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WebマーケティングとSNSマーケティングの違いとは?事例をもとに活用方法を解説
最終更新日 2024年9月17日(Tue)
記事作成日 2023年12月26日(Tue)
SNSマーケティングはWebマーケティングの一部で、うまく活用すれば自社の売上アップにつなげられます。今まではWebマーケティングといえば、リスティング広告が主でしたが、SNSが発達した現在、従来の戦略のままでは成果を得られにくくなっています。
Webマーケティングで成果を出すには、SNSマーケティングを切り離しては考えられません。そこで、本記事ではWebマーケティングとSNSマーケティングの違いを事例をもとに解説します。
自社の売上を上げたい方は、WebマーケティングとSNSマーケティングの違いを把握することから始めましょう。
目次
Webマーケティング・SNSマーケの概要とそれぞれの違い
Webマーケティングとは、Webを使って売上アップの仕組みを作ることです。一方で、SNSマーケティングは、SNSを使って仕組みを作る方法で、Webマーケティングとはプラットフォームが異なります。
Webを使って成果を出したいと考えていても、明確に違いを把握していなければなかなか売上につなげられません。Webマーケティングで成果を出すためには、SNSマーケティングとの違いを知っておきましょう。
Webマーケティング
Webマーケティングとはリスティング広告やSEOなどのWebシステムを使って、自社のLPやECへの集客を目指す手法です。Webマーケティングを利用すれば、不特定多数の人に情報発信ができるので、低コストで自社の知名度やブランドを広められます。
従来のWebマーケティングでは、即効性やターゲティングの詳しさを求める企業はリスティングを積極的に活用していました。しかし、SNSの拡大やGoogleの頻繁なアップデートによってWebマーケティングは複雑化しており、単体では集客が難しくなっています。
SNSマーケティング
SNSマーケティングは、InstagramやX(Twitter)などのSNSを使って集客を目指す手法のこと。リール動画やキャンペーンを企画して、自社のLPやECに誘導するのが目的です。
企業がSNSのアカウントを作成して、ユーザーとの距離を縮めながらブランド力を高めるのもSNSマーケティングの一種です。SNSは拡散力が高く、多くのユーザーに情報発信しやすいので、企業ではうまく活用して売上アップにつなげています。
2つのマーケティングの違い
Webマーケティングの主な施策はリスティング広告やSEOなどの、Webサイトを使ったものがメインです。一方で、SNSマーケティングはInstagramやX(Twitter)などのSNSを使って集客するので、プラットフォームが異なります。
どちらも自社のLPやECへの誘導を目的としており、ユーザーが満足できる情報を届けることが集客のカギとなっています。
Webマーケティングの事例からわかるの3つの課題
今までは、インターネットを使った宣伝活動のメインはWebマーケティング、その中でもリスティング広告でした。しかし、従来のWebマーケティングには以下のような課題もあります。
- 競合の増加
- 価値観の多様化
- 新規顧客獲得への挑戦
自社の売上アップを目指すためには、Webマーケティングだけでは期待する成果を得られません。Webマーケティングの課題を把握し、SNSマーケティングとうまく組み合わせて活用することが大切です。
競合の増加
リスティング広告を用いたWebマーケティングは、多くの企業が活用しており競合が多いので、椅子の奪い合いになります。そのため、必ず競合の存在が壁となってしまい、なかなか集客につながらないことも。
たとえば、ユーザーの購入意欲が強いとわかるリスティングキーワードは「レディースファッション 格安」「時計 修理」などが挙げられます。このキーワードを表面的に見ただけでも「女性用の服を安く買いたい」「時計を修理に出したい」など直接的なニーズを読み取れます。
しかし、このやり方では顕在的なニーズを含むキーワードを費用をかけて競合と奪い合う形になるため、顧客を刈り取られてしまうこともあるのです。
その結果、CPA(顧客一人を獲得するためにかかった費用)が下がらず、売上アップにつながりません。競合が増加しているため、Webマーケティングのみでは自社の売上につなげにくいのです。
価値観の多様化
固定観念にとらわれると、Webマーケティングやリスティング広告では、多様化した価値観にうまく対応できません。現在は価値観が多様化しており、特定の属性にまとめてアプローチするマス広告が効きづらいため、Webマーケティングで成果を得にくいのです。
「健康を意識したシリアルバー」を例に考えてみましょう。従来のWebマーケティングでは「会社帰りに渋谷駅を利用する20代の女性会社員」という、一つの大きな属性としてまとめがちです。
しかし、実際「健康を意識したシリアルバー」を購入するのは、以下のような理由の人もおり多様的です。
- 他製品よりも健康への効果がありそうだから
- SNSで見かけてオシャレだなと思ったから
- 同僚に勧められたから
年齢や性別などのパーソナルな属性に注目したペルソナ思考より、多様な特定少数のコミュニティに目を向けることが必要です。価値観が多様化しているため、Webマーケティングのみでは成果につながりにくくなっています。
新規顧客獲得への挑戦
Webマーケティングでは主にディスプレイ広告のような認知系広告を出して、新規顧客を獲得します。ディスプレイ広告とは、Webサイトの広告枠に表示される画像やテキストのことです。
新規顧客の獲得方法として知られている手法ですが、実はディスプレイ広告はユーザーの開拓には向かない側面があります。ディスプレイ広告を表示するか決めるのはユーザーの属性がベースになっているため、直接的なターゲティングが困難なのです。
たとえば、北海道の中古車販売企業が「北海道在住・30代男性」とターゲティングしたとしましょう。しかし、このターゲティングのなかに「中古車を買いたい・売りたい」と考えている人はどれだけいるのでしょうか。
ディスプレイ広告では、ユーザーの悩みや意欲を指定した直接的なターゲティングができません。そのため「中古車を買いたい・売りたい」という限定的な人のリアクションを待つことになります。
ターゲティングしているとはいえディスプレイ広告は待ちの姿勢が強く、やはりCPAが合わず成果につながらないのです。
これから重要なのはWebマーケティングとSNSマーケティングの掛け合わせ
今まで当たり前に挑戦してきた、リスティング広告を主としたWebマーケティングは万能ではありません。社会が多様化しているため、特定の少数に向けてのアプローチが大切です。年齢や世代でターゲティングするのではなく、価値観で考えることで顧客同士の一体感が生まれます。
Webマーケティング・SNSマーケティングを独立した別の概念としてとらえるのではなく、それぞれを掛け合わせることが必要なのです。成果を出すためには、SNSマーケティングで得たユーザーの潜在ニーズをWebマーケティングのヒントにするなど、掛け合わせて考えるべきだと言えるでしょう。
SNSマーケティングのデータから見える7つの消費者インサイト事例
SNSマーケティングからわかるデータをどのようにWebマーケティングに活かせるのか、事例とともに紹介します。Webを使って自社の売上アップにつなげたい方は、ぜひチェックしておきましょう。
商品への反応
自社アカウントに寄せられたコメントやエゴサーチをして知った商品への口コミなどから、消費者のインサイトを把握できます。商品への反応は、既存顧客や見込み顧客からの貴重かつリアルな意見なのでしっかりチェックしておきましょう。
象印様の事例では、X(Twitter)でユーザーが色の希望を教えてくれたことから、カラーバリエーションの参考にして製品化されています。商品開発以外にも、SNSでユーザーから好反応だったカラーについてSEOやリスティングを強化するなど、アイディアの幅が広がります。
人気商品
SNSの保存数やシェア数、リーチ数など定量データから人気商品がわかります。人気商品がわかれば、LPに特集ページを作成するなど、Webマーケティングで集客したユーザーの目に留まるよう工夫できます。
また、商品のリリース前に保存数・いいね数で商品の人気度を測り、Webマーケティングで注力すべき商品の優先順位をつけることも可能です。人気商品をあらかじめ把握しておくことでユーザーを集められるため、売上アップにつながりやすいのです。
ハッシュタグ
Instagramで投稿につけるべき候補となったハッシュタグをWebマーケティングでも活用すれば、自社の売上アップにつなげられるでしょう。たとえば、リスティングのキーワードへの活用や、検索需要があればSEOで対策するなどの施策が考えられます。
ハッシュタグのトレンドをキャッチすれば、潜在ニーズを知るための参考になるでしょう。インフルエンサーが作った造語が広まり、ネット検索にはない新しいキーワードが生まれることも少なくありません。
自社の売上アップを実現するためには、ハッシュタグの傾向や人気のワードも確認しておくことが大切です。
クリエイティブ傾向
UGCや似た商品ジャンルを扱う競合アカウントから、クリエイティブ傾向を読み取れます。たとえば、化粧品の購入報告コンテンツからは以下のような傾向がトレンドだとわかります。
- 商品を手に持っている
- 口紅などを手に塗布し質感を見せる
- 商品を真上から俯瞰して撮影する
クリエイティブ傾向は、Webマーケティングのディスプレイ広告やサイト内のバナーの参考になります。Webマーケティングで成果を出すためには、クリエイティブ傾向をチェックしておきましょう。
想定外の用途
企業が開発時に想定していない意外性のある使い方を、UGCから知れます。想定外の用途を知ることで、リスティングやSEOの穴場キーワードを考案できるかもしれません。
株式会社ファミリーマート様の食べる牧場ミルクは、透明のカップで中身が映えることが爆発的なヒットにつながりました。中が見えるため、フルーツやお菓子を盛り付けてパフェを作り、インスタに写真をUPするのが流行りになったのです。
また、株式会社ファイントゥデイ様のシーブリーズは、本来「赤のボトル×赤のキャップ」と、色を統一して販売しています。販売後、学生の間で「自分の赤のボトル×友達の青のキャップ」など組み合わせて見た目をカスタマイズする動きがありました。
そのため、株式会社ファイントゥデイ様は商品のカラーバリエーションを増やして、ユーザーの使い方に適するように改良しています。
ユーザー属性
SNSから新しいターゲットを開拓すると、リスティングのユーザー属性を見直せます。ディスプレイ広告のファーストインプレッションの改善に活用できるため、売上アップにもつなげやすいのです。
たとえば、現場作業用の高機能な防寒・防水衣類をライダーが着用してSNSに投稿するなどのUGCが見られました。また、溶接工用作業着は防火耐性があるため、キャンパーからの高い評判を得ています。
このようなUGCをもとに、新たなターゲットに向けた商品名やセールスコピーの考案をすることでビジネスを開拓できます。
商品のPRポイントの発見
UGCから、企業では思いつかなかったキャッチコピーやクリエイティブの見せ方など柔軟なアイディアを吸収できます。「浮かせてスッキリ」「秒で棚」など、圧倒される魅力的なコピーがUGCの表紙に溢れています。
UGCから発見したPRポイントは、Webマーケティングの新しい訴求材料としてもきっと意外性を生めるでしょう。SNSマーケティングを活用することで、新しいPRポイントを発見できます。
まとめ
SNSは単なる集客メディアではありません。Webマーケティングのみでは、ユーザーの価値観にフィットできず成果が得られないこともあります。今後重要になるのは、WebマーケティングとSNSマーケティングを組み合わせて成果を出すことです。
Webマーケティングを最適化するためには、SNSのデータから未開拓地を発見することで、自社の売上アップにつなげられます。SNSを活用して消費者のニーズを読み取り、商品に活かせば集客しやすくなるでしょう。
なお、記事後半の「WebマーケティングとSNSマーケティングの違いとは?掛け合わせ施策を事例とともにご紹介」では、実在のアカウントが実施したマーケティングの具体例を解説しています。WebマーケティングとSNSとの掛け合わせで相乗効果を埋めるような施策について、ぜひイメージを膨らませてみてください。