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Clubhouse(クラブハウス)とは?招待制SNSの概要や現状を徹底解説
最終更新日 2024年10月18日(Fri)
記事作成日 2023年11月24日(Fri)
「招待性」というユニークで衝撃的な登録方法が話題となり、日本でも大きな話題となった音声SNSアプリ「Clubhouse(クラブハウス)」。
登場時には多くの著名人や有名芸能人でさえ、その招待を欲しがっていることをテレビやSNSで公にして、ちょっとした社会現象にもなりました。
しかし、最近ではInstagramやXといった老舗サービスと比較すると、話題に上る機会が少なくなってきています。
このような状況では、マーケティングに使用するプラットフォームとして興味があるけれど、クラブハウスの将来性に不安を感じ、運用に踏み出せない担当者の方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は、クラブハウスの今後について、人気になった理由や現在の状況、その歴史について徹底解説します。
これからのマーケティングに使用するSNSプラットフォームとして、クラブハウスの可能性を知りたい方々に役立つ内容なので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
Clubhouse(クラブハウス)とは
Clubhouseとは、2020年4月に米国企業アルファ・エクスプレーション(Alpha Exploration)社からリリースされた音声特化型の完全招待制SNSアプリです。2021年に日本でも配信がスタートし、利用ユーザー一人に対して二人までの招待枠しか設けられていないことで希少性の高さから話題に上がりました。
新型コロナウイルスが世界的に大流行していた頃にサービスを開始したため、非対面で会話できる機能性が時代にマッチしており、当初は人気を集めました。瞬く間に芸能人やインフルエンサーが取り上げたことで、日本でも急速に普及しています。
Clubhouse(クラブハウス)誕生の背景
Clubhouse最大の特徴は、音声のみでコミュニケーションをとる点にあります。音声配信、会話ともにリアルタイムさが魅力的で、耳だけで楽しめるSNSは忙しい日々を送る人でも手軽に利用可能です。
登場と同時に大きな話題となったこのサービスですが、Clubhouse誕生までの流れを辿ってみましょう。
Clubhouse(クラブハウス)の誕生
Clubhouseの前身である「Talkshow」は、2019年に元Google社員のポール・ダヴィソンとローハン・セスがスタートさせました。
視聴者参加型ラジオ形式の番組を即座に配信できるという画期的なサービスは、新たなる価値を創造するSNSとして、業界で大きな話題を集めました。
フォロータイプのキャンペーンなら、通常のSNS運用より効率的にフォロワー増加を目指せます。
Alpha Exploration (アルファエクスプロレーション)の共同設立
その後、サンフランシスコ出身の起業家であるダヴィソンとシリコンバレーの連続起業家であったセスは、2020年にアルファエクスプロレーション社を共同設立しました。
さらに、企業や開発者にアプリ用のSDK(ソフトウエア開発キット)を提供する声網(Agora.io)から、リアルタイムビデオ通話・ライブ配信SDK「Agora Video SDK」の提供受けることで、Clubhouseは開発されました。
サービスの開始とロックダウン
2020年4月から約4ケ月間は5000人限定のサービスとして開始され、同年の8月にはアメリカ合衆国向けのApp Storeにも登録されました。リンクが届く日本人が現れたのも、この時期になります。
さらに、新型コロナウイルス感染症のロックダウン時期と重なったことで、SNS利用者自体が爆発的に増加。Clubhouseは人気を博すことになりました。
Androidへの対応と招待制から一般登録へ
リリース当初はiOSのみの対応だったClubhouseですが、2021年からはAndroidへの対応も開始されました。
また、Clubhouseのサービス開始時から継続していた招待制は、2021年の7月に正式に廃止されました。これによって、Clubhouseは、誰でも気軽に参加できるSNSへと進化していきました。
Clubhouse(クラブハウス)が人気になった理由
Clubhouseが登場した際、招待枠を求めて多くの投稿がなされ、X(当時:twitter)のトレンド入りをするなど、大人気になりました。本章ではその理由について、具体的に解説していきます。
Clubhouse(クラブハウス)にはプレミア感があった
リリース当初、Clubhouseでは、利用者の枠がかなり限定された完全招待制のシステムを採用していました。Clubhouseに登録するためには、すでに利用しているユーザーからの招待を貰う必要があったのです。
招待をもらう人とは電話番号を共有している必要があり、その招待枠も原則的として1人につき2枠のみでした。
そのため「招待されること」自体が、一種の「プレミア」となって、人気が盛り上がったのです。
Clubhouse(クラブハウス)では3タイプのRoomを作成できる
Clubhouseでは音声を聴けるだけではなく、音声で会話できるRoomを作成することができます。
その際には、相手との関係性に応じて3タイプのルームを作成できます。
- Open…誰でも参加できるRoom
- Social…自分をフォローしている人のみが参加できるRoom
- Closed…自分が任意に選択した人だけ参加できるRoom
目的や用途によって、作成するRoomのタイプを使い分けられます。
Clubhouse(クラブハウス)では有名人の話が聴ける
Clubhouseでは、多くの有名人が「Room」と呼ばれる部屋の中で、会話を繰り広げています。
招待によってRoomに入る権利を得ることで、有名人の話を聴くことができます。また、有名人同士がRoomで会話を行う場合などもあり、その会話を楽しむこともできます。
Clubhouseでは、有名人の話をその場で聞いているような雰囲気を味わうことができるのです。
Clubhouse(クラブハウス)では多くの人と会話できる
Clubhouseでは、自分がフォローしている人や自分をフォローしている人が参加しているRoomがタイムラインで表示されます。そのため、自分の知り合いだけではなく、「知り合いの知り合い」と遭遇する確率が高くなります。
知人や友人のInstagramやXなどで存在は知っていたけど、話したことがない人などと会話できる交流の場になるのです。
Clubhouse(クラブハウス)の始め方
Clubhouseが気になっている方は、ぜひダウンロードして実際に使ってみてください。
使用方法について以下で解説します。
1. アプリをダウンロードする
はじめに、Clubhouseのアプリをダウンロードしましょう。
「get started→」を選択すると、電話番号の入力を求められます。
入力すると電話番号宛に認証コードが送信されますので、確認および入力をして次へ進んでください。
2. ユーザー名とニックネームを登録する
次に、ユーザー名とニックネームの登録を求められます。
「What’s your full name?」という画面が表れ、フルネームで登録する人が多いようです。
3. 興味のあるコンテンツを選択する
ユーザー情報の登録が終わると、次は興味のあるコンテンツを選択するよう誘導されます。
全て英語表記のため少々分かりづらいかもしれませんが、省略してもかまいません。選択しておくと、あとから関連が高い人たちと繋がることができそうです。
4. フォローする人を決める
最後にフォローしたい人のおすすめ一覧が表示されます。
特にフォローしたい人がいなければ、「Follow no one 」としておきましょう。
5. ホーム画面から配信中のルームへ参加する
上記1~4までの登録を終えると、アカウント開設が完了してホーム画面が表れます。
- 検索(虫眼鏡のアイコン)
- 招待(メールのアイコン)
- カレンダー(カレンダーのアイコン)
- 通知(ベルのアイコン)
- プロフィール(設定した写真の枠)
最上部にこれらが表示されており、その直下に配信の通知、現在進行形で配信しているルームが表示されていますので、実際にここからルームへ参加していきます。
Clubhouse(クラブハウス)の会話への参加・退出方法
ホーム画面から実際にリアルタイム会話への参加の仕方は、以下3つの立ち位置で異なります。
- モデレーター:管理者、権限者
- スピーカー:発言者
- リスナー:傍聴人
ざっくりとこのような3つの役割で回し、リスナーが挙手をしてモデレーターに認められると、スピーカーになることができます。
興味があるルーム配信への参加方法
ホーム画面の中に表示されている複数の配信から、お気に入りの配信を選択して入室します。Clubhouse内の配信カードをタップすると、希望するルームへ簡単に入室して会話を聞くことができます。
ただし、リスナーとしての参加になるため、発言権を得たい場合には右下にある「挙手アイコン」をタップし、参加承認されるのを待ちましょう。承認されれば、ルーム内での発言ができるようになります。
ルームからの退出方法
会話から抜けたい場合、ピースマークのある「Leave quietly」をタップすることで、退出可能です。(スピーカーとして参加している場合は、一度リスナーに戻る必要があります。)
もしくは、アプリをそのまま閉じる方法のいずれかになります。
ただし、Clubhouse内の他のページに移ってしまった場合、には退出扱いにはなっておらず音声が流れ続けてしまいますので、ご注意ください。
Clubhouse(クラブハウス)の現在の状況
最近では落ち着いた感のあるクClubhouseですが、現在の状況はどのようになっているのでしょうか。
利用開始条件が変更になっている
Clubhouseが登場した際に大きな話題となったことが、「招待制」ということでした。その参加の難しさがClubhouseのプレミアム感を増し、スタートアップ代表者などの著名人がこぞって飛びつきました。
その一方、一般人に「難しそう」といったイメージを植え付けることになってしまいました。しかし、現在は招待制が廃止され、誰でも気軽に参加できるシステムに変更されています。
便利な機能が増えてきている
Clubhouseではアップデートが行われ、便利な機能が増えてきています。
スタート当初はiosのみだったサービス提供が、すぐにandroidにも提供されることになるなど、スピーディな対応が行われています。
また、便利な「スケジュール機能」では、ルームの開始日時などをあらかじめ決めておけます。その日時を告知しておくことで、ゲリラ的にスタートするRoomよりも多くのリスナーを獲得することができます。
Clubhouse(クラブハウス)アプリの状況
2021年の1月28日にはAppStoreの「無料アプリ」ランキングのトップに躍り出たClubhouseですが、現時点(2024年5月)ではTOP100にも入っていません。
しかし、アプリの口コミサイトでは2023年も書き込みが継続されていて、利用者からの評価も4.5とかなりの高評価となっています。
Clubhouse(クラブハウス)は今後どうなる
それでは、Clubhouseの今後はどうなるのでしょうか。
ニッチな需要とブルーオーシャン
Clubhouseが登場した際に危惧されたことに、競合SNSからの追随がありました。
TikTokの機能に目をつけたInstagramがリールを、Xがフリート機能をリリースしたように、大手SNSがこの流れを無視する可能性は低いと考えられていました。
しかし、現時点でClubhouseと同一の機能を提供する大手SNSは存在しておらず、Clubhouseの音声SNSというブランディングは、オリジナリティを確立できたと言えます。
類似アプリからの導入
現在、日本では「Spoon(スプーン)」や「Voicy(ボイシー)」といったClubhouseに類似したアプリが存在しています。
このようなアプリは若い世代を中心に注目を集めています。そのため、ユーザーの年齢層が高めなClubhouseと、ユーザーがバッティングする可能性が低くなります。
さらに、「Spoon(スプーン)」や「Voicy(ボイシー)」によって、音声アプリを知った若いユーザーがClubhouseに興味を持つ可能性も考えられます。
FOMO心理はなくならない
「自分がいないところで誰かが有益な体験をしているのではないかと不安になる心理」のことを「FOMO心理」といいますが、Clubhouseでは、このFOMO心理を上手く突いています。
Clubhouseでの利用規約には、「内部の話は流出禁止」という内容が存在します。また、Clubhouseでのトーク内容は記録されないため、実際に参加しないと話を聞くことができません。
そのため、FOMO心理がある限り、Clubhouseのプレミアム感は継続していくと考えられます。
まとめ
この記事では、Clubhouse(クラブハウス)の今後について、人気になった理由や現在の状況・歴史などを踏まえて解説しました。
Clubhouseは、新型コロナ渦の外出自粛といった閉塞された環境で、SNSへの注目が集まったタイミングでリリースされました。
そのため、話題性が高く一気に知名度が上がりました。その反動によって、現在ではClubhouseの人気が下降しているようなイメージを強く受けてしまっています。
しかし、Clubhouseは音声SNSの可能性を一気に切り開いたパイオニアとも言え、新たな発展があるかもしれません。
他とは違うマーケティングや自社の既存の方法にプラスしたマーケティングを行いたい場合、Clubhouseは絶好の市場になる可能性を秘めています。
ニッチでありながらも確固たるブランドを確立できているClubhouseは、インフルエンサーの活用と組み合わせることで、企業のブランディングにも高い効果を発揮してくれるでしょう。
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