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【設定ガイド】Meta(Facebook)広告の代理店が業務を引き継ぐ際の権限管理ノウハウ
最終更新日 2024年10月17日(Thu)
記事作成日 2024年8月31日(Sat)
様々なクライアントに寄り添う中で「代理店を変更したい」というケースに直面することがあります。
このとき、クライアントと旧代理店がどのような体制で広告運用していたのかで、最適な引き継ぎ方法が変わります。最も効率的に権限を引き継げるのは、クライアントが広告アカウントを持っているパターンです。
効率的かつ安全な方法をクライアントに提案できるよう、本記事でケースごとの対応方法を把握しておきましょう。
目次
代理店・企業の双方にとって扱いやすいFacebook広告の権限設定
まず、クライアントと付き合いをスタートする際、どのような体制を組めればいいのか、理想的な形を紹介します。
【理想的な権限設定】
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この構図ができていないと、「自社から他社へ」「他社から自社へ」のどちらのケースで業務を引き継ぐにも、代理店間でのやり取りが複雑化してしまいます。例えば想定されるのは、旧代理店が作成した広告マネージャを新代理店が借りる形となったり、代理店同士でデータ共有の必要が生まれたりすることです。
しかもクライアントの多くは、Meta(旧Facebook)広告の権限管理に詳しくありません。
企業と新・旧代理店の3つの立場で、お互いにやり取りの負担がかかってしまいます。
そうならないためにも、案件を開始するタイミングや代理店業務を引き継ぐタイミングで、適切な権限の図式へと見直すようにしましょう。
Facebook広告の運用を代理店同士で引き継ぐ際の権限設定
クライアントが代理店を乗り換える際、どのように権限を移行することになるのでしょうか?
相手側の代理店やクライアントが広告アカウントの設定に詳しくない場合も想定されます。代理店やクライアントからの疑問に的確に答えられるよう、自社のスタッフで権限設定の構図について理解を深めておきましょう。
パターン①旧代理店の広告アカウントと紐づいている場合
旧代理店が作成した広告アカウントで広告を運用していたケースです。広告アカウントの持ち主である旧代理店から、新代理店へと権限を付与してもらいましょう。
この場合、新代理店への引き継ぎが完了しても、旧代理店が広告アカウントの管理責任を負い続けることになります。旧代理店が広告マネージャの設定を触ったら新代理店の広告運用に影響してしまうなど、トラブルのリスクがあるでしょう。
- 旧代理店から永続的に権限を付与してもらう
- ある程度の期間が経ったら新代理店の広告マネージャで広告をリスタートする
など、新旧代理店同士で条件を取り決めておくのがおすすめです。
パターン②旧代理店が作った広告マネージャを新代理店に引き継ぐ場合
旧代理店の広告マネージャを新代理店が引き続き使う場合です。旧代理店が広告マネージャの権限を変更して対応しましょう。
広告マネージャを新代理店が引き継ぐと、次のようなメリットが生まれます。
- 新代理店は旧代理店の機械学習を踏襲できる
- 旧代理店が運用していた広告を新代理店が再現できる
しかし「パターン①」と同じく、広告マネージャの管理元は旧代理店のままです。
新代理店が運用設計を変えたいとき、旧代理店に確認を取らなければならない点がデメリットです。また、新代理店の動きを旧代理店が常に把握できるようになってしまいます。
広告マネージャを引き継ぐメリットはあるものの、新代理店は旧代理店と付き合うにあたって慎重な判断が求められます。
パターン③クライアントが広告アカウントを持っている場合
広告マネージャの引き継ぎが必要なく、新代理店のもとで1から広告運用をスタートする場合の図式です。クライアントの広告アカウントから新代理店のアカウントへと、権限を付与してもらいましょう。
この図式なら、他のパターンで発生していた「新旧の代理店間で相手の情報を不必要に閲覧できる」という問題をクリアできます。また、クライアントが2つの代理店と並行して取引することも可能です。
【ケース別】Facebook広告の運用を引き受ける代理店の設定手順
権限の全体像をイメージできたら、次に把握しておきたいのが細かな設定方法です。段取りよく設定を進められるとクライアントからの信頼感につながります。
クライアントの疑問にも的確に答えられるよう、この章でお伝えするポイントをぜひ押さえておいてくださいね。
1.クライアントのFacebookページへアクセスできるようにする方法
【手順】
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広告出稿や数値分析を承る際は「広告」と「インサイト」を選択状態にした上で「アクセスをリクエスト」をクリックしましょう。
2.クライアントごとの広告アカウントを作成する方法
広告アカウントは複数個作ることができます。クライアントごと・プロジェクトごとなどで広告アカウントを用意し、管理を効率化しましょう。
【手順】
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「広告アカウント名」はクライアントに見られてもいいような適切な文字列にしましょう。
時間帯は「asia/Tokyo」(東京)、通貨は「JPY-日本円」を選択してください。
「別のビジネスまたはクライアント」をクリックして紐づけ先を選択しますが、ここで相手を間違わないよう要注意です。
「ユーザーの追加とアクセス許可の設定画面」が表示されたら、代理店に全権限がわたるようチェックを入れます。
3.広告マネージャの情報をクライアントに共有する方法
最初にクライアントから「ビジネスマネージャID」を共有してもらう必要があります。
クライアントが方法がわからなそうな様子なら、次の手順で依頼をしましょう。
- 「ビジネス設定」にアクセスする
- 左側のメニューの「ビジネス情報」を開く
- 画面の上の方にあるIDを教えてもらう
このIDがわかったら、代理店が操作を進められるようになります。
【手順】
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クライアントが誤って広告設定を変えてしまわないよう「パフォーマンスを確認」のみチェックを入れて対策するのがおすすめです。
まとめ
代理店間での引き継ぎでは、クライアントと新旧代理店という3つの立場が関わるため、どういったケースでどのような権限に調整すべきか事前にプランを考えておくと安心です。
本記事で紹介したパターン別の設定方法を参考に、各関係先にとって最適な提案ができるよう準備しましょう。
具体的には、クライアントが広告アカウントを持って新代理店に権限を付与する形で新たにスタートするのが、最も理想的な方法です。この記事をガイドラインとして、ぜひ実践にお役立てください。
「Meta広告の権限管理に自信がない」「どのような広告運用が適しているのか分からない」とお悩みの企業担当者の方は、ぜひリデルにご相談・ご質問ください。
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