上手なPR方法ができるならばチャンスと考えましょう。

インフルエンサー独特の方法で商品を価値観に溶け込ませてくれれば、新たな層を取り込めます。
これこそが、従来のCMとは違う、インフルエンサーならではの魅力なのです。

大切なのは企業がインフルエンサーを尊重すること

インフルエンサーマーケティング

インフルエンサーマーケティングを行う上で、企業側が注意すべきなのは、インフルエンサーの影響力を尊重し、力を借りるという姿勢です。
企業側がインフルエンサーを利用してPRするという考え方ではいけません。

インフルエンサーは、企業がどれだけ努力しても獲得できない数のフォロワーを、自身の努力で獲得しています。
その力を借りるわけですから、企業が上、インフルエンサーが下といったような、主従関係で考えてはいけません。

インフルエンサーのリテラシーを壊してはいけない

企業がインフルエンサーに細かく指示を出したり価値観を無視したりすることは、これまでインフルエンサーが守ってきた「リテラシー」を壊してしまう可能性があります。

この「リテラシー」は、インフルエンサーが知名度を高めていくなかで考えてきた「共感の獲得・いいねの獲得・世界観の構築」などです。

インフルエンサーは、なによりもリテラシーを大事にしています。
なぜなら、リテラシーが壊れると、フォロワーが離れてしまうと知っているからです。

つまり、企業側が世界観を無視した指示をするというのは、インフルエンサーとしての価値を奪ってしまうことと同等です。
当然、インフルエンサーはそのことを理解しているので、どれだけ魅力的なPR案件でも、引き受けてくれないでしょう。

まとめ

インフルエンサーの力

インスタグラム企業アカウント運用のコツを解説しましたが、実際の細かな流れを知って、インスタグラムでフォロワーを獲得していく難易度について理解できたのではないでしょうか。

インフルエンサーは、このような地道な努力やトライ&エラーを繰り返して、多くのフォロワーを獲得しているのです。

インフルエンサーマーケティングにおいて企業側は、まずこのインフルエンサーの力を理解しなければいけません。

その上で、インフルエンサーの世界観を知り、適切なインフルエンサーに依頼すべきです。

 

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