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【各SNS別】PR投稿依頼時に押さえておきたいルールとポイントを解説!ステマとの関係性とは?
最終更新日 2024年12月17日(Tue)
記事作成日 2023年6月12日(Mon)
インフルエンサーを活用したPR投稿は、今や当たり前のものとなってきました。
SNSの利用が普及している現代において、PR投稿の持つ力は大きく、企業側にはさまざまなメリットがあります。
しかしながら、PR投稿には細かいルールがあり、それらを守らないと企業・インフルエンサーの信頼度が落ちてしまうため注意しなければなりません。
また、効果的なPR投稿をするためには、SNSごとの特徴やメリットを理解する必要があるでしょう。
本記事では、TwitterやInstagramなど各SNSにおけるPR投稿のルールやポイントを詳しく解説していきます。PR投稿の成功事例も紹介するので、最後までチェックしてくださいね。
目次
PR投稿とは?
PR投稿とは、商品やサービスのプロモーションを目的とした情報発信のことです。
主に、SNSやブログなどのソーシャルメディアにおいて、企業が提供する商品やサービスの認知度を上げるために行われます。
PR投稿には、宣伝したい商品やサービスの特徴・利点・使い方などを記載することが多いです。近年は、インフルエンサーが企業から依頼を受けて、SNS上で商品やサービスを紹介する形式のPR投稿も急増しています。
また、よく問題視されているステルスマーケティング(ステマ)にならないためには、投稿が広告であることを明確に伝えなければなりません。もし、適切に広告であることが明記されていないと、違法と扱われるケースもあるので注意しましょう。
【SNS別】PR投稿のルールを解説
PR投稿をする際には「広告であること」を投稿内で示さなければなりません。
令和5年10月1日から「一般消費者が事業者の表示であることを判別することが困難である表示」(いわゆる「ステマ規制」)が施行されるため、広告であることを①「記載されていないもの」や、②「不明瞭な方法で記載されているもの」は違法になります。
どんなSNSにおいても、PR投稿をする際は広告だとわかる表記が必要です。
企業側もインフルエンサーも、Twitterなら投稿欄に「#PR」や「#広告」をつける、Instagramなら「タイアップ投稿」や「タグ付け」をするなど、各SNSにおけるルールを把握しておきましょう。
TwitterのPR投稿ルール
現在Twitterでは、「有料パートナーシップの一環として作成され、オーガニックツイート(有料でない通常のツイート)として投稿されたツイートは、商用コンテンツであることを示唆する情報を、明確かつ分かりやすく開示する必要があります。」としています。
具体的には、「#広告」「#有料パートナーシップ」「#スポンサー」といったハッシュタグをコンテンツに含めることが求められており、リプライでPR表記をするのは不明瞭と判断される可能性もあるでしょう。
投稿を一目見て案件と分かるようにしなければなりません。
参照:Twitter[1]
InstagramのPR投稿ルール
インスタグラムでは、タイアップ投稿やPRタグの使用が規約で定められています。
「ブランドコンテンツポリシーでは、ブランドコンテンツを投稿する際にタイアップ投稿ラベルを使用することが義務付けられています。FacebookおよびInstagramでは、ブランドコンテンツを、クリエイターやパブリッシャーが対価を受けて直接的、間接的にビジネスパートナーを取り上げたコンテンツであると定義しています。」(Instagramより)
また、タグ付けの必要性についても以下の通り示されています。
シナリオ | タグ付けの必要性 | 理由 |
---|---|---|
対価を受け取ってブランドやビジネスまたはその製品を取り上げたり、これらに言及したりするコンテンツを投稿する
例: ある会社の製品を使用している写真を投稿し、その会社から対価を受け取る。 ある会社の製品やブランド・ビジネスについて説明またはレビューするキャプションを含む写真を投稿する。 |
あり | コンテンツを投稿したことに対してブランドやビジネスパートナーからの支払いを受けることは対価の引き換えに相当するため、ラベルが必要です。 |
ブランドやビジネスから提供されたギフトや無料の製品・サービスを取り上げたり、これらに言及したりするコンテンツを投稿する
例: ある会社から無料で製品の貸し出しを受け、その製品を着用している写真を投稿する。 |
あり | ブランドやビジネスパートナーから無料で提供または貸し出しを受けた製品やギフトを取り上げる投稿は対価の引き換えに相当するため、ラベルが必要です。 |
自社の製品を宣伝するコンテンツを投稿する
例: 自社の化粧品またはバッグの製品ラインに関するコンテンツを投稿する。 |
なし | ブランドやビジネスパートナーが参加していないため、ブランドコンテンツとはみなされません。ただし、他のすべてのコンテンツと同様に、情報開示義務を含む法的義務を遵守する必要があります。 |
引用:Instagram[2]
インフルエンサーが企業側から依頼を受けてPR投稿する場合には、タイアップ投稿やタグ付けが必須です。
ただし、企業が自社アカウントで商材を宣伝する場合にはタグ付けしなくても問題ありません。
TikTokのPR投稿ルール
TikTokでPR投稿を行うには、「ブランドコンテンツ」の設定をする必要があります。
ブランドコンテンツの定義についてTikTokでは、「あなたの投稿と引き換えに、ブランドなどのサードパーティーから価値のあるものを受け取り(または既に受け取っている)、そのブランドの商品やサービスを宣伝するコンテンツ、または現地の法律や規則に従って公開する必要があるコンテンツ」としています。
具体的には、「ブランドの宣伝、パートナーシップ、または商品やサービスのその他のプロモーション」などがあります。
【ブランドコンテンツの切り替え方法】
- 投稿画面の「詳細オプション」をタップ
- 「ブランドコンテンツ」の設定をオンにして設定完了
引用:TikTok[3]
インフルエンサー側できちんと設定をしておかないと規約に引っかかる可能性があります。
依頼する企業側も細部まで確認を怠らないことが重要です。
YoutubeのPR投稿ルール
YouTubeで動画をPR投稿する際には、有料プロモーションの設定をしましょう。
YouTubeでは、「動画には、有料プロダクト プレースメント、有料おすすめ情報、スポンサーシップなど、視聴者への開示が必要なプロモーション コンテンツを配置できます。これらのいずれかの情報を動画に含める場合は、動画の詳細で「有料プロモーション」のチェックボックスをオンにして YouTube に申告する必要があります。」としています。
(引用:YouTube[4] )
動画投稿をするクリエイターもスポンサーとなる企業側も、有料プロモーションの設定になっていることを確認した上でPR投稿を行いましょう。
PR投稿をするメリット
PR投稿をする際には広告と明記する必要があり、企業側もインフルエンサー側も手間に感じるかもしれません。
それでもPR投稿をする企業が多い理由には、手間以上に多くのメリットがあるからでしょう。
ここでは、PR投稿をすることで得られる3つのメリットを紹介します。
ステマと疑われることを未然に防げる
明確に広告であるとわかる投稿によって、ステマを疑われることがなくなります。ステマ(ステルスマーケティング)とは、消費者に広告であることを明記しないマーケティング方法のことで消費者を騙すことです。
また、嘘がない、リアルで等身大な姿勢を好む現在の消費者にとって、「信頼性」は購買を決定づける最重要項目です。
そのコンテンツが広告であることを正直に伝えることは、消費者からの「信頼性」が高まります。
企業への流入効果
PR投稿は、インフルエンサーの影響力とSNSの拡散力を活かすので、企業や新規産業の認知度向上に打ってつけのマーケティング方法といえます。
例えば、Instagramの「タイアップ投稿ラベル」は、投稿が広告や企業との提携(タイアップ)であることを明示的に示すものです。
投稿内容に興味を持ったユーザーは、ワンタップで企業アカウントへ移動できるので、活用次第でターゲット層を一気に引き込むことができるでしょう。
さらに、企業のビジネスアカウントでは、インスタグラマーがPR投稿した際のインサイトデータを直接確認できるため、マーケティング施策に活かせるメリットもあります。
広告効果の高さ
自社宣伝ではあからさまな広告になりやすく、嫌悪感を示すユーザーも多いです。しかし、インフルエンサーなどの第三者が商品・サービスを紹介することにより、フォロワーやファンは安心感を抱きやすくなります。
また、インフルエンサーは企業よりも消費者に近い立場にあるため、売り込まれている感覚よりも「有益な情報を教えてもらっている」という口コミ感が強く、好感から購入に繋がりやすいでしょう。
さらに、ブランドイメージに合ったインフルエンサーにPRしてもらうことで「ブランドコンテンツ広告」としても活用できます。
PR投稿を「こんなユーザーに見てほしい」と明確なターゲット層が決まっている場合は、インフルエンサーの選定次第でかなりの宣伝効果が期待できるはずです。
【関連記事】「好意度」と「購入意向」を増幅させる!ブランドコンテンツ広告のススメ
SNSでPR投稿をする際の注意点
口コミマーケティングの普及と発展を目指す「WOMマーケティング協議会(WOMJ)[6] 」のガイドラインをもとに、PR投稿をする際に注意すべきポイントを解説します。[貫友7]
ステマをしてしまうと企業・インフルエンサー共に信頼度が急降下してしまうので、PR投稿をする前に必ず確認しておきましょう
PR投稿で明示すべきことを確認
消費者が広告の内容とその出所を明確に理解できるようにするため、「PRであること」だけでなく、「広告主(企業)名」を明示することが推奨されています。
【明示すべき2つのこと】
①主体の明示:マーケティング主体の名称(企業名・ブランド名)
②便益の明示:金銭・物品・サービスが提供であることを投稿内で示す
透明性は広告業界における重要な原則であり、広告主の名前を明示することはその一部です。
消費者は、広告メッセージの背後にある企業やブランドを認識することで、そのメッセージの信憑性や価値を評価します。企業名の表示は、そのプロセスをサポートします。
具体的な表記ルールに則る
WOMJガイドラインでは、PR投稿で利用できるタグについて分かりやすくまとめています。
【便益の内容別の便益タグ】
便益の内容 | ||
---|---|---|
金銭あり | 物品・サービスなどのみ | |
#Promotion, #プロモーション #Sponsored, #スポンサード #Supported, #サポーテッド #Ambassador, #アンバサダー #協賛 #提供 #タイアップ #PR※「#PR」は、パブリックリレーションズと 混同のおそれがあるため使用は推奨しませんが、 現状のWOMマーケティングの実態に鑑み、 暫定的に使用を許容します。 |
可 | 可 |
#物品提供 #サービス提供 #プレゼント企画 #プレゼントキャンペーン #モニター #モニター・プレゼント #献本 |
不可 | 可 |
(引用:WOMJガイドライン[8])
注意したいのは、金銭の発生有無によって使えるタグが違うという点です。
インフルエンサーに報酬を渡しているのもかかわらず、「#プレゼントキャンペーン」だけ付けると、ガイドラインに引っかかってしまいます。
また、よく使われる「#PR」も推奨されてはいないので、ステマを逃れるためにも「#プロモーション」「#協賛」など、視聴者に分かりやすいタグ付けを心がけましょう。
【PR投稿のタグ例】
・#プロモーション #提供 #○○(会社名)
ステマにならないよう注意
消費者に広告であることを明記しないマーケティング方法がステマ(ステルスマーケティング)です。
企業やインフルエンサーは、投稿にPR表記を明記しないと、ステマとみなされ炎上してしまう可能性もあります。
一度炎上すると信頼度が下がるので、企業としては絶対に避けるべきでしょう。
ステマで炎上し、ユーザーから批判が殺到した事例を紹介します。
アナと雪の女王2
2019年12月、Twitterにて新作映画『アナと雪の女王2』の感想マンガが一気に7本も投稿されました。
PR表記がないため、ユーザーからは「ステマじゃないか」と疑われることに。
結果として、配給元であるウォルトディズニージャパンが「本来クリエーターにPRであることを明記してもらう予定だったが、コミュニケーションが行き届かず、抜け落ちてしまった」と釈明しました。
ディズニーに対する信頼度が落ちてしまった事例となっています。
PR投稿の報酬は形式によって異なる
PR投稿の形式には、大きく3つの種類があります。
- フォロワー数変動型
- 成果報酬型
- 固定報酬型
それぞれの形式について、特徴と報酬について確認しましょう。
【フォロワー数変動型】フォロワーor登録者数×2~5円が相場
「フォロワー数変動型」とは、特定のPR活動や広告キャンペーンにより得られる新規フォロワーの数に基づいて報酬が決定される形式です
この報酬形式では、広告主はインフルエンサーやライターに対し、キャンペーン実施後のフォロワー数の増加分に対して報酬を提供します。
つまり、PR投稿がより多くの新規フォロワーを引き付けるほど、インフルエンサーやライターが受け取る報酬も増えるのです。
フォロワー数変動型は、広告主にとっては投稿のパフォーマンスを直接的に評価でき、インフルエンサーやライターにとってはその影響力を具体的に示す機会を提供します。
ただし、このモデルは新規フォロワーの質を保証するものではないため、その点については別途評価しなければなりません。[9]
「フォロワー数変動型」では、依頼するインフルエンサーの影響力によって報酬額が変わってきます。
最も分かりやすい判断基準がフォロワー数および登録者数です。
また、芸能人や知名度の高いインフルエンサーなど、多くのユーザーに対して強い影響力を持っている場合は単価も高くなります。
加えて、仕事の依頼内容、ターゲット層の希少性、SNSツールなどを加味したうえで報酬を決めましょう。
インフルエンサーの報酬例
一般的にインフルエンサーの報酬は、「フォロワー数」×「フォロワー単価」で計算されます。
- フォロワー数10万人以下⇒フォロワー単価2円
報酬例:フォロワー5,000人×フォロワー単価2円=10,000円 - フォロワー数10万~100万人以下⇒フォロワー単価3円
報酬例:フォロワー30,000人×フォロワー単価3円=90,000円 - フォロワー数100万人以上⇒フォロワー単価5円
報酬例:フォロワー100万人×フォロワー単価5円=500万円 [10] [11]
【成果報酬型】1件あたり3,000円~1万円
「成功報酬型」は、PR投稿によって引き起こされる具体的な成果に対して報酬が支払われる形式になります。
特に、ジムや脱毛サロンなど、契約に結びつく商材で活用されることが多いです。
また、商材によって相場が全く異なるため、業界の相場をリサーチして適切な目標設定をする必要があります。
また、広告主は投稿のパフォーマンスを直接的に評価でき、インフルエンサーやライターはその投稿の影響力を具体的に示せるメリットもあるでしょう。
ただし、企業の予想以上に成果が出た場合は多額の報酬を支払うことになったり、インフルエンサー側からすると報酬が安定しないので不満を感じやすいといった注意点もあります。
【固定報酬型】1,000円~1万円
「固定報酬型」は、フォロワー数に関わらず、投稿数あたりに決まった金額を支払うシステムです。
報酬額が明確であるため、リスクが低く、安定した報酬を求めるインフルエンサーにとっては魅力的に感じるでしょう。
継続的にPR投稿を行いたい企業側が、インフルエンサーとの相性を見極めるために、「初回投稿は◯◯円で、2回目からはフォロワー数に応じた金額に変更」いう提示もよく見られます。
LIDDLEが手掛けたPR投稿事例
実際に、LIDDLEが手掛けたPR投稿の事例を紹介します。
SNSの規約に準じながら、認知向上に成功するポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください。
ファッションブランド『HeM』
コラボバッグの発売PR&プレゼントキャンペーンの認知拡大を目的とした事例です。
ファッション系インフルエンサーによるPR投稿によって、コラボバッグの存在をアピール。
さらに、公式アカウントが行っていたプレゼントキャンペーンも同時に紹介することで、相乗効果を狙いました。
その結果、総投稿数66に対して、広告換算相場額約700万円を記録!
ファッション系PR投稿の特徴として、新製品の紹介が自然と受け入れられやすいことが挙げられます。
さまざまなデータ分析によってユーザー属性を見極めたのが功を奏し、PR投稿が成功した事例といえるでしょう。
『HeM / ファッション』インフルエンサーマーケティング導入成功事例
『プリモジャパン』コラボレーション企画
プリモジャパンとのコラボレーション企画「結婚しても改めて想いを伝えたい感動のプロポーズ祝福ムービー」の公開によって、認知拡大に成功した事例です。
【ターゲット】
- 結婚している人
- パートナーの心に残るギフトをあげたい人
具体的なターゲットに向けて、規格の拡散を行いました。
一般的にPR投稿というと、物品や契約をイメージするかもしれませんが、このような規格の認知向上にも役立てられます。
『プリモジャパン / ファッション』インフルエンサーマーケティング導入成功事例
まとめ
SNS上でよく見る「PR投稿」は高い宣伝効果もありますが、ルールを守らないとユーザーからの信用を失ってしまいます。
企業がステマを行うと法的な罰則を受ける可能性もあるため、PR投稿を実行する際には細部まで留意しなくてはなりません。
「インフルエンサーの影響力を安全に使いたい。」
「PR投稿に関してノウハウがない」
このようにお悩みの方は、ぜひLIDDLEへご相談ください。
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