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<飲食業界に革命>ぐるなびが描く、SNSで繋がる地域共生の新たな可能性
株式会社ぐるなび
今回ご紹介するのは、「SNS活用の事例」にとどまらない、「SNS活用の心理的な壁を超える取り組み」の事例です。
SNSでのプロモーションに挑戦したいという興味はあっても、負荷が高く感じられてしまい、最初の一歩で足踏みしてしまうことは少なくありません。
株式会社ぐるなび様が「ぐるなび」で紹介する飲食店の多くも、毎日の営業や接客を最も大切にするからこそ、新しいプロモーションに踏み出す際には壁があることも。そのハードルを下げるため、地域とそこで働く人々のリアルにとことん向き合い、飲食産業の活性化を実現した取り組みについて、同社 中村正人様と白須理恵様にお話しいただきました。
株式会社ぐるなび 中村正人様 白須理恵様
サービス利用前
課題
飲食店のSNSプロモーションにおいて、積極的な実践ができていなかった。
- 自治体の取り組みとして、地域の「食」の環境・PRを強化したかった。
- 個々の飲食店はSNSに興味はあるものの、ノウハウが不足しているケースが多い。
- 飲食店は日々の接客業務が優先のため、新規取り組みへの継続が困難。
LIDDELLと
取り組んだ理由
課題・目標に対する推進力のある提案や発信が期待できたから。
- ぐるなび主催セミナーを通した、現場のSNSマーケティングへのニーズ増。
- 企業と自治体の目標を繋ぐ、安心できる提案力を感じた。
- 対等に物事を発信し、状況をより良くしようという姿勢を重要視した。
施策の効果
インフルエンサー施策の良さ・面白さを実体験する場が創出できた。
- セミナーでの学びを実践でき、各店舗の自治体取り組みへの満足度UP。
- 自治体内の今後の横展開に向けた広報事例を蓄積できた。
- SNSやセミナーへの前向きな動機付けに成功。
サービス利用前
課題
飲食店のSNSプロモーションにおいて、積極的な実践ができていなかった。
今回の案件は、ある自治体さんから受託していただいてる飲食店向けセミナーと、その周辺企画のディレクションです。3か年での取り組みなのですが、令和4年度がその3年目となり、それまでの集大成として迎える年でした。
その自治体エリアの観光における重要な要素は、「食」。国内外からいらっしゃる観光客の方に、ストレスなく旅行を楽しんでもらえるよう、飲食店の受け入れ環境を整備して、その様子を発信していこうという事業目的のもと、弊社ぐるなびがセミナーを年4回開催させていただいていました。
1~2年目はそれぞれ50店舗の飲食店の方が参加してくれています。観光客の受け入れに成功している事例や、消費者がどうやって店を選んでいるのか、情報を得るのかなどの消費者インサイトについてお伝えすることで、自店の施策に取り入れてもらうなど、サービスの向上を目的として実施しています。セミナーだけではなく、顧客満足度の覆面調査をしてフィードバックをしたり、店舗のオペレーションを改善したりといったこともしていたのですが、3年目は参加店舗数を80に拡大してやっていこう!となったときに、1~2年目の成果を改めて振り返りました。
課題として挙がったのが、事業に対して必ずしも積極的に店舗の方が参加しているわけではないということでした。飲食店の方は、まず営業の現場が第一ですから、セミナー参加自体には意欲があっても、営業時間との兼ね合いで参加ができないこともありますし、見逃し配信のアーカイブをyoutubeに乗せていましたがそれも中々見てもらえていない実状がありました。そういった方達にどのようにインバウンドやPRのことを自分ごととして考えていただけるか、参加意欲を促進できるかという点を考えました。
弊社内には「ぐるなび大学」という部署があり、そこで飲食店さん向けのセミナーを昔からやっており、今回のセミナーも同部署のインストラクターたちが担当しています。もともと、4回のセミナーのテーマの中にインターネット販促・集客術も入れて取り扱っていて、参加した方のアンケートからも、SNSマーケティング自体には興味関心を持たれていることが多かったんです。ただ、先ほどお話しした現場の業務やコロナ禍などの外的要因もあり、「やろうと思ってもなかなか着手できていない、敷居が高く感じる」という店舗さんの方がまだまだ多く、SNSマーケティング、プロモーションの仕組みや良さを知ってもらう必要がありました。
LIDDELLと
取り組んだ理由
課題・目標に対する推進力のある提案や発信が期待できたから。
まず、インフルエンサー施策に着目したのは、節目の3年目にさらに進化して実施する上で、こういった事業をやっているんだということも含めて、これまで以上に情報発信に力を入れたいという思いがありました。それまでのアンケートの感触や、海外からの観光客の方はSNSでの情報が優位であることなども踏まえ、インフルエンサー施策を選びました。
弊社はもともと自社メディアをしっかり打つことが生業ですから、その時点でインフルエンサー施策の実績がとても多いわけではありませんでしたが、昨年一昨年と施策を打つ機会が増えてきていました。リデルさんともすでに何度か一緒にやっていた中で、その際の提案力や、インフルエンサーさんのアサイン力、そして最後のレポーティングなどのアウトプットも含めて安心してお任せできると思って今回もご相談を継続させていただきました。企業と自治体の目指すゴールって、どうしても少し異なってくる部分があるのですが、そのあたりをしっかり飲み込んでやってくださるだろうという期待もありましたし、良い意味でお節介なところもありがたかったです。
私たちもメディアを少数精鋭で動かしていく中で、積極的に発信していくことを大切にしています。言われたことを作業としてやるだけというのは、業務として当たり前のことですよね。そうではなく、もっと良くしていくためにこうしたらどうか、こうやってほしいと対等に物事を発信していくことが非常に重要だと考えています。
その点でリデルさんは私たちの抱えている課題の穴に気付けばしっかり埋めていくように前向きに発信してくださりますし、そこに力をかけておられると感じました。弊社・飲食店・自治体それぞれの課題をヒアリングした上で課題解決に繋がるご提案をいただけましたし、案件が進行してからもインフルエンサーの選定方法や投稿方法など、より良くするための提案を適宜いただきました。インフルエンサーマーケティングのプロとしての視点で意見を伝えて頂けたのが頼もしいですね。
また別で、実は当初弊社が想定していた費用感とお見積もりが離れてしまうということがあったのですが、その際も「じゃあできません」ではなく、予算を抑えられるところはどこなのか、かけるべきところはどこなのか、それらをスピーディーに調整して落としどころを見つけてくださったのも助かりました。パッケージングされたものではなく、限られた予算の中でも今回の施策に合わせてカスタマイズしていただけました。企業と自治体、それぞれのゴールを理解してくださるというのはこういった点にも当てはまります。
施策の効果
インフルエンサー施策の良さ・面白さを実体験する場が創出できた。
セミナーのディレクションとして、2年目までは全店舗に対して行っていた顧客満足度調査やSNSでのPR支援を、3年目はオプション支援にして、セミナーに意欲を持って参加してくれていたり、事業を通じて学んだことを実践したりと頑張ってくれている店舗を対象に特典として付与する形にしました。そのひとつとしてインフルエンサー施策をおき、80店舗中10店舗を対象に実施することになり、最終的に9名のインフルエンサーさんとPRを行いました。
特別にプロモーションしますよ、とすることで参加意欲の促進を計画したわけですが、セミナーの中でSNS周りの座学だけではなく、実際に写真や動画の撮り方などの講習もしてハードルを下げたことも相まって関心を持ってもらいやすくなった手応えがあります。自治体の方には、こうして参加の熱量を上げられたという成果と、意欲的に取り組んでもらうことで実践の事例を収集することができたという点を喜んでいただけました。事例が集まれば、同自治体内でノウハウを横展開していくこともできますからね。
また、参加してくれた飲食店の方からも、良いプロモーションになったと、オプション支援のインフルエンサー施策について満足の声をアンケートなどでいただいています。インフルエンサーさんの投稿ですから、お任せする部分とコミットできる部分とそれぞれありますが、投稿内容については都度クライアントである飲食店側に確認を取り、スムーズに進行できたという印象も持ってもらえたようで、既存の「SNSってなんだか大変そう、敷居が高い」という感覚もやわらげられたと思います。
今回の自治体・店舗さんにとっては初めての試みとなるインフルエンサー施策でしたが、他の自治体を見るとすでに取り入れている先進的なところもあれば、興味はあるけれどまだまだですとおっしゃるところもあり、温度差がある状態です。いずれにしても、SNSの活用方法自体がこれからさらに進化していくと思うので、弊社としても、リデルさんなど専門家の方の力も借りつつ新たな活用手法を学び、いろいろな施策に取り込んでいこうと思っています。
観光を軸に提案することが多いので、SNSの力はより重要になってくると思っています。「ぐるなび大学」で持っているノウハウと、すでに多くの店舗さんとネットワークがある弊社の強みを活かして、リアルな事例とも組み合わせて、新しい提案を目指します。
おわりに
クライアントへのよりよいディレクションをと、現状に甘んじずそのときそのとき一店舗一店舗の最適解を探していく熱い思いと、クールな視点が伝わってくるお二方のインタビュー。企業・自治体・地域、そしてそこに生きる人を繋いでいくそれぞれの思いが、施策を通してより熱量の高いものになっていく様子がよみがえる時間となりました。自治体様の取り組みは3年目でひとつ区切りとなりますが、また新しい施策で「食」を支えていくぐるなび様の思いにしっかりと応えていけるよう、リデルメンバーも常に学び、邁進していきます。
株式会社ぐるなび
株式会社ぐるなびでは、新しい時代の「食」文化を創造し、すべての飲食店のサポーターとして、日本の食文化を守り育てるという思いのもと、各種サービスを提供しています。レストラン検索サービス「ぐるなび」での店舗情報発信に加え、店内ICT化、人材関連の支援、インバウンド集客支援、業務代行支援などの販促以外の業務支援にも事業を拡大。「食」という誰もが必要とする分野で、日本・世界の未来を支えます。
株式会社ぐるなびでは、新しい時代の「食」文化を創造し、すべての飲食店のサポーターとして、日本の食文化を守り育てるという思いのもと、各種サービスを提供しています。レストラン検索サービス「ぐるなび」での店舗情報発信に加え、店内ICT化、人材関連の支援、インバウンド集客支援、業務代行支援などの販促以外の業務支援にも事業を拡大。「食」という誰もが必要とする分野で、日本・世界の未来を支えます。